「子宮後屈」ってどんな症状?原因についても詳しく解説!

「子宮後屈」ってどんな症状?原因についても詳しく解説!

子宮は女性にとってとても身近で、かつデリケートな臓器です。そんな大切な臓器である子宮が後ろに傾いてしまう、「子宮後屈」という症状があることをご存じでしょうか。

もしも子宮後屈と診断された場合、妊娠や出産への影響はあるのか・治療法はどうなるのかなど、大きな不安を感じても無理はありません。

しかし、子宮後屈がどのような状態であるのかや治療法については、あまり知られていないのも事実です。

そこで今回は、子宮後屈の症状・原因・治療法などについて、詳しく解説します。

子宮後屈(しきゅうこうくつ)とは

女性の腹部

子宮後屈とはどのような状態なのですか?

子宮後屈は、子宮後転とも呼ばれます。通常であれば子宮はお腹側に傾いているのに対し、子宮後屈では背中側に傾いている状態です。

子宮が逆向きに傾いているだけでは問題がないことも多く、特に症状を伴わないケースも少なくありません。その場合には病気とはみなさず、経過観察となります。

しかし、子宮後屈が原因で重度の月経痛・背中の痛み・性交時の痛みなどの症状がみられる場合は、癒着を起こしている可能性があります。

癒着がみられるケースでは治療が必要となることもあり、問題となる症状を伴っていないか注意が必要です。

子宮後屈の人は少ないと聞いてとても不安です…。

子宮後屈の方の割合は少なく、該当するのは女性の約20%といわれています。子宮後屈は、子宮の位置異常の1つです。

位置異常とはいっても、子宮は可動性のある臓器のため、さまざまな原因で後ろに傾いてしまう可能性が考えられます。生まれつきのケースも多く、原因が特定できないことも少なくありません。

生まれつきの場合や、偶然後ろに傾いてしまったケースも多いです。症状がなければ大きな心配はせず、医師の指示に従いましょう。

妊娠・出産への影響はありませんか?

妊娠・出産への影響は、子宮後屈だと診断された多くの方が心配するポイントです。子宮が小さい場合や子宮内膜症が原因の子宮後屈の場合は、不妊や流産などの影響が起こりやすい傾向があります。

子宮が小さい場合は、ホルモン異常による流産が起こりやすく、ホルモン治療が有効な場合もあります。

子宮内膜症による癒着がみられる子宮後屈の場合には、特に卵管周囲の癒着による不妊に注意が必要です。そのため、剥離手術による治療を行う場合があります。しかし、生まれつきの子宮後屈では、不妊になりやすいという説が言われていましたが、現在では医学的な根拠はありません。

また、出産への影響も報告されていません。妊娠・出産によって子宮の位置が正常に戻るケースも多くみられます。

妊娠中に正常な前屈になることもあるのですね。

子宮は可動性のある臓器のため、癒着によって可動性が失われている場合を除けば、自然と正常な位置に戻る可能性があります。

妊娠・出産は子宮の状態にも大きな変化が起こるものです。そのため、出産までの過程のなかで、子宮の位置も後屈から前屈に変わるケースもみられます。

子宮後屈の原因と治療法

腹部を抑える女性

子宮後屈の原因はなんですか?

子宮後屈の原因は、生まれつきの場合と後天的な理由による場合があります。

可動性が保たれている場合は、子宮が移動する臓器であるために、何らかの理由で背中側に傾いてしまったことが考えられます。

原因が特定されないことも多く、痛みなどの自覚症状が全くないケースも珍しくありません。

他に、子宮内膜症や骨盤内の炎症が原因で直腸・骨盤腹膜などへの癒着を起こしているケースもあるため、注意が必要です。

癒着が起こっていると痛みが出る可能性も高く、剥離種手術を行うなどの治療が必要になることがあります。

他の臓器と癒着している場合は治療が必要なのでしょうか?

子宮は本来であれば、周りの臓器や骨盤の動きに合わせて柔軟に移動します。しかし、癒着を起こした子宮後屈の場合には、背中側に引っ張られている状態で固定されてしまっています。

そのため、腰痛・月経困難症・重度の月経痛などを引き起こす可能性も高いです。剥離手術を行うことで痛みを伴う症状を改善することができます。

子宮後屈修復手術治療期間はどのくらいかかりますか?

子宮後屈修復手術(癒着剥離術)は外科手術のため、治療にはある程度の期間を必要とします。

近年では、開腹手術よりも負担の少ない腹腔鏡手術がポピュラーです。腹腔鏡手術の入院期間は、5〜7日程度の場合が多いです。

子宮後屈はどのような検査を行いますか?

子宮後屈の検査は、婦人科の検査では一般的な内診・超音波検査を行うことが多いです。内診は膣内に指を入れて触診を行うことで、子宮の状態を確認します。

超音波検査は経膣エコーと呼ばれる方法がポピュラーで、超音波プローブを膣内に挿入することで子宮の状態を確認できます。

他に、卵管造影検査やMRI検査などの画像検査でも、子宮の傾きを確認することが可能です。

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