「急性心不全」になると現れる症状はご存知ですか?医師が監修!

「急性心不全」になると現れる症状はご存知ですか?医師が監修!

急性心不全は心臓のポンプ機能の低下により、動悸や息苦しさ、疲労感、むくみなど体に様々な症状をもたらします。
今回は急性心不全とはどのような状態か、その代表的な症状やそれに至る原因、受診する診療科、治療法などを解説していきます。

急性心不全とは

急性心不全とは、どのような病気ですか?

心臓には、全身の筋肉や臓器に血液を送る「ポンプ」としての機能があります。具体的には、肺で酸素を受け取った血液を心臓から全身に送り、さらに全身を巡った血液を心臓に戻して再び肺に送る機能です。

このポンプ機能が何らかの原因でうまく働かず、体に様々な症状をもたらす状態を「心不全」といいます。さらに、この心不全が突然起こる、あるいは症状が急激に悪化するのが「急性心不全」と呼ばれる状態です。急性心不全は心筋梗塞などの病気が引き金となり、ポンプ機能が急速に低下して息苦しさや動悸、食欲不振、むくみなどの症状をもたらします。

急性心不全の症状

急性心不全では、どのような症状があらわれますか?

心臓は中隔(ちゅうかく)と呼ばれる壁で左右に分かれており、左側に心不全が起こる「左心不全」と、右側に心不全が起こる「右心不全」で症状が異なります。主なものでは動悸、息切れ、食欲不振、むくみ、体重増加などが代表的な症状です。

このうち「息切れ」と「足のむくみ」は初期の段階で多くみられるため、このような症状が気になりだしたら専門科の受診をおすすめします。

左心不全の症状

左心不全の症状

左心不全の症状には、どのような特徴がありますか?

左心不全の場合、初期では運動時に息切れや動悸、疲労感などがあらわれますが、安静時では無症状であるのがほとんどです。重症化すると、夜間に呼吸困難や起坐呼吸(頭を高くしないと息苦しくて眠れない)などを生じ、さらに安静時でも動悸や息苦しさを伴います。

左心不全になると肺から送られてきた血液が心臓内に溜まる「うっ血」が生じ、そのうっ血はやがて肺にも及んでしまいます。その結果、肺でのガス交換がうまく行なわれなくなり、このような症状があらわれてしまいます。

右心不全の症状

右心不全の症状

右心不全の症状には、どのような特徴がありますか?

右心不全では、食欲不振、便秘、悪心、嘔吐、腹部の膨満感、手足のむくみ、体重増加などの症状が特徴的です。右心には全身を巡ってきた血液を肺に送る働きがありますが、右心不全で機能が低下すると全身の血液が戻りにくくなり、このような症状があらわれます。

さらに、心臓から送り出す血液量が不足すると疲労感や脱力感、手足の冷え、尿量の減少、記憶力・集中力の低下などの症状が起こりやすくなります。

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