「里親」とは?制度内容から3つの実体験まで|里親の基本を徹底解説

「里親」とは?制度内容から3つの実体験まで|里親の基本を徹底解説

3、子ども(里子)と実親との関係

里親制度で子どもを養育した場合の子どもと実親との関係について、「1」でも軽く触れていますがここでもう一度まとめてみましょう。  

(1)養育家庭、親族里親、ファミリーホーム

養育里親や、親族里親、ファミリーホームの場合には、親権は実親がもつことになります。

里親になるためには実親の承諾が大前提。

しかし、いつかは我が子と一緒に暮らしたいと希望をしている実親が多く、承諾してくれないケースもたくさんあります。

実親としては、施設の方がいつでも会えて安心できるという人も多いのです。  

(2)養子縁組里親

普通養子縁組里親と子どもには親子関係がありますが、実親と子どもとの親子関係も継続したままです。

親権は里親にありますが、相続は里親、実親どちらからも受けられます。

特別養子縁組では子どもを養親の嫡出子として戸籍上も記載されることに。

実親と子どもの関係は完全になくなります。相続権も実親から受け継ぐことはありません。  

(3)実親の親権喪失・親権停止について

里親に委託されることになった子どもの中には、保護者から虐待されていたケースも少なくはありません。

民法では、親族などが実親から親権を失くす「親権喪失」という制度がありますが、親権を喪失してしまうと、復権することはできないなど、強力な規定であるため行使されるケースが限定的でした。

昨今の児童虐待や痛ましい事件の数々から、平成23年に民法が改正され、親権「停止」ができるようになりました。

最長2年間まで子どもと実親を離すことを目的に一時的に親権を停止することができるようになったのです。

里親として迎える子どもたちの中には、そうして親権喪失や親権停止の状態の子どももいます。覚えておいてください。

 

(4)里親は実親と会う必要はない

里親になったとしても、実親と何らかのやり取りをする必要があるとなれば、やりづらい点も多いでしょう。

制度としては、里親が実親と交流をもつことを強制されることはありませんので安心してください。

もっとも、子どもにおいては面会や通信の制限が出されていない限り、実親と会う権利はあります。

子どもが求める場合は、児童相談所などと相談しながら、子どもの気持ちに沿った対応をお願いします。

参考 子どものルーツと実親との関係ー厚生労働省 

4、里親の経済的負担はどれくらい?

子育てにはお金が必要です。

社会的養育に分類される「里親」では、補助金が設定されています。

補助金目当てに、という方がいないことは祈りますが、「里親になる条件」でも記載したように、経済的に困っている場合は里親になるになることができません。  

(1)養育家庭、親族里親、ファミリーホーム

養育里親、親族里親、ファミリーホームそれぞれに国からの補助があります。

里親手当 養育里親 72,000円/月(2人目以降36,000円/月)
専門里親

123,000円/月(2人目以降87,000円/月)

一般生活費 乳児 54,980円/月(1人当たり)
乳児以外 47,680円/月(1人当たり)
その他の補助

幼稚園、学校などの費用

医療費などの補助

幼稚園:実費

医療費:保険医療の範囲で里親の負担はなし

医療費や教育にかかる費用の詳細については児童相談所にご相談ください。

進学のための経費や、修学旅行、部活にかかる費用なども補助金でまかなうことができます。      

(2)養子縁組里親

養子縁組里親に対しては国からの里親手当の支給はありません。

しかし、養育費は支給される自治体もあるようですので、児童相談所に問い合わせてみてください。  

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