夏はゴーヤを食べなきゃ始まらない!苦みをとる下処理の方法とおいしいレシピ

夏はゴーヤを食べなきゃ始まらない!苦みをとる下処理の方法とおいしいレシピ

沖縄の代表的な野菜・ゴーヤ。スーパーや軒先で見かけるようになると、夏が来たなぁと実感しますよね。栄養満点で夏バテ防止効果が特に高いのですが、あの独特な苦みが苦手だったり、どう調理していいか分からなかったりと抵抗を感じている方もいるのでは。そこで、ゴーヤの苦みを抑える下処理の方法やおいしいアレンジレシピをご紹介します!

ゴーヤの下処理は簡単!

ゴーヤは食物繊維やカリウム、葉酸、ビタミンCなど栄養がたっぷり。

苦みの元となっているのはモモルデシンという成分で、この成分が消化を促し、食欲を増進させてくれるのだとか。

モモルデシンは水溶性なので、調理前に塩を振ってよくもんでおくと苦みをとることができるんですよ。

下処理の方法は、まず、ゴーヤをよく洗って両端を切り落とし、縦半分にカットします。

次にスプーンを使って中のわたと種を取り除いたら、お好みの厚さにカットしていきます。苦みをより抑えたいなら、なるべく薄くするのがおすすめです。

ボウルなどに入れて塩をよくもみ込んだら、水を加えて10分ほど置きます。最後に洗って水を切れば完了です。

意外と簡単ですよね。動画も参考にしながらぜひ試してみてくださいね。

ゴーヤをおいしく食べるアレンジレシピ

ゴーヤの下処理が終わったら、調理スタート! さて、何から作りましょう?

ゴーヤチャンプルー

ゴーヤ料理といえば「ゴーヤチャンプルー」は外せないですよね!

だしのやさしい味わいとゴーヤの苦みのバランスが絶妙で、豚肉、豆腐、卵など食べ応えのある食材がたっぷり。ごはんのお供にもビールのおつまみにもぴったりですよね。

名古屋にある料理教室「森の時計」を主宰する@little.coaさんは、ゴーヤの苦みを緩和するため、ゴーヤを油で炒めてから茹でているそう。

仕上げに加えた鰹節の旨みも効いて、いくらでも食べられてしまいそうなおいしさです!

材料(2人分)

・豚小間切れ肉……180g
・木綿豆腐……150g
・ゴーヤ……2/3~1本
・油……小さじ1/2
・ごま油……小さじ2
・溶き卵……1~2個分
・塩……ふたつまみ
・白こしょう……ひとつまみ
・醤油……小さじ1と 1/2
・鰹節……ひとつかみ

【A】
・塩……少々
・白こしょう……少々
・片栗粉……小さじ2

作り方

1. 豚肉は食べやすい大きさに切り、Aの材料をまぶしておく。

2. ゴーヤは両端を切り落とし、縦半分に切って、スプーンでワタと種を取り出す。薄切りにする。

3. フライパンに油を熱し、ゴーヤを入れてさっと炒める。油が回ったら、ひたひたまで水を入れ、強火にかける。沸騰したら1~2分茹で、ざるに上げる。

4. 同じフライパンを再度温め、ごま油を熱する。

5. 豚肉を入れて炒め、表面の色が変わってきたら、木綿豆腐を手で崩しながら加える。

6. ゴーヤを加え、塩、白こしょう、醤油で味付けし、さらに炒める。

7. 卵を回し入れ、大きく混ぜる。

8. 鰹節を加え、さっと混ぜて完成。

ポイント

の工程で、ゴーヤを油で炒めてから茹でることで、ゴーヤの苦みを緩和します。

レシピ出典:Instagram(@little.coa)

ゴーヤの唐揚げ

ゴーヤは油を合わせることで苦みが和らぐので、揚げ物にすると食べやすさがアップします。

@chouchou.kitchenさんの「ゴーヤの唐揚げ」は、カットしたゴーヤに調味料をもみ込み、20分ほど置きます。フライパンに油を1cmほど入れて熱し、揚げ焼きしたら完成です。

サクサクの食感がおいしくて、ゴーヤのほどよい苦みと下味がマッチ。うっかりつまみ食いしたら、止まらなくなってしまうかも!

