具材ひとつで簡単春パスタ!春キャベツとアンチョビのスパゲティ【日髙シェフ考案】

具材ひとつで簡単春パスタ!春キャベツとアンチョビのスパゲティ【日髙シェフ考案】

有名シェフに身近な食材を使ったレシピを紹介している本連載。3月は、この時期の旬、春キャベツを生かすレシピをお届けしています。第3回はイタリアンの超有名店「リストランテ アクアパッツァ」の日髙シェフに、春キャベツを驚くほどたっぷり食べられるレシピを教えていただきました。

作り方

1. キャベツの葉を切る

 

キャベツの葉は1枚ずつはがし、芯の部分を三角に切り出します。葉は真ん中で2等分し、3〜4枚重ねて軽く丸め、厚めの千切りにします。切り出した芯も火が入りやすくなるように、千切りにしましょう。

2.パスタをゆでる

 

水の1%量の塩を加えたたっぷりの湯で、パスタをゆでます。ゆで時間は表示時間より30秒短くします。

「今回使ったのは1.6mmのスパゲッティーニですが、ペンネで作ってもいいですよ。同じ鍋でキャベツもゆでるので、タイマーをかけて時間をはかってくださいね。ゆであがりの2分前に芯、1分前に葉を加えます」

3. オリーブオイル、にんにくを加熱する

 

フライパンにオリーブオイル、にんにくを加え、火にかけます。にんにくの香りをじゅうぶんに引き出せるように、弱火でじっくり熱しましょう。

 

「にんにくは薄切りでもみじん切りでもOKです。今回はお店で常備しているオリーブオイル漬けのにんにくを使いました。このオイル漬けは万能で、にんにくの香りが移ったオイルだけで炒めてもいいし、サラダはもちろん、お料理の仕上げにたらすと味わいが深まります。

作り方は簡単で、みじん切りしたにんにくに浸るくらいのオリーブオイルを注ぐだけ。冷凍保存もできるので、時間の余裕のある時にたくさん作っておくと便利です」

4. アンチョビを加える

 

アンチョビをフライパンに加え、いったん火から外して、木ベラでつぶしながらオイルに溶かします。

「フィレアンチョビは大きさに幅もあるから、3枚は目安として考えて、好みで量は加減してくださいね。フライパンに入れる前に包丁で細かくしておいてもいいし、ペーストを使ってもいいですよね」

5. 唐辛子を加える

 

アンチョビが混ざったら火に戻し、細切りの唐辛子を加えて軽くまぜ、辛味を引き出します。15秒ほどたったら、焦げないようにパスタのゆで汁を100ccほど加えて、火を止めます。

日髙シェフはオイルが沸騰したら火から外し、また戻してと、にんにくや唐辛子が焦げすぎないように調整しながら、ソース作りをしていました。

6. キャベツをパスタの鍋に加える

 

ゆであがりの2分前にキャベツの芯を加えます。

 

ゆであがり1分前にキャベツの葉を加えます。キャベツの葉を加えるとお湯の温度が下がるので、強火にします。お湯が再沸騰したらザルに取りましょう。

7. パスタとキャベツをソースと和える

 

ザルにとったパスタとキャベツを軽く水切りし、フライパンに加えてソースとさっと和えます。

 

手早く混ぜたら、味をみて、塩加減を調えます。仕上げにオリーブオイル大さじ1杯(分量外)を回しかけましょう。お皿に盛り付けたらできあがりです!

シャキッ、シャキッ、歯ごたえも楽しい!春キャベツまるごとパスタ

 

春キャベツとアンチョビのスパゲティ(キャベツ山盛りVer.)の完成です!ゆでる前はバットにてんこ盛りだったキャベツが、ゆでたことでカサが減り、1/3ほどの量になりました。お皿の上の半分近くがキャベツですが、パスタと一緒にフォークに巻き付けて食べられるので、スイスイっと食べられます。

「今回は春キャベツを使いましたが、ブロッコリーやカリフラワー、アスパラガスでもいいでしょう。キャベツの食感を楽しんでもらいたいから、キャベツのゆで時間は短めですが、しっかりゆでてももちろんOK。

家庭でちゃちゃっと作る料理なので、キャベツのゆで加減も、アンチョビやにんにくの分量も、好みでアレンジしてほしいです。でも実際に作ってみないと、やわらかめが好きか、歯応えがあるほうが好きかはわからないから、ぜひ両方試して、ご自分の味を創ってほしいですね」

アンチョビとにんにくの風味たっぷりのアーリオオーリオソースをまとったキャベツとパスタは、止まらないおいしさです。パスタをお腹いっぱい食べると罪悪感を覚えてしまいそうですが、なにしろ半分近くはゆでキャベツ。安心して食べられます!