おせちを上手に詰めるのってむずかしい!
編集担当者が詰めた飾り気のないおせち
おせち料理を用意したらお重に華やかに詰めて、お祝い気分を盛り上げたいもの。しかし、いざ詰めようとしたときに「どこから詰めればいいかわからない」「バランスよく詰められない」なんてお悩みありませんか?せっかく頑張っておせち料理を準備しても、詰めたときの仕上がりがイマイチだと悲しい気持ちになってしまいそうです。
そこで『1日でできる簡単おせちと、いつでも役立つおもてなし』(扶桑社)をはじめ、レシピ本が人気の料理研究家・小林まさみ先生に、失敗しないおせちの詰め方とセンスよく見せるテクニックを教えていただきました。
料理研究家/小林まさみさん調理師学校を卒業後、フードコーディネーターや料理家のアシスタントを経て独立。アシスタントでもある義父の小林まさるとともに、雑誌やテレビ、イベントなど多方面で活躍中。著書に『1日でできる簡単おせちといつでも役立つおもてなし』(扶桑社)など
「我が家では毎年お重におせちを詰めて、お正月を迎えています。重箱だけでなく、裏白(うらじろ)を敷いた経木のお弁当箱に詰めて、実家に届けることもありますよ。
私は料理教室でおせちをテーマにすることもあるのですが、生徒さんたちからは重箱への詰め方を相談されることが多いです。やっぱり盛り付けがむずかしいと考えている方は多いのかもしれませんね。
今回は初心者でも真似しやすいポイントまとめたので、今年はじめておせち作りにチャレンジするという方も参考にしてみてください」
おせちの詰め方には品数の決まりやルールがある?
段数と品数
「重箱の段数はご家庭の人数に合わせて用意するのがよいと思います。以前は3段の重箱を使う方が多かったようですが、最近だと2段や1段にする方もいるみたいですね。重箱は結構な量が入るので、あまり慣れていない方は小さめのものを選んだほうが隙間ができず盛りやすいと思います。
注意したいのは入れる品数。偶数は『割り切れる』という意味があり、縁起が悪いので、1段にごとに品数が奇数になるように詰めましょう。偶数になってしまう場合は、飾り葉のようなあしらいもカウントして調節できるので安心してくださいね」
仕切り方
「十字に仕切りを入れる田の字型や、真ん中にひし形を作る七宝型など8種類ほどパターンがあるといわれています。私は市松型にすることが多いですね。
はじめての方は、均等に9つのマスを作る市松型やお重に対し平行に3段に仕切る段取り型がおすすめです。特に段取り型は端から順番に詰めていくのでバランスが取りやすいはずです。今回は、市松型をご紹介します」