時間が経つとおいしさが半減してしまうそうなので、ぜひ揚げたてを召し上がれ。

ゴーヤの肉詰め

東京から沖縄に移住したフードスタイリストの@i.am._.asamiさん。

娘さんはゴーヤの苦みが苦手なのだそうですが、蒸し焼きにして作るこちらの「ゴーヤの肉詰め」は、苦くないとパクパク食べてくれるのだとか。

ひき肉を使うことでボリュームが出るので、主菜のおかずにぴったり。コロンとした見た目もかわいらしくて、お弁当のおかずにもいいですね。

作り方

1. ゴーヤは輪切りにし、スプーンでわたをくり抜く。

2. ゴーヤの断面と内側に片栗粉を指で塗る。

3. ゴーヤの輪の中に肉ダネを入れる(肉ダネはお好みのレシピで)。

4. 油をひいたフライパンに並べて焼き色がつくまで焼く。

5. ひっくり返して表面を焼いたら、水を50ccほど入れて蓋をして蒸し焼きにする。

6. 火が通ったら、砂糖・みりん・醤油を大さじ2ずつ加え全体に絡めたら完成。

レシピ出典:Instagram(@i.am._.asami)

ゴーヤのスパイスカレー

暑い夏はスパイシーなカレーが食べたくなりますよね。実はゴーヤは、スパイスとの相性もばっちりなんです。

料理研究家の@yukosobさんの「ゴーヤのスパイスカレー」は、ルーを使わずにスパイスを使って作る本格派。ゴーヤは種とわたごと使います。

トマト缶と生クリームを入れてまろやかさをプラスしつつも、仕上げに香りと辛味のついたオイルをかけて風味をアップさせているのがポイントです。

ゴーヤの苦みとスパイシーな味わいに、夏バテなんてどこかに吹き飛んでしまうこと請け合いです!

材料(2~3人分)

・ゴーヤ……1本
・塩……少々
・ターメリック……小さじ1
・米油……大さじ2+大さじ2

【A】
・玉ねぎ……1個(200g)
・チューブにんにく……10g
・ターメリック……小さじ1

【B】
・トマトホール……300g
・チューブ生しょうが……10g

・コリアンダー……小さじ1と1/2
・クミン……小さじ1
・水……1カップ
・生クリーム……50g

【C】
・米油……大さじ1
・クミンシード……小さじ1/2
・鷹の爪……1個

下準備

Aの玉ねぎはくし形に切って、残りのAの材料と共にフードプロセッサーでピュレ状にする。同じくBの材料もピュレ状にする。

作り方

1. 米油大さじ2を入れたフライパンにピュレ状にしたAを入れ、半量になるぐらいまで炒める。

2. Bを加えて水分を飛ばすように火力を調整しながら炒め、コリアンダーとクミンを加える。

3. 水1カップを加え沸騰したら蓋をして3〜4分弱火で煮て、生クリームを加え塩で味を調える。

4. ゴーヤは塩を全体にすり込みラップをして600Wのレンジで1分半加熱してから10分そのまま置く。5mm幅の輪切りにしてからターメリックをまぶし大さじ2の米油で両面をこんがり焼く。

5. カレーにゴーヤを加えさっと混ぜ合わせ器に盛り付ける。

6. Cの材料を火にかけ香りがついたらゴーヤの上にかける。出来上がり。

ポイント

・ゴーヤは種とわたごと使います。種が気になる方は取り除いてください。

・生クリームが入るのでマイルドな仕上がりですが、最後のオイルでピリッと感が加わります。

・トマトの酸味とゴーヤのコクのある苦みがおいしさのポイントです。

レシピ出典:Instagram(@yukosob)

ゴーヤのツナサラダ

ゴーヤを使った主菜のほかに、パパッと作れる副菜も押さえておきたいところですよね。

料理研究家の小春さん(@pokapokakoharu)の「ゴーヤのツナサラダ」は、小春さんのお子さんたちが小さいころから作っているという定番の一品。

ツナやマヨネーズのまろやかな旨みがゴーヤの苦みを和らげてくれるので、お子さんたちも喜んで食べてくれたそう。

おいしくて彩りもきれいで、繰り返し作りたくなること間違いなし。気になる作り方は、画像をスワイプしてチェックしてみてくださいね!

