七五三で使う被布(ひふ)とは?3歳の女の子だけじゃなく男の子も必要?

七五三で使う被布(ひふ)とは?3歳の女の子だけじゃなく男の子も必要?

この記事では「被布とは何か」についてまとめています。「七五三を調べたら、被布という言葉が出てきた」という人も多いのでは?被布は、3歳の七五三のときにだけ着ることができる特別な衣装です。3歳の子どもの七五三を控えているママやパパは、ぜひ参考にしてくださいね。

七五三で使う被布とは

七五三の着物の衣装は、3歳と5歳・7歳で異なるのをご存知ですか?特に3歳の着物姿は、普通の着物とは違い見た目がとてもかわいらしいです。

3歳では、着物をとめるつけ紐や兵児帯を隠すために、帯ではなく「被布(ひふ)」という上着を着用するのが特徴です。

「被布」は、七五三のときに3歳の女の子が着物の上に着用する上着の一種で、袖がなく、ベストのような形になっています。

着物の上に羽織るだけなので、簡単に着付けが完了します。

また、七五三は11月に行われることが多いので、被布は防寒にもなります。

七五三で被布を使うのは3歳のときだけ

被布は、基本的に3歳の七五三で着用しますが、「なぜ3歳だけなの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

実は七五三は年齢ごとにそれぞれ由来となった儀式があります。被布はその儀式に由来する上着なのです。

昔は男女共関係なく、3歳までは髪の毛を剃る習慣がありました。3歳でおこなう「髪置きの儀」は、その習慣を終了する儀式のことで、健康と長寿を願って行われた儀式でもあります。

5歳の「袴着の儀」は子どもの成長を祝う儀式で、大人の仲間入りとして初めて袴を着る儀式。

そして、7歳に成長したとき「帯解の儀」という儀式を迎えます。

その儀式を迎えるまでは、紐で結んで着物を着付けます。儀式を迎えて大人と同じ着物を着て、帯を結び、初めて大人と同じ着物を身につけることができるのです。

そのため、3歳の七五三ではまだ帯をつけず、着物につけ紐や兵児帯を結び、それを隠すために被布を羽織ります。

「3歳の七五三は、絶対に被布を使わないといけない」というわけではありませんが、被布は動きやすく、着付けやトイレ・おむつ替えも楽なので、3歳の七五三におすすめです。

七五三の由来になった儀式

3歳の儀式【髪置き(かみおき)の儀】:男女共にはじめて髪の毛を伸ばしはじめる儀式

5歳の儀式【袴着(はかまぎ)の儀】:男の子がはじめて袴を着る儀式

7歳の儀式【帯解(おびとき)の儀】:女の子がはじめて帯をつける儀式

3歳の男の子は七五三で被布を使う?

3歳の七五三は主に女の子が行いますが、地域によっては男の子もお祝いをすることもあります。

そこで、「男の子の3歳の七五三でも、着物に被布を着てもいいの?それとも袴?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

男の子がはじめて袴を着るのは、5歳の七五三「袴着の儀」を迎えたときなので、3歳の七五三では、男の子も女の子同様に被布を着用してもいいでしょう。

最近は、男の子らしいデザインの被布もたくさんありますよ。

しかし前述したとおり、男の子の3歳の七五三の有無は、地域によって異なります。

「男の子だけど、3歳の七五三をしたほうがいいのかな?」と疑問に思う場合は、自分の親や知人、地域の神社などに聞いてみてくださいね。

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