作り方
1. キャベツの葉を切る
キャベツの葉は1枚ずつはがし、芯の部分を三角に切り出します。葉は真ん中で2等分し、3〜4枚重ねて軽く丸め、厚めの千切りにします。切り出した芯も火が入りやすくなるように、千切りにしましょう。
2.パスタをゆでる
水の1%量の塩を加えたたっぷりの湯で、パスタをゆでます。ゆで時間は表示時間より30秒短くします。
「今回使ったのは1.6mmのスパゲッティーニですが、ペンネで作ってもいいですよ。同じ鍋でキャベツもゆでるので、タイマーをかけて時間をはかってくださいね。ゆであがりの2分前に芯、1分前に葉を加えます」
3. オリーブオイル、にんにくを加熱する
フライパンにオリーブオイル、にんにくを加え、火にかけます。にんにくの香りをじゅうぶんに引き出せるように、弱火でじっくり熱しましょう。
「にんにくは薄切りでもみじん切りでもOKです。今回はお店で常備しているオリーブオイル漬けのにんにくを使いました。このオイル漬けは万能で、にんにくの香りが移ったオイルだけで炒めてもいいし、サラダはもちろん、お料理の仕上げにたらすと味わいが深まります。
作り方は簡単で、みじん切りしたにんにくに浸るくらいのオリーブオイルを注ぐだけ。冷凍保存もできるので、時間の余裕のある時にたくさん作っておくと便利です」
4. アンチョビを加える
アンチョビをフライパンに加え、いったん火から外して、木ベラでつぶしながらオイルに溶かします。
「フィレアンチョビは大きさに幅もあるから、3枚は目安として考えて、好みで量は加減してくださいね。フライパンに入れる前に包丁で細かくしておいてもいいし、ペーストを使ってもいいですよね」
5. 唐辛子を加える
アンチョビが混ざったら火に戻し、細切りの唐辛子を加えて軽くまぜ、辛味を引き出します。15秒ほどたったら、焦げないようにパスタのゆで汁を100ccほど加えて、火を止めます。
日髙シェフはオイルが沸騰したら火から外し、また戻してと、にんにくや唐辛子が焦げすぎないように調整しながら、ソース作りをしていました。
6. キャベツをパスタの鍋に加える
ゆであがりの2分前にキャベツの芯を加えます。
ゆであがり1分前にキャベツの葉を加えます。キャベツの葉を加えるとお湯の温度が下がるので、強火にします。お湯が再沸騰したらザルに取りましょう。
7. パスタとキャベツをソースと和える
ザルにとったパスタとキャベツを軽く水切りし、フライパンに加えてソースとさっと和えます。
手早く混ぜたら、味をみて、塩加減を調えます。仕上げにオリーブオイル大さじ1杯(分量外)を回しかけましょう。お皿に盛り付けたらできあがりです!
シャキッ、シャキッ、歯ごたえも楽しい!春キャベツまるごとパスタ
春キャベツとアンチョビのスパゲティ(キャベツ山盛りVer.)の完成です!ゆでる前はバットにてんこ盛りだったキャベツが、ゆでたことでカサが減り、1/3ほどの量になりました。お皿の上の半分近くがキャベツですが、パスタと一緒にフォークに巻き付けて食べられるので、スイスイっと食べられます。
「今回は春キャベツを使いましたが、ブロッコリーやカリフラワー、アスパラガスでもいいでしょう。キャベツの食感を楽しんでもらいたいから、キャベツのゆで時間は短めですが、しっかりゆでてももちろんOK。
家庭でちゃちゃっと作る料理なので、キャベツのゆで加減も、アンチョビやにんにくの分量も、好みでアレンジしてほしいです。でも実際に作ってみないと、やわらかめが好きか、歯応えがあるほうが好きかはわからないから、ぜひ両方試して、ご自分の味を創ってほしいですね」
アンチョビとにんにくの風味たっぷりのアーリオオーリオソースをまとったキャベツとパスタは、止まらないおいしさです。パスタをお腹いっぱい食べると罪悪感を覚えてしまいそうですが、なにしろ半分近くはゆでキャベツ。安心して食べられます!