材料(2~3人分)

・ゴーヤ……1本
・塩、砂糖……各小さじ1
・にんじん……3cm
・たまねぎ……1/8玉

【A】
・マヨネーズ……大さじ3
・醤油……小さじ1ほど
・ツナ缶……1缶
・ゆでたまご……2個

【B】
・ブラックペパー……少々
・フライドオニオン……適宜

コンビーフとゴーヤのエスニックサラダ

ワインとゴーヤ料理を組み合わせるなら、「コンビーフとゴーヤのエスニックサラダ」はいかが?

こちらは、ワイン商社勤務の@tanabeqiさんの一品で、ゴーヤは生のまま使います。

生のゴーヤは、シャキシャキとした食感やみずみずしさが魅力。塩もみした後に旨みたっぷりのコンビーフやまろやかなマヨネーズと合わせることで、ゴーヤの苦みが和らぎます。

南フランスの果実味たっぷりなロゼワインと相性抜群なので、合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

作り方

1. ゴーヤは半分に切ってワタを取り除き、3㎜幅程度に切り、塩もみをして苦みを取り除く

2. 玉ねぎも薄くスライスしたら、水にさらしておく

3. コンビーフはマヨネーズと黒胡椒で和えておく

4. 12をナンプラー、レモン汁、砂糖、オリーブオイルで和えて、15分ほど置く

5. 34もお皿に盛り付け、コンビーフの中心に卵黄を配置させてごまを振れば完成!

レシピ出典:Instagram(@tanabeqi)

ゴーヤ豆腐の胡麻和え

ゴーヤとお豆腐というとゴーヤチャンプルーを思い浮かべがちですが、胡麻和えもおすすめです。

@ichiko_niko_さんの「ゴーヤ豆腐の胡麻和え」は、ゴーヤ、にんじん、お豆腐を使ってシンプルに。なめらかな口当たりで、だしの旨みや香ばしい胡麻の風味が食欲をそそります。

ヘルシーだけど栄養満点で、あと一品ほしいときにも重宝してくれそう。材料や調味料の分量に決まりはないので、お好みでどうぞ!

材料

・ゴーヤ
・にんじん
・木綿豆腐(水切りする)

《調味料》
・砂糖、醤油、みりん、茅乃舎だし、ほんだし、昆布だし、昆布つゆ、酒
・すり胡麻、薄口しょうゆ

作り方

1. ゴーヤのタネを除き、薄く切り、熱湯に塩を入れて茹であがったらザルにあげる。

2. にんじんは短冊に切り、沸騰したお湯の小鍋に調味料を入れ甘辛く炊く。

3. 木綿豆腐はキッチンペーパーで水分をしっかり抜いておく。

4. ボールに水切りした木綿豆腐、すり胡麻、砂糖、薄口しょうゆを入れ混ぜる

5. さらに水気を絞ったゴーヤと煮詰めたにんじんを入れ混ぜる。完成。

レシピ出典:Instagram(@ichiko_niko_)

ゴーヤのさっぱり煮

夏はさっぱりしたものがおいしく感じられますよね。

管理栄養士の@mizmiz.taさんの「ゴーヤのさっぱり煮」は豚バラ薄切り肉も入るので、さっぱりしながらも食べ応えあり!

ゴーヤの苦みと煮汁の酸味が、夏バテで疲れた体もシャキッとさせてくれそうです。

ちょっぴり大人の味わいなので、小さいお子さんは好き嫌いが分かれるかも? このおいしさが分かれば、大人の仲間入りですね!

材料

・ゴーヤ……1本
・にんじん(小)……1/3本程度
・豚バラ薄切り肉……300g
・サラダ油……適量
・顆粒和風だし……小さじ2
・水……ヒタヒタ
・酢……小さじ1

作り方

1. ゴーヤはわたを取って5mmくらいにスライスする。分量外の塩水に漬けておく。にんじんは短冊、豚肉は食べやすい大きさに切る。

2. フライパンに油をひき、豚肉を炒める。色が変わったら、ゴーヤと人参を加えて炒め合わせる。

3. ヒタヒタの水、顆粒和風だしを入れ、ゴーヤがしなっとするまで煮る。仕上げに酢を入れ、さっと加熱したら出来上がり。

レシピ出典:Instagram(@mizmiz.ta)