お宮参りの祝い着とは?
お宮参りの祝い着がレンタルできる場所や費用をご紹介する前に、そもそも祝い着がどんなものかを解説しましょう。祝い着がどんなものかがわかると、赤ちゃんにぴったりの祝い着が選びやすくなりますよ。
赤ちゃんが初めて着る着物
お宮参りでは、赤ちゃんに白羽二重を着せ、その上に祝い着を掛けるのが正式な服装とされており、祝い着は、赤ちゃんが初めて身に着ける着物です。
地域によっては「一つ身」や「産着(初着)」「のしめ」「掛着」などと呼ばれることもあります。
祝い着には「赤ちゃんが健やかに成長しますように」という願いが込められており、伝統的には母方の祖父母が用意するものでした。
しかし、最近は父方・母方どちらが用意しても構わないと考える家庭が増えてきています。
オールシーズン用と夏用がある
祝い着には、オールシーズン用と夏用があります。
オールシーズン用は無地系の絹織物や、文様を織り込んだ綸子(りんず)で作られているものが多く、夏用は「絽(ろ)」と呼ばれる通気性のよい生地を使ったものが多いです。
祝い着はどんな柄が人気?
ここからは、男女別に祝い着の人気柄をご紹介しましょう。それぞれの柄に込められた意味や願いもお伝えしますので、祝い着選びの参考にしてくださいね。
男の子に人気の柄
男の子に人気の柄は、鷹や兜、龍、軍配などです。
■鷹の柄
鷹はとても目がよいことから「物事の先を見通せるように」「広い視野を持てるように」、またつかんだ獲物を離さないことから「一度掴んだ幸運を手放さないように」などの意味が込められています。
■兜の柄
兜の柄は、邪気を払い子どもを厄から守るために描かれます。
「立派な兜を身に着けられるような人物になってほしい」「出世してほしい」という願いを込めて、兜柄の祝い着を選ぶママ・パパも多いようです。
■龍の柄
龍は、出世や飛躍を表す柄です。
天に昇る龍のように「出世・飛躍してほしい」という願いを込めて、龍柄の祝い着を選ぶのもよいですね。
■軍配の柄
軍配は、武将が戦の指揮を執るときに持つものであったことから、リーダーシップや行動力、決断力の象徴です。
軍配の柄の祝い着には、「人を動かすリーダーになってほしい」「強い意志で自分の歩む道を決定し成長していってほしい」という願いが託されています。
女の子に人気の柄
女の子の祝い着で人気の柄は、鞠や鈴、御所車(花車)、桜や牡丹などの花柄です。
■鞠の柄
鞠は、貴族が「蹴鞠」に使っていたことから高貴さや品格を表すものとされています。
また丸い形をしているので、「物事を丸く収められるような人に育ってほしい」「丸々と健康に、かわいらしく育ってほしい」という願いを込めるママ・パパも珍しくありません。
■鈴の柄
神社などで鳴らす鈴は、昔から厄を払い福を呼ぶものです。
そんな鈴をあしらった祝い着で「赤ちゃんが無事に成長しますように」という願いを込めて、この柄を選んでみるのもよいかもしれません。
■御所車の柄
御所車は、貴族が乗っていた牛車のことです。これに花をあしらったものは「花車」と呼ばれ、「玉の輿に乗れますように」という願いが込められています。
■桜や牡丹などの花柄
桜や牡丹などの花柄も、女の子に人気です。
牡丹は百花の王ともいわれており、美しさや気品、長寿を表し、桜は「五穀豊穣」や「物事の始まりや門出」のシンボルです。
「桜は春しか着られないのでは?」と思うかもしれませんが、桜は日本の国花であり、季節を問わずに着られます。まさに、赤ちゃんが初めて神社やお寺にお参りする「お宮参り」にはぴったりの柄です。
配信: MAMADAYS(ママデイズ)