洗濯機のドライコースとは?使い方やドライクリーニングとの違いを解説

洗濯機のドライコースとは?使い方やドライクリーニングとの違いを解説

洗濯機にあるドライコース。どんなときに使う機能で、通常コースとどう違いがあるのでしょうか。ドライ機能とドライクリーニングの違いがよくわからないという人もいるでしょう。この記事では、洗濯機のドライ機能・ドライコースについて解説していきます。

洗濯機のドライコースとは?

洗濯機のドライコースは、クリーニング店のドライクリーニングとは違うのでしょうか。

まずは洗濯機のドライコースについてみていきましょう。

ドライコースの特徴

ドライコースは洗濯機の機能の1つで、洗濯による衣類の型崩れ、しわ、毛玉、色あせなどのダメージを抑えながら洗うことができる機能です。

洗濯機の機種やメーカーによっては名称が違うこともありますが、おしゃれ着コース、手洗いコース、ホームクリーニングコースなども同じ機能を指すものとなります。

ドライコースでは、デリケートなおしゃれ着用の中性洗剤を使って洗います。

通常よりも日常レベルの汚れであればドライコースでも十分に落とすことができますよ。気になる汚れがあれば、直接洗剤を部分的につけて洗いましょう。

ニット類などのデリケートなもの、レースやスパンコールなどの装飾がついたもの、ジャケットやスーツなどの型崩れしやすいものなどを洗うときに向いています。

通常コースとの違い

ドライコースは、通常コースと比較して水流、水量が弱く設定されています。乾燥時の温度も低く設定され、衣類へのダメージを抑えるように洗濯・脱水・乾燥します。

ドライコースでは、洗濯槽をほとんど回転させず、機種によってはゆすりだけなどで洗います。温度変化に弱い衣類を洗う際は、水温は30℃以下の低い温度で洗い、お湯や風呂の残り湯は避けて洗います。

一度に洗うことができる洗濯量も通常コースより大幅に少なく設定されていることが多いです。

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ドライクリーニングとは?

混同しやすいですが、ドライクリーニングと洗濯機のドライコースは全く別のものです。

洗濯機のドライコースは水洗いの一種ですが、ドライクリーニングは水を使わずに「有機溶剤」を使って洗うクリーニング店における洗い方です。

水洗いすると縮んだり、型崩れをしたり、風合いを損ねてしまったりするデリケートなものでも、ドライクリーニングであればダメージを抑えて洗うことができます。

ドライクリーニングは油汚れに強く、水溶性の汚れはドライクリーニング用の洗剤を使って落とします。

ドライクリーニングには、パークロロエチレンで洗う方法と、石油系溶液で洗う方法の2種類があります。

パークロロエチレンは、汚れのひどいもの、生地が丈夫なものに向いていますが、風合いが柔らかいものやスパンコールなどの装飾がついたものには不向きです。

石油系溶剤は、パークロロエチレンと比較すると油汚れを落とす力は劣りますが、デリケートなものも洗うことができます。

現状ドライクリーニングでよく使われている有機溶剤は石油系溶剤であり、特別な説明なくドライクリーニングと表される場合は、石油系溶剤を使ったドライクリーニングを指す傾向にあります。

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