【プロが解説】窓が多いリビング!お部屋のレイアウト全10パターン!

【プロが解説】窓が多いリビング!お部屋のレイアウト全10パターン!

※本記事の家具・コーディネートなどの画像を確認したい場合は、Hello Interiorホームページにてご確認ください。

開放感があり実際よりも広々して感じられる窓が多いリビング。明るさや眺望の良さからもとても人気です。

しかし、窓が多いことによって家具などの配置やレイアウトが難しいというデメリットも。

今回は、窓が多いリビングのレイアウト10パターンと題して、おしゃれで快適に過ごせるリビングレイアウトをご紹介します。また、窓が多いお部屋でレイアウトを考える際に気をつけるべきポイントも合わせて解説しますので、参考にしてみて下さい。

窓が多いリビングに合ったレイアウトのポイントを知って、おうち時間が楽しくなるようなおしゃれで快適なリビングを実現しましょう!

窓の多いリビングのレイアウトを決めるときに考えるポイント

視線の向きを意識してソファとの位置関係を決める

窓が多いリビングのレイアウトを決める際、まず考えるべきは窓とソファの位置関係です。リビングの主役ともいえるソファは、数あるインテリアアイテムの中でもサイズが大きく存在感があり、使う時間も長いため窓との位置関係によってお部屋の印象やリビングでの過ごし方は大きく変わります。

もっともスタンダードなのが、窓に対してソファを直角に置くレイアウトです。お部屋の広がりを感じやすいので開放感があります。テレビを置く場所も自由が利きますし、テレビを見るときに光の影響を受けにくいので、リビングでテレビ視聴をメインに過ごす方におすすめです。

窓の下や手前にソファを置くレイアウトは、デッドスペースになりやすい窓周りを有効活用できるので、せまいお部屋におすすめです。腰高窓の場合、ソファの背もたれは窓よりも低いものを選ぶと、採光量を減らすことなく、視覚的にもゆとりが感じられます。

ソファを壁にぴったりと寄せてしまうと窓からの冷気や湿気が気になりやすいので、少し壁から離して置くと良いでしょう。カーテンの開閉などを考えると20cm程度はあけておくのがおすすめです。また、ソファの日焼け防止にUVカット機能が付いたレースカーテンなどを取り入れると、安心して使えます。

ソファを窓と対面になるように置くと、ホテルのラウンジのように外の景色を楽しみながらゆったりとくつろぐことができます。視線が外に向かうのでダイレクトに開放感が感じられます。眺望の良いお部屋・大きな窓があるお部屋におすすめです。

窓の種類や用途に合わせて動線を確保

窓が多いリビングの場合、動線を意識して家具を配置する必要があります。中でもベランダに出る掃き出し窓の場合、手前に家具を置くと日常生活に支障が出てしまいます。通路幅を45~60cm程度あけておく、もしくはいつも開く側の窓の手前には何も置かないなど、ゆとりをもってレイアウトしましょう。

また、窓にカーテンなどをつける場合は家具に干渉しないように気をつけましょう。開閉のたびに擦れてしまうと、カーテンや家具に傷がつく原因になります。

窓際に家具などを置く場合は日焼けにも注意が必要です。特に南向きの窓や西日が差し込む場所は紫外線の影響を強く受けます。また、電化製品は直射日光を避けて配置した方が良いものが多いです。不安な場合は事前に取扱説明書を確認しましょう。

壁の途中にある腰高窓の場合は、窓の開閉などの邪魔にならなければ家具を寄せて置くと、スペースを有効活用できます。窓際にダイニングテーブルを置いて外の景色を見ながら食事したり、ラックを置いて日当たりの良い場所にお気に入りのオブジェなどを飾るのもおすすめです。

窓際にデスクを置く場合は、逆光や影のできる向きに注意が必要です。逆光はパソコン作業をする際に画面の見づらさに影響します。また、影のできる向きによってペンをもつ手の影で文字を書きづらくなったりすることも。レースカーテンなどで光を緩和してあげましょう。

窓周りをフォーカルポイントにしておしゃれ度アップ

入室時に正面にある窓やサイズが大きな窓は目につきやすく、お部屋の印象を決める大きなポイントになります。そこで、窓周辺をフォーカルポイントとしてレイアウトや置くものにこだわると、お部屋の印象をぐっと良くすることができます。

おすすめはデザイナーズチェアやソファなど、サイズが大きくて色やデザインでインテリアのテイストを表現できるアイテムです。ここにおしゃれなアイテムが入るだけでお部屋の雰囲気が格上げされます。メインとなるアイテムの周辺は置くものを絞ることで、より目立たせたいアイテムが引き立ちます。

また、フォーカルポイントとなる場所に観葉植物を置くのも目を引きます。窓の近くは日当たりが良い場所なので植物が活き活きと見えますし、お部屋に明るさやくつろぎ感をプラスしてくれます。小さいものを複数置くよりも、背の高い観葉植物を1つだけ置く方が印象的に仕上がります。北欧インテリアならオリーブ、アジアンテイストならモンステラ、リゾート風ならバナナの木などがおすすめです。

