「ロコモ」と診断されたら? 原因と対策について介護福祉が解説

「ロコモ」と診断されたら? 原因と対策について介護福祉が解説

「ロコモ」という言葉をご存知でしょうか? 聞いたことがあるけど、実際どういうものなの? そんな疑問を持っている方も多いでしょう。今回は、もしもロコモと診断されたらどうしたらいいのかという疑問を、「介護福祉士」の斉藤さんに伺いました。

斉藤直美

監修:
斉藤 直美(介護福祉士)

短大を卒業後、介護福祉施設にて介護士として就職。働きながら介護福祉士の資格を取得し、勤続年数17年目。「ありがとう」という感謝の言葉をかけていただくことも多く、高齢者の方の元気な姿にいつも励まされる日々を過ごす。初心を忘れず毎日誰かの役に立つことをモットーに、現在はライターとしても活動中。

ロコモになる原因を詳しく知ることが大切

ロコモになる原因を詳しく知ることが大切

編集部

ロコモって何ですか?

斉藤さん

「ロコモ」は運動器の障害のため、移動機能が低下している状態のことで「ロコモティブシンドローム」の略称になります。立つ、歩く、作業するなどの動作が衰え、進行すると要支援・要介護のリスクが高まります。

編集部

ロコモはどんな人がなりやすいのでしょうか?

斉藤さん

若い頃から高血圧や生活習慣病のある方は、ロコモの原因となる疾患にかかりやすいと言われています。また、骨粗しょう症、変形性関節症、変形性脊椎症、神経障害などの疾患も、ロコモになりやすい傾向にあります。

編集部

男性と女性ならどちらが発症する確率が高いですか?

斉藤さん

ロコモに結びつきやすい病気のひとつに骨粗しょう症があり、女性の発症率が高いことで知られています。筋力も男性よりも女性の方が少ないので、下半身の筋力も弱い傾向にあります。そして平均寿命も女性の方が長いので、加齢に伴いロコモが発症する可能性は高いと言われています。

ロコモと診断されたらどうしたらいいのか

ロコモと診断されたらどうしたらいいのか

編集部

ロコモと診断されたら、どんな治療法がありますか?

斉藤さん

ロコモと診断されて痛みが伴う場合は、身体面や精神面での負担が軽減されるように、整形外科での投薬治療が必要になります。痛みがない場合は、理学療法士による運動指導を中心とする治療から始めます。一番大切なのは、無理をせずにご自身のペースで医師の指導のもと、適切な治療を続けることです。

編集部

ロコモに一度なると治らないのでしょうか?

斉藤さん

ロコモは運動器の衰えによるものなので、発症してから進行を遅らせることは可能ですが、完治するのは難しいでしょう。歳を重ねるごとに筋力が衰えるのは避けて通れない道です。そのため若い頃から食生活に気をつけて、筋力が衰えないように適度な運動をする習慣をつけておくことが重要です。

編集部

どの年代でもロコモになる可能性はあるでしょうか?

斉藤さん

若い世代でも生活習慣や食生活の乱れ、痩せすぎ、太りすぎなどの身体的な偏りが原因で、ロコモになる可能性は大いにあるでしょう。最近は高齢者だけではなく、運動不足の若者が増えているためロコモ予備軍が増えつつあります。

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