エイジングケアで注目の治療法「NMN点滴」を徹底解説

エイジングケアで注目の治療法「NMN点滴」を徹底解説

美容に関心の高い人たちの間で、今注目の「NMN点滴」。「若々しさが蘇る」「肌のキメが細やかになる」「代謝が上がる」など、エイジングケア効果のために使用する人が増えています。しかし、医療面でも糖尿病や眼機能、アルツハイマー病などの各種疾患の改善も期待されているそうです。一体、NMN点滴とはどのようなものなのでしょう? 銀座予防医療クリニック院長の青木先生に話を聞きました。

青木竜弥

監修医師:
青木 竜弥(銀座予防医療クリニック 院長)

2002年杏林大学医学部卒業。その後、順天堂大学医学部附属順天堂医院腎臓内科入局し、研鑽の日々を経て腎臓内科助教を経験。2015年には田端駅前クリニック院長を務めた。これまで腎臓内科医として向き合った患者数は延べ3万人以上。自身の睡眠・生活を犠牲にして患者の病気と向き合うなか、「全体的な健康維持」の大切さを痛感。その経験から、2019年、日本初の予防・未病に特化した専門クリニックを銀座に開設した。現在は、来院した人をオプティマルヘルス(最良の健康)へ導き、人生のパフォーマンスを向上させることをサポートしている。

「NMN点滴」とは一体なに?

「NMN点滴」とは一体なに?

編集部

「NMN点滴」とはどのようなものですか?

青木先生

NMN点滴とは、ハーバード大学医学部の研究により、若返り効果が発見された次世代のエイジングケア療法のことです。エイジングケアの領域で、今最も注目を集めている治療法の1つであり、国内でもこの治療を取り入れるクリニックが増えています。点滴だけでなく、NMNを配合したサプリメントも発売されています。

編集部

NMNとはなんですか?

青木先生

NMNの正式名称は「ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド」。ビタミンB3群の中に含まれるβニコチンアミド・モノ・ヌクレオチドという物質で、本来は、体の中で自然に作られるものです。

編集部

体の中で、どのような働きをしているのですか?

青木先生

NMNは体内で「NAD+」という物質に変換され、若さや健康の維持に影響を与えます。しかし年齢が上がってくると、体内で生産されるNMNの量が減少するのです。NAD+が体内から少なくなると、老化が進み、身体機能や認知機能の老化が進むと考えられています。

編集部

そのため、NMNを点滴により体内に取り込むのですね。

青木先生

そうです。本来NMNは、枝豆、ブロッコリー、アボカド、きゅうりなどの緑黄色野菜にも、わずかながら含まれています。しかし食事だけでは十分に補うことが困難です。そのため、サプリメントや点滴療法を利用し、効率良く摂取することが大切になります。

編集部

NMNは何歳くらいから減少し始めるのですか?

青木先生

生まれた時がピークで、その後、年齢とともに減少を続けていきます。その減少速度は急激で、40代でピークの半分以下にまで落ち込んでしまうと言われています。その後は、スピードは緩やかになりますが、亡くなるまで減少は続きます。

編集部

そうなると、NMN点滴治療を受けるには、何歳くらいが最適なのですか?

青木先生

40代でピークの半分くらいになってしまうことを考えれば、「30代から受けても良いのではないか」と考えています。NMN点滴は疲労を回復させたり、老化の速度を遅らせたりする効果もあるので、30代くらいから受けておくと、その後の違いがわかりやすいと思います。

NMN点滴のメリットとは?

NMN点滴のメリットとは?

編集部

NMN点滴には、どのようなメリットがあるのですか?

青木先生

まずは、「サーチュイン遺伝子」を活性化させ、老化の抑制や若返り効果が期待できるということです。サーチュイン遺伝子とは、人間が体内に持っている遺伝子のひとつ。老化を抑制したり、寿命を延ばしたりする働きがあると言われています。NMNはサーチュイン遺伝子を刺激し、エネルギーを供給するため、若返りが期待できると考えられているのです。

編集部

ほかには、どんなメリットがありますか?

青木先生

体力がアップして疲れにくくなる、熟睡できるようになる、肌のキメやハリ、ツヤ感がアップする、思考力や集中力が高まるなど、さまざまな効果が期待できます。また代謝が上がることによって、ダイエット効果も期待できると考えられています。

編集部

実際に受けられた方から、どのような感想が聞かれますか?

青木先生

「シミやシワが薄くなって美肌になった」「肌がツルツルになった」「熟睡できるようになった」など、さまざまです。また、「視界がクリアになった」「集中力が上がった」「体重が少し落ちた」などの声も聞かれます。

編集部

美容面やメンタル面だけでなく、医療面でも効果を期待することができるのですか?

青木先生

最新の研究によれば、糖尿病や眼機能、アルツハイマー病、脳内出血、肥満とその合併症、虚血再灌流障害など、さまざまな疾患の改善も期待できると考えられています。

編集部

ずいぶん幅広く効果が期待されるのですね。

青木先生

まだ、どういった機序でそのような医療効果が期待されるのか、すべてわかっているわけではありませんが、今後、研究が進めば次々と明らかになっていくだろうと思います。現在、NMNに関する研究は非常にホットなテーマです。今後の進展にも注目したいですね。

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