学校歯科健診と歯科医院では虫歯の判定が違う? #歯科衛生士の教室

学校歯科健診と歯科医院では虫歯の判定が違う? #歯科衛生士の教室

学校歯科健診の結果、虫歯の疑いで歯科医院に行ったら、治療不要だと言われて帰されてしまったことはありませんか?
逆に、歯科医院では虫歯があると言われたのに、学校歯科健診では虫歯なしと言われることも。
保護者の方からすると、歯の専門家から別々のことを言われると不安になってしまいますよね。
そこで今回は、学校歯科健診と歯科医院で行う歯科検診の違いなどについて解説していきます。

学校歯科健診と歯科検診の違い

(画像出典)PIXTA

学校歯科健診と歯科医院で行う歯科検診では、次のような違いがあります。

対象

まず、学校歯科健診では集団で行います。限られた時間の中で、大勢の子どもたちの口の中を診る必要があるので、最低限の項目をチェックすることしかできない状況です。
一方で、歯科医院の歯科検診の対象は個人です。子ども一人につき約30分の時間をかけて口全体のチェックやクリーニングをすることができます。

目的

学校歯科健診は、スクリーニング検査の方法を取り入れています。スクリーニングには、「ふるいにかける」という意味があり、大勢の人数の中から病気にかかっている可能性が高い子を見つけて、早期治療に繋げることが目的です。
学校歯科健診のチェックをきっかけに、定期検診の習慣に繋げることも目的に含まれます。

歯科医院の歯科検診の場合は、子どもの口の状態を把握して虫歯や歯肉炎などを予防するのが目的です。
特に乳歯と永久歯の両方が生えている口の中は、歯磨きがしづらく汚れが残りやすいです。そういったホームケアがしにくい時期でも、プロケア(歯科医院でするクリーニングや歯磨き指導)を取り入れることで、虫歯や歯肉炎を防いで健康な歯の状態で過ごすことができます。

環境・設備

学校歯科健診は、体育館やホールなどで簡易的なライトを使用しながら、口の中を診て病気がないかを判断していきます。
歯科医師は子どもが座った状態で対面の形になって、口の中を覗くような姿勢になるので、目視で見える範囲に限界があります。特に、上の奥歯はライトの光が届きづらく見えにくいです。

しかし、歯科医院の歯科検診では、子どもが横になった状態で歯科専用のライトを使って照らせるので、口の中を隅々まで確認できます。拡大鏡(ルーペ)で歯や粘膜の状態を鮮明に確認することもできるので、虫歯の見逃しが少なくなります。

さらに歯科医院ではレントゲンを撮れるので、目視ではわかりづらい隠れている虫歯も発見できます。

子どもの口内の状態

学校歯科健診を受ける時には、事前に子どもたちは歯磨きを済ませています。
しかし磨き方には個人差が大きく、汚れが多く残っている子どもも少なくありません。歯の汚れで、歯の状態が見えない時もあるほどです。

歯科医院の検診では、歯の表面に付いている汚れを取ってから診るので、汚れのせいで虫歯の判断が難しいという状況にはなりにくいです。

学校歯科健診の用紙の見方

下記の記号は、自治体や県によって表記の仕方に違いがあることもあるので、注意しながら確認してみてください。

健康な歯
C 治療していない虫歯
O 治療済みの虫歯
CO 要観察(着色、白濁など)
永久歯がない
GO 歯茎に軽い炎症が出ている
抜歯が必要な歯
空欄 まだ生えていない歯、乳歯が抜けた時

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