ベランダ菜園に初チャレンジ!必要な道具とは?
そこで、ベランダ菜園でそろえておきたい道具を、てしま農園 代表の龍 慶介(りゅう けいすけ)さんに教わりました。道具の種類だけでなく、おすすめの購入場所と合わせてご紹介します。
教えてくれた人
自衛隊のパイロット、大手広告出版会社と異色の経歴を経て、10年前に農業の世界へ。“植物のプロとお客様をつなぐ”をコンセプトに『てしまの苗屋』を立ち上げる。初心者にも植物を育てることの楽しさを伝えたいと、購入者への説明や相談にも積極的に対応。失敗しにくい苗の販売と育成に力を注いでいる。
1. 必ず準備したいベランダ菜園アイテム
100円ショップで購入できるもの
肥料・液体肥料
野菜作りに慣れてくると、用途によって肥料の使い分けができるようになります。例えば、より実をつけたい場合はリン酸が多めの肥料にしたり、植物を元気づけたい場合は窒素が多めの肥料にしたり……。そのときには、ホームセンターで用途にあった肥料を選んでください。
液体肥料も用意しておくと重宝します。植物の調子が悪そうなときに鉢土に突き刺して使用することで、調子を取り戻してくれますよ。いわば、植物の薬のようなものですね」
種
また、一生懸命育てているのになかなか発芽してくれないと、モチベーションも下がってしまいますよね。まずは苗から育ててみて、慣れてきたら種にチャレンジするとよいでしょう。どうしても種から育ててみたいという方は、バジルやねぎ、パクチーなど育てやすい植物を選ぶとよいですよ」
バジルの育て方はこちら▼
鉢底石
また、鉢底石は再利用が可能です。おすすめの使い方は、鉢底石をネット袋に入れて口を縛ってからプランターの底に敷く方法。そうすると土と混ざらないので、再利用するときに扱いやすいですよ。ネット袋は、なるべく石が出ないくらいの目が粗めのものが好ましいです。みかんのネットのようなものが理想的ですね。
ホームセンターには最初からネット入りの鉢底石が売られていますが、みかんネットであればお金がかからないだけでなく、リサイクルにもなり環境にやさしいので一石二鳥です!」
ジョウロ
例えば、苗がまだ幼くて茎が太くなっていないうちは穏やかな水流で散水する必要があるので、ハス口を付けて水やりを。一方、株元に水を与えたいときには、ハス口を取ったほうがピンポイントで散水できて便利です。このように、場合に応じてハス口を使い分けるのが水やりのコツです。
100円ショップにはペットボトルに取り付けるだけのハス口も売っていますよ」
支柱・ガーデンネット・スコップ・軍手
スコップは、土をプランターに入れたり植え穴をあけたりするときに使用します。植え穴は手でもあけられますが、スコップがあれば手を汚さずにすみますよ。軍手も衛生的な観点から用意しておいたほうがよいでしょう。
支柱やネット、スコップ、軍手はどこで買ってもクオリティがそれほど変わらないので、100円ショップのもので十分です」
専門店で購入したほうがよいもの
鉢・プランター
プランターは、ベランダ菜園でもっとも大切な道具のひとつ。途中で割れてもすぐに植え替えられないので、はじめから丈夫なものを買ったほうが結果的にお得だと思いますよ。それにお気に入りのものを用意すると、テンションもモチベーションも上がりますからね!
僕のおすすめは、『ベジトラグ』というプランター。イギリス発祥の木製プランターで、見た目がとてもおしゃれです。容器が地面より高い位置にあるため、日当たりがよくなり、野菜や植物を育てるのに適しています。楽な姿勢で手入れをすることができるのもうれしいポイントですね。インターネットで買えるのでぜひ探してみてください」
プランターの選び方はこちら▼
土(培養土)
また、土は品質のよし悪しがわかれます。安い土は廃材が混ざっている場合があるので好ましくないですね。鮮度が高く、しっかりとした品質の土を用意したほうが植物も喜びますよ」
苗
農家には昔から『苗半作』ということわざがあるのですが、苗の仕上がりによって作柄の半分が決まるという意味です。それくらい苗の品質は大事なんですよ。てしまの苗屋では、こだわり抜いて育てた高品質の苗をリーズナブルな価格でお届けすることができます。ぜひうちの苗を試してみてください!」