窓の数別おしゃれで機能的な窓の多い部屋レイアウト全10パターン

窓の多い部屋レイアウト 横長リビングダイニング編 3パターン

テレビの見やすさと動線を両立する定番レイアウト

窓と直角にソファを配置してテレビを見やすいレイアウトにしています。L字部分を窓側に置いているので、ソファまでの動線に余裕があり、出入りしやすくなっています。デッドスペースになりがちなソファ裏にはラックを置いて、オブジェでお部屋をおしゃれに彩っています。

テレビ裏の鏡は、お部屋の中や外の景色を映して空間を広く見せてくれます。照明や外からの光を反射して、空間を明るく見せる効果もあるので、せまいお部屋や暗いお部屋にもおすすめです。

一面のラック&ベンチで収納力を確保

窓の下部をベンチ・収納で有効活用しています。高さはありませんが横にとても長いので、かなりの収納力があります。ラック内とは対照的に、ラック上はスペースに余裕をもってディスプレイすることで、ゆとりが感じられます。

窓の向きや階数にもよりますが、デザイン性の高い窓はカーテン類を全くつけないことでそのおしゃれさを存分に活かすことができます。目隠しが欲しい場合はブラインドやバーチカルブラインドなど、使わないときに少しでも存在感が少ないアイテムを選ぶと良いでしょう。

ソファと窓を対面させて景色を楽しむ

外の景色やアウトドアリビングをゆったりと眺められるように、ソファを窓に向けて配置しています。L型ソファはダイニングとの仕切りにもなり、それぞれのスペースを緩やかに区切ってメリハリをつけてくれます。

窓の多い部屋レイアウト 2面窓リビングダイニング編 4パターン

窓の前にチェアを置いてくつろぎの空間に

窓の前にチェアを点在させて、どこでもくつろげる憩いのリビングにしています。チェアの背もたれは出窓とほぼ同じ高さなので圧迫感なく、採光も遮りません。

L字型の出窓は、ちょっとした収納スペースやディスプレイスペースに活用しているので、余計な家具を置く必要がなくお部屋がスッキリとして見えます。

窓辺を縁側スペースにして自由にくつろぐ

和のリビングであれば、縁側のようなイメージで窓辺を利用すると、よりくつろげる空間になります。こちらでは2面窓に合わせてL型に腰を掛けられるスペースを設けて、どこでも外の景色を楽しめるようにしています。

収納は別のスペースにまとめて余白を多く残すことで生活感がなくなり、高級宿に来たかのような非日常感が味わえます。テーブルやソファは内装に合わせた淡い色合いで背の低いものを選び、圧迫感を極限まで減らしています。

ソファと観葉植物でリラックス感満載のお部屋に

窓の前には大きな家具を一切置かないことで眺望を確保して、開放感たっぷりのお部屋にしています。窓に背を向けるようにソファを配置しているので、お部屋に入った瞬間にソファが目に入りゆったりとくつろげるスペースだと感じられます。

ソファサイドに置いた観葉植物は、太陽の光をたっぷり浴びてより活き活きとした印象です。

シンメトリーにこだわって上質空間を実現

こちらのダイニングは印象的な勾配天井を活かしてシンメトリーに家具を配置しています。通常、勾配天井は天井の低い部分に圧迫感が出やすいですが、こちらでは天井の低い部分が窓になっているので開放感たっぷりです。

お部屋の両サイドが窓の場合、潔く窓辺には何も置かないことでホテルのように生活感のない上質空間を演出できます。

窓の多い部屋レイアウト 3面窓リビングダイニング編 3パターン

視線の向きを変えて空間にメリハリを

掃き出し窓に囲まれた明るいスペースをリビングに、天井の低いおこもり感のあるスペースをダイニングにしています。リビングは窓に向かって、ダイニングは窓に背を向けて過ごすレイアウトになっているので、同じお部屋の中でも視線の向きが異なり、メリハリが感じられます。

壁面を有効活用して個性をプラス

幅の狭いリビングですが、窓が多くて天井も高いので窮屈感はありません。しっかりと日が差し込むダイニングでは朝日を感じながら朝食をとれ、適度に窓から距離のあるリビングではいつでもゆったりと過ごせます。

高窓の下には壁面収納をつけて、スペースを有効活用しながらお部屋のテイストに合ったオブジェでおしゃれ度をアップできます。

あえてこじんまりさせてくつろぎ感を

3方を窓に囲まれたスペースにダイニングを配置しています。こういったこじんまりした空間はヌックと呼ばれるスペースで、あえてコンパクトな空間をつくることでリラックスしてくつろげるようにしています。窓に囲まれたスペースにすることで開放感と落ち着きの両方が感じられて、ずっといたくなるダイニングになります。

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