おうちで簡単再現!フランスの朝ごパン「ムイエット」のレシピ
フランスの朝食に、特にパンは欠かせないといいます。クロワッサンやパン・オ・ショコラなど甘いパンを朝食によく食べるフランスにおいて、唯一甘くない朝食がこの「ムイエット」です。
「作り方は至ってシンプル。細長くカットしたパンをトーストし、ゆるく仕上げた半熟卵を用意するだけで完成します。材料も日本で簡単に手に入れられますし、ぜひ自宅でフランスの朝の風を感じてみてください!」
材料
・卵(常温に戻したもの)……1個
・バター……お好みの量
・塩……少々
必要な道具
「卵をかなり半熟に仕上げるので、立てて置いておけるエッグスタンドがあると便利です。なければ、クシャクシャにしたアルミホイルの上に立てたり、卵の底を軽く割って立てたり、工夫してみてください」
作り方
1. お湯を沸かして卵をゆでる
「鍋はミルクパンのような小さなもので問題ありません。半熟具合が非常に重要になるので、しっかり沸騰させたお湯に卵を入れます。卵をゆでている間も、お湯がフツフツと泡立つ状態をキープするのがポイントです。菜箸で時折かき回すと、卵の黄身が中心にきて綺麗に仕上がります。
お湯が沸くまで時間がかかるので、火にかけている間にパンをカットする工程まで進めてから卵をゆでてもOKです」
2. パンを細長くカットする
「かなり細くカットするので、ブレッドナイフで切るとボロボロと崩れてしまいます。普通の包丁のほうが綺麗に切れるので、おすすめですよ。
バゲットの厚さは購入したときの大きさによりますが、ゆで卵にさせるくらいの大きさを意識してカットしましょう」
3. バゲットをトーストする
「焦げないように様子を見ながら、濃いめのきつね色になるまでしっかり焼きましょう」
4. ゆで卵の頭をカットする
「ゆで卵は冷水につける必要はありません。卵はとがっているほうを下にしたほうが、口が広くなりバゲットがディップしやすくなりますよ」
5. バターや塩で仕上げる
調理のポイント
・バゲットは普通の包丁で薄めにカット
・卵はとがっているほうを下にして、上の部分をテーブルナイフで叩いてカット
世界にはまだ見ぬ朝ごパンがたくさんあふれている!
限られた個数しか製造できないのでなかなか皆さんにお届けできないこともありますが、不定期で販売しているのでチェックしてみてくださいね」
「今回は朝ごパンということもあり、ギリシャやブルガリアのパイ料理やメキシコのトルティーヤを使った朝ごはんは入りませんでしたが、どれもおいしい料理ばかりです。
世界の朝ごはんはただ味わうだけでなく、生い立ちや歴史を知ることが醍醐味のひとつ。マンネリ化しがちな朝ごパンの新しいアイデアやアレンジ方法をもたらしてくれるかもしれません。普段は忙しくてむずかしくても、週末の朝食だけでも楽しめる時間を作ってもらえたら嬉しいです」と木村さん。
世界には約200カ国近い国々が存在しています。まだ見ぬ世界の朝ごパンに出会ったとき、見慣れた朝の食卓の景色が変わるかもしれませんよ。
取材・文/鎌上織愛
撮影/植松富志男