ポリ袋調理は、食材や調味料をポリ袋に入れて、混ぜたり湯煎したりする調理方法です。災害時に活用できる調理法として知られていますが、実は日常的に活用すると便利なポイントがたくさんあります。この記事ではポリ袋調理の基本に加え、おかず3品ほか計7品のレシピを紹介します。ぜひ1度やってみてくださいね。
ポリ袋調理とは?メリットは?
ポリ袋調理の一番のメリットは洗い物が少ないこと。袋1つで下ごしらえ用のボウルと調理する鍋の役割を兼ねるので調理器具も手も汚さずに済みます。複数のポリ袋を同時に加熱したり、加熱中に別の料理や片付けをしたりすることができるので、時短にもなります。袋を使って、袋の外からもんだり混ぜたりする工程は子どもにもできて、お手伝いにもぴったりです。
栄養面や味の面でもメリットがあります。食材から出た水分も一緒に取れるので、栄養素の流出も最低限で済みますし、鍋の焦げ付き防止に使う油も不要なのでヘルシーです。さらに、ポリ袋のまま湯煎すると中がほぼ真空状態になるため、うまみが食材に浸透してよりおいしい!湯煎加熱や電子レンジを使うと、料理のバリエーションも意外に豊富です。
ポリ袋調理はまさに良いことずくめです。
ポリ袋調理には耐熱性のポリ袋を選ぶ
ポリ袋調理に必要なのは、耐熱性の「高密度ポリエチレン(HDPE)」製のポリ袋です。さらに「食品用」「食品の保存用」「キッチン用」といった表記のある商品を選びましょう。スーパーなどでもらえるポリ袋は適さない場合が多いので要注意です。
結ぶ際は上部に空気が入らないように!
湯煎をするときのポイントは空気がなるべく入らないようにすることです。袋を結ぶ際は料理の入った下部から上方向にねじるようにして、できる限り空気を抜いて結び目をつくります。袋の中に空気が入っていると水に浮いてしまって内部に火が通りにくいうえ、上部の空気が膨張して袋がはじける恐れがあるためです。
もう一つの注意点は、袋が鍋肌や鍋底に触れないようにすることです。鍋底や鍋肌にポリ袋が直接触れると、熱で溶けて破れる可能性があります。必ず鍋底に耐熱皿(陶器や耐熱ガラスなど)を敷いた状態でポリ袋を入れて加熱しましょう。時々向きを変えると加熱ムラを抑えることができます。
電子レンジで加熱する場合も、袋が破裂しないよう、竹串などで数か所穴をあけておくと安心です。
いずれの場合も、取り出すときや袋を開けるときは熱いのでやけどに気を付けてくださいね。
配信: 防災ニッポン