平時のリスクは災害時にも(2) - 女性を狙った性犯罪にあわないための自己防衛のポイント

平時のリスクは災害時にも(2) - 女性を狙った性犯罪にあわないための自己防衛のポイント

夜道では自分の身は自分で守る

犯罪者は「光」と「音」「人の目」を嫌います。これは、女性を狙った犯罪に限らず、屋内に侵入しての窃盗など他の犯罪にも共通します。しかし、人通りの少ない夜道では、このどれも期待できず、逃げ込める場所や助けを求められる人もない場合もあります。
だからこそ、自分の身は自分で守れるように、夜道や、日中でも人通りのない場所を一人で歩くときなどは、しっかりと対策をしたうえで、常に警戒心を持って行動することが大切です。
防犯ブザーやホイッスルなどの防犯グッズを持ち歩くことは、子どもだけでなく、大人の女性にとっても効果的です。できる限り常に身に付けるようにしましょう。身につけていると犯罪者に知らせることも犯罪の抑止に繋がります。防犯グッズも、店頭には様々な種類のものが出ていて、アクセサリーのようなものもあります。また、ホイッスルなどは大規模災害が発生して倒壊した建物や家具の下敷きになった時にも、助けを呼ぶのに効果的です。防犯ブザーは、いざという時に電池切れなどがないように、定期的に作動チェックしておきましょう。

犯罪者の多くは、あらかじめターゲットを定めてから、犯行に及びます。多くの場合には、前兆となることが起こっているはずです。帰宅ルート上でコンビニエンスストアなどの店舗や交番の位置などを確認しておき、後をつけられていると感じたら、ためらわずに最寄りのお店や交番に逃げ込みましょう。

一人で徒歩で帰宅するときには、イヤホンで音楽を聴いたり、携帯電話で人と話したりしながら歩いた方が寂しさを紛らわせたり、安心できると考えている人もいるかも知れません。しかし、防犯上では逆効果です。携帯電話で話している人が万が一の時にすぐに助けに来てくれるとは限りません。携帯電話の操作に夢中になったり、イヤホンで耳を塞いでいることで後ろから近づいてきている不審者に気がつくのが遅れるということもあります。
ながら歩きは控えましょう。夜道では、時折後ろを振り返ったり、周囲を警戒しながら歩くくらいの緊張感を持って歩いた方が効果的です。自分の身に危険が迫った時には、いち早く気づき、対応できるように、気を抜かないようにしましょう。

なるべく明るい道や人通りの多い道を歩いたり、危険な夜道で一人になりそうな時には、できれば家族などに迎えに来てもらったり、タクシーを利用するなど、自分の身は自分で守るという意識を持っておくことが大切です。

また、人通りの少ない時間には外から見えにくい場所が多い公園には近づかないようにしましょう。
駐車場では他の車から突然不審者が降りてきて近づいてくるようなことも発生しています。そんな時には、すぐに自分の車に乗ってロックするようにしましょう。

自宅やマンションなどでも

自宅マンションに到着すると、安心して気を抜きがちです。しかし、自宅マンションのエレベーターだからと油断はできません。二人きりになるタイミングができるエレベーターは、犯罪者にとっては犯行に及ぶことができる場所でもあります。
エレベーターに乗る前には、周りを確認して、不審な人が近くにいないか確認することが大切です。知らない男性と二人きりになりそうな場合には、できるだけ乗らないようにした方が安心です。二人きりになってしまった時には、壁を背にしてすぐに非常ボタンが押せる位置に立ちましょう。不安を感じたら、目的階まで我慢せずに、できるだけ早くエレベーターから降りるようにしましょう。

マンション、一戸建てに関わらず、玄関のドアを開けるときには、まわりに不審な人がいないか注意しましょう。玄関ドアを開けると同時に、背後から押し入ってくることもあります。また、玄関前で鍵を探すなどの隙を作らないようにしましょう。一人暮らしの方は、帰宅時には家の中に誰もいなくても、インターフォンを鳴らしてから鍵を開けたり、「ただいま」と言いながら家に入るなどして、家に家族がいるように振る舞うことも身を守ることにつながります。下着などの洗濯物も、室内に干すなど、外から見えないように心がけましょう。

家に入ったら、すぐに鍵をかけるようにしましょう。玄関ドアなどは2ロックともに、窓はクレセントとクレセントの背についているロック、そして補助錠と3ロックを心がけましょう。あらかじめ住宅に備わっているものは、あなたの身を守るためにあります。効果的に活用しましょう。

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