洗濯機のドライコースとは?使い方やドライクリーニングとの違いを解説

洗濯機のドライコースとは?使い方やドライクリーニングとの違いを解説

洗濯機にあるドライコース。どんなときに使う機能で、通常コースとどう違いがあるのでしょうか。ドライ機能とドライクリーニングの違いがよくわからないという人もいるでしょう。この記事では、洗濯機のドライ機能・ドライコースについて解説していきます。

洗濯表示の意味と正しい見方

洗濯機のドライコースも、ドライクリーニングも、デリケートな衣類に向いている洗い方という点では共通しています。

何を基準に洗濯機のドライコースとドライクリーニングを使い分けるかは、洗濯表示で判断します。

洗濯表示の意味

洗濯表示のドライマークはドライクリーニングに関するマークです。

旧表示では、「ドライ」「ドライセキユ系」、新表示では「P」「F」が丸の中に書かれているものになります。

© every, Inc.

◼︎新表示

P:パークロロエチレン・石油系溶剤

F:石油系溶剤のみ

※マークに下線がある場合は「弱いクリーニング」を指しています

◼旧表示

ドライ:パークロロエチレン・石油系溶剤

ドライセキユ系:石油系溶剤のみ

バツがついていればドライクリーニングは不可という意味になります。

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ドライマークの衣類は家で洗濯できないの?

ドライマークがついているからといって、洗濯機では洗えない、ドライクリーニングに出さないといけない、という意味ではありません。

ドライマークのほかに手洗いや洗濯機のマークがついている場合、手洗いまたは洗濯機での洗濯が可能です。

水洗い不可のものには、「家庭での洗濯不可」を意味する洗濯桶にバツがついたマークが表示されています。

つまり、ドライマークと水洗い不可の表示の両方があれば、必ずドライクリーニングに出すという意味で、この場合は洗濯機では洗えません。

ドライマークと洗濯機もしくは洗濯桶のマークの両方があれば、ドライクリーニングと手洗いもしくは洗濯機洗いのどちらでもできる、という意味になります。

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衣類をホームクリーニングで洗う方法

デリケートな衣類を自宅で洗う方法は、洗濯機のドライコースを使う方法と手洗いをする方法の2種類です。

洗濯機のドライコースを使った洗い方

まずは洗濯機のドライコースを使った洗い方の手順です。

◼︎用意するもの

・洗濯用中性洗剤

・洗濯ネット

◼︎手順

・洗濯物を裏返して洗濯ネットに入れる。

・洗濯機に洗濯物を入れる。

・洗濯機の電源を入れ、ドライコースを選ぶ。

・洗剤を入れて、スタートボタンを押す。

・脱水まで終わったら洗濯表示に従って干す。

注意点は、ネットに入れる際は1着ずつ別のネットに入れること。また、衣類の摩擦を避けるため裏返しが基本ですが、汚れがひどいときは裏返さずにネットに入れましょう。

洗剤は規定量以上を使うと、すすぎ残しの原因にもなるため適量を入れるようにしましょう。

洗濯表示に従えば問題はありませんが、ドライコースを使うようなデリケートな衣類は、漂白剤や乾燥機は使用せず、陰干しすることをおすすめします。

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手洗いの方法

手洗いをするときは、押し洗いが基本です。

◼︎用意するもの

・中性洗剤

・洗濯桶、バケツ、洗面器など(シンク利用でも)

◼︎手順

・洗濯桶などに水を入れ、規定量の洗剤を溶かしておく。

・洗濯物は基本的に裏返して、軽くたたんでおく。

・軽くたたんだまま水に浸けて上からやさしく押す、持ち上げる、を20〜30回程度繰り返す。

・新しい水に交換して押し洗いをしてすすぐ。(2〜3回)

・脱水はやさしくしぼるか30秒~1分程度洗濯機で脱水にかける。

・洗濯表示に従って干す。

手洗いは1着ずつ行いましょう。

洗濯物は裏返しが基本ですが、洗濯機同様に汚れが気になる場合は、裏返さず洗ったり、部分汚れに洗剤を直接塗るなどして対応しましょう。

ニット類の脱水の場合は、絞らずに大きなタオルで挟んで水気を吸い取ると伸びにくいですよ。

ドライコースにおすすめの洗剤

ドライコースで洗濯するときはやさしく洗える洗剤を選びましょう。

ホームクリーニング、おしゃれ着用、ドライ、デリケート、ダメージケアと記載されていることが多いです。

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