~実録・闘病体験~ 「検診とHPVワクチン接種が大切」子宮頸がんでタレント活動急転した夏目亜季さん

~実録・闘病体験~ 「検診とHPVワクチン接種が大切」子宮頸がんでタレント活動急転した夏目亜季さん

2021年11月12日、厚生労働省の専門部会は、子宮頚がんなどを予防するHPVワクチンの積極的勧奨の再開を決定しました。子宮頸がんに対し、「検診とHPVワクチン接種が大切」と訴えるのは、政治家・講演家・アイドル・タレントと多数の肩書、経歴を持つ夏目亜季さん。自身が子宮頸がんを発症した経緯から、告知を受けたときの心境、その後の治療経過など、生々しい過去を語っていただきました。

※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2021年8月取材。

夏目亜季

体験者プロフィール:
夏目 亜季さん(政治家・講演家・アイドル・タレント)

東京都在住、1990年生まれ。アイドル・タレントとして活動していた2014年に子宮頸がんが発覚。約2ヶ月毎日通院をし、放射線治療と抗がん剤治療を行い、2015年に寛解。現在は3ヶ月に1回の定期検診で経過観察中。自分と同じ思いをする人が1人でも増えないよう、講演活動や政治活動にも取り組んでいる。

楯 直晃

記事監修医師:
楯 直晃 先生(リアラクリニック 院長)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

検査結果の当日、母と一緒にがんを告げられる

検査結果の当日、母と一緒にがんを告げられる

編集部

最初に、子宮頸がんと診断された経緯を聞かせてください。

夏目さん

ある日、不正出血があったため自宅近くの病院で検査したところ、子宮頸がんの可能性があると言われ、大学病院で精密検査を受けることになりました。その結果、「子宮頸がんIB1期」と診断されました。

編集部

状況をすぐに理解できましたか?

夏目さん

検査を受けたその日に、先生から「来週、検査結果をお伝えする際に、お母さんと一緒に来てくれますか?」と言われたため、「きっと大変な病気が判明したのだろう」と、とても不安に感じたのを覚えています。その後の検査で、リンパにもがんが転移しているということもわかりました。これはあとから知ったことですが、生存率は50%ぐらいだったそうです。

編集部

どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか?

夏目さん

がんがリンパにも転移していたため、放射線治療と抗がん剤治療を行なっていくと言われました。

編集部

病気が判明したときはどのようなお気持ちでしたか?

夏目さん

まさか自分が「がん」になるとは思ってもいなかったので、判明した時は本当に絶望しました。また、子供が産めなくなるという話を聞いて、とても悲しかったです。子宮頸がんという病名は聞いたことがある程度で、軽く考えていた節があり、死に至る可能性のある病気だと知ったときはとてもショックでしたね。

治療中、支えてくれたのはファンや友達や家族でした

治療中、支えてくれたのはファンや友達や家族でした

編集部

がんを知り、「余命」を意識しましたか?

夏目さん

「30歳まで生きられないかも」と不安でしたね。そのときから、「もしこのまま生きられたら後悔がないよう、人生でやりたいことは常にチャレンジしていこう。もっとわがままに生きていこう」と思うようになりました。

編集部

子宮頸がんになって、生活にどのような変化がありましたか?

夏目さん

抗がん剤の吐き気を抑えるためのステロイドでかなり顔がむくみ、ムーンフェイスになったことがとても悲しかったですね。また、治療後も若くして更年期障害を経験することになり、苛立ちなどを自分でコントロールすることが難しく、自然と親しい人に対してきつく当たっていました。何度も腹痛がして、トイレに行っては血の塊しか出ないようなことも。どちらも放射線の後遺症と説明されました。それも2年ほどで落ち着きましたが、当時はかなり大変でした。

編集部

治療中の心の支えはなんでしたか?

夏目さん

ファンや関係者の方からのコメントやSNSでの励ましの声をもらったり、友達が千羽鶴を折ってわざわざ東京まで会いに来てくれたり、家族が変わらずいつも通りに私に接してくれたことが救いになりました。

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