ぶどうの栄養や効能とは?「皮の栄養や品種による違い」「皮ごと食べる場合の注意点」を解説

ぶどうの栄養や効能とは?「皮の栄養や品種による違い」「皮ごと食べる場合の注意点」を解説

6月頃から出回りはじめ、夏から秋にかけて旬を迎えるぶどう。ぶどうは栄養豊富ともいいますが、実際どのような栄養や効能があるのでしょうか?また皮ごと食べた方が良いのか、ブルーベリーなどと比べると栄養豊富なのかどうかも気になりますよね。今回はぶどうの栄養について、管理栄養士が解説します。

ぶどうの栄養は「皮」に詰まっている!

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ぶどうの栄養は実の部分はもちろん、皮にも摂りたい栄養が詰まっています。皮ごと食べられる品種であれば、ぜひ皮ごと食べるのがおすすめです。

皮つきで食べた場合、具体的にどの程度違うのか、100gあたりの含有量を比較してみましょう。

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※出典:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

どの栄養素も、皮つきの方が優れていることがわかります。ポリフェノールは皮の部分に多く含まれるため、皮つきのぶどうのみ測定されています。

皮ごと食べられるぶどう以外のぶどうの皮も、食べても問題はありませんが、渋みや硬さが気になる場合もあります。皮に栄養が含まれているのは事実ですが、実にも栄養は詰まっていますので、どちらでもお好みで食べると良いでしょう。

ぶどうに含まれる栄養素と期待される効能

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先ほど比較した栄養素や成分について、働きや期待される効能を紹介します。

身体をサビから守る「ポリフェノール」

ぶどうに含まれるポリフェノールは、老化や免疫機能低下に関わる活性酸素の発生を抑えたり、取り除いてくれたりする働きがあります。

ぶどうの皮の部分に主に含まれますが、実の部分にも含まれることがわかっています。

むくみ解消に「カリウム」

カリウムはむくみ解消に役立ちます。カリウムには余分なナトリウムを排出する働きがあるため、ナトリウムの摂りすぎが原因となるむくみをすっきりさせてくれる、というわけです。

ほかにも、高血圧の予防効果も期待されているなど、カリウムは不足することなく摂りたい栄養素です。

便秘対策に「食物繊維」

食物繊維は便の材料となるほか、腸内で善玉菌が増えるのを助けてくれるため、便秘対策に欠かせません。

ほかにも、食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑えたりコレステロール値を下げたりと、健康づくりにも役立ちます。

目や皮膚の健康づくりに「β-カロテン」

β-カロテンは体内でビタミンAとして働き、目や皮膚を正常に保ってくれる働きがあります。不足すると、粘膜の乾燥や免疫機能低下に関わることもわかっています。

※参照:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

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