地震は地震プレートがもたらす!メカニズムや種類を理解しておこう

日本はどこに住んでいても地震災害に巻き込まれるリスクがあります。予知が難しい災害であるため、地震の正しい知識を身につけて日ごろから備えましょう。

本記事では、地震をもたらすプレートの種類や地震発生のメカニズムなどを紹介します。

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地震が起こるメカニズム

地震には、プレートが原因の「プレート境界型地震」、活断層が原因の「活断層型地震」、火山が原因の「火山性地震」の3種類があります。それぞれ種類ごとに地震発生メカニズムは異なります。1つずつ見ていきます。

プレート境界型地震

プレートとは、地球を覆っている岩石でできた層です。厚さは10kmから100kmほどあり、海底火山で生まれた海洋プレートや大陸を作っている大陸プレートなど、地球全体で10数枚のプレートが重なり合って地面や海底を形成しています。

プレート境界型地震は、このプレートとプレートの境界線で発生する地震です。2011年に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)もプレート境界型地震でした。

プレートは年間に数cmほど動いていて、ほかのプレートとの間で耐えず摩擦が起こっています。摩擦が限界に達すると、一方のプレートが跳ね上がったり、引きずり込まれたり、ズレたりしますが、その際に地震が発生します。

このうち、震源が海底でなおかつプレートの跳ね上がりが原因で発生した地震には「津波」を伴うことがあります。津波が発生するのは、プレートが跳ね上げられる際に海水も一緒に持ち上がるためで、地震の規模が大きい(跳ね上がりが大きい)ほど津波も大きくなります。

断層型地震

プレート境界型地震が2つ以上のプレートとの境界線で起こる地震であるのに対し、断層型地震は1つのプレート内で発生する地震です。

プレートには常にさまざまな方向から圧力がかかっています。その圧力に耐えられなくなると、プレート内部の弱い部分が横や縦にズレたり、ヒビが入ったり、割れたりしますが、その際に地震が発生します。1995年に発生した阪神大震災(兵庫県南部地震)も断層型地震です。今後30年の発生確率が70%とされている首都直下地震も同タイプになります。

プレート内においてズレやヒビ、割れができやすい部分を「断層」と言い、そのうち断層が原因で地震が発生する可能性の高い場所を「活断層」と言います。活断層がある地域は特に地震のリスクが高くなります。

断層型地震の場合は地震が発生する深さが30kmよりも浅い場合が多く、地面に近いことから地上の揺れも大きくなります。

火山性地震

火山性地震とは、火山の噴火やマグマの動き、熱水の活動などが原因で発生する地震です。

地震の多くはプレートが関係していますが、火山性地震はプレートに関係なく発生します。

活動が活発になっている火山付近で起こりやすく、連続して発生することもあります。

火山性地震の場合、地震の規模はマグニチュード5以下のものが大半ですが、ハワイではマグニチュード7クラスの火山性地震が発生したこともあります。

大地震をもたらすと言われるプレートの種類

日本を覆うプレートは以下の4つです。

画像① 日本付近のプレートの模式図

(引用-気象庁「地震発生のしくみ」

https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html

画像② 日本付近で発生した地震の分布図

(引用-気象庁「地震発生のしくみ」

https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html

画像②は、1960年から2011年にかけて日本付近で発生した地震の分布図です。画像を見てもわかるように、プレートの境界付近で地震が多発しています。プレートの境界線以外で発生している地震は主に断層型地震によるものです。

日本にはプレートが数多くあって地震が発生しやすい条件にあります。

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