子どものケンカ「やめなさい」「貸してあげようね」はトラブルのもと!?成長に繋がる対応って?

子どものケンカ「やめなさい」「貸してあげようね」はトラブルのもと!?成長に繋がる対応って?

保育士の中田馨さんが、子ども同士のケンカが起きたときの親の対応について教えてくれました。おもちゃの取り合いやお友達にケガをさせてしまったとき……、ママやパパはもしかしたら間違った対応をしているかも!?


こんにちは。保育士の中田馨です。子どもが友達とトラブルを起こしたとき、親としてどう対応すればよいのか? ケガをさせてしまったときにはどうすればよいのか?と悩みますよね。

今回は、幼児さんのお友達トラブルへの対応方法についてお話しします。

幼児期はトラブルがあるもの!とまずは理解する

保育所で子どもたちの様子を見ていると、1歳すぎたあたりから、だんだんとおもちゃの取り合いが表面に出てきます。0歳のときはおもちゃを取られても「あっ」程度で、また別のおもちゃに意識が向くのですが、成長とともに「取られた!」という気持ちが芽生えてきます。


また、お友達の遊んでいるおもちゃや姿が楽しそうなので興味を持ち、そのおもちゃを取ろうとする姿はよくある光景。

「うちの子、お友達のものばかり取って大丈夫かしら?」や、「お友達に譲れないのは、イジワルなんじゃないか?」など心配する必要はありません。まだ、一人遊びが中心の1歳、2歳、3歳なので「みんなで仲良く一緒に遊ぶ」ことはこれから身につけていく力なのです。

ケンカが始まったら、そばで見守る

お友達とのものの取り合いなどが始まると、ヒヤヒヤしてしまいますよね。友達とのトラブルに親は介入した方がよいのかどうなのか…?と悩むところでしょう。トラブルに発展してほしくないので、とっさに「やめなさい!」と止めてしまいがちですが、ママはできる限り見守ることができるといいですね。


見守るというのは「いつでも体で止められるように、すぐそばで子どものやり取りを見る」ということで、「見る」だけではありません。なぜ見守るかというと、当人たちで解決する方法を見つけてほしいからです。


すぐに大人が止めて、大人の考えをアレコレ提案すると、子どもの気持ちが収まらず混乱する場合もあります。ただし、ケガをさせそう(しそう)な時は、体で割って入り止めましょう。

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