ホルムガードの花瓶の人気の秘密を探る!デンマークの王室御用達ガラスブランドの洗練された高いデザイン性

ホルムガードの花瓶の人気の秘密を探る!デンマークの王室御用達ガラスブランドの洗練された高いデザイン性

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最近は、花を買ったり貰ったりする機会が減ってきているように感じる現代。しかし、退職祝いや送別会などのお別れの贈り物や、お誕生日や記念日などのお祝いで花束を貰う機会もまだまだあります。そんな貰った花束ですが、「貰って嬉しい反面、飾る器がなくて困ってしまう」なんて話をよく聞くのも、少し寂しいですが事実です。また、「生花のある生活には憧れるけど、どんな花瓶に活ければいいのかわらない」「使ってない時の花瓶の置き場に困る」など、花瓶に対する悩みも多く聞きます。

今回ご紹介する、デンマークの王室御用達ガラスブランド「ホルムガード」は、そんな悩みにおすすめの、使っていない時もお洒落なインテリアアイテムになる花瓶を多く扱っているブランドです。北欧モダンなシンプルなデザインや、デザイナーによる洗練されたデザインのガラスアイテムは、普段のインテリアスタイルにキラキラとした輝きを与えてくれることでしょう。素敵な花瓶をお探しの方や、ガラス製のアイテムをお探しの方など、インテリアをもっとキラキラさせたい方はぜに参考にしてみてください。

ホルムガード が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

ホルムガードとは?

1823年に「クリスチャン・ダンネスキョールドサムス伯爵」によって、国王にガラス工場設立の申請がされたところから、ホルムガードの設立の物語ははじまります。ガラス作りに必要な高温を確保するため、コペンハーゲンの南西に位置するホルムガード湿原の炭田から取れる燃料は最適でした。しかし、同年、その申請が通る前に、伯爵は6人の子供と妻「アンリエット」を遺して亡くなってしまいます。設立の許可は伯爵の死後まもなく降り、未亡人となったアンリエット夫人は夫の遺志を継ぐと、工場設立へと邁進します。

そして1825年、ホルムガードにガラス工場を設立すると、11月には工場は生産を開始します。設立当初は、緑色のガラス瓶のみの製造でしたが、透明なガラスの製造に夫人は意欲的に取り組み、ボヘミアンガラスの職人を雇い入れると、家庭用ガラスの製造や、のちには工業用のガラスなどの製造も行って行くようになります。設立時には一つの窯で製造を行っていましたが、次第に設備を増やし、工場の規模も大きくしていきました。

1900年代になると、現在のホルムガードの特徴的ともいえる、デザイナーによるデザインが製品に取り入れられていきます。ホルムガードの最初のデザイナーによる作品は、1906年に画家であり陶芸家でもある「スヴェン・ハンマースホイ」による「マルグレーテワイングラスシリーズ」でした。1925年には「ヤコブ・E・バング」がホルムガードに初のデザイナーとして雇い入れられ、彼は1928年から1941年の間、ホルムガードのアートディレクターを務めました。また、彼の後任である「ペア・ルトケン」は、1990年代までアートディレクターを務め、在籍中に3000以上ものガラス作品を生み出しました。

現在、ホルムガードは、1995年にパッケージ部門をアーダー社に売却し、アート部門は2008年以降デンマークの「ローゼンダール社」の傘下の元で、「ホルムガード」のブランドを継続させています。現在でも、「セシリエ・マンツ」や「マリア・バーントセン」といった現代を代表するデザイナーとのコラボレーションを行い、デザイン性の高い美しいガラス製品を作り続けています。

参考:フリー百科事典ウィキペディアより「Holmegaard Glasværk」(海外サイト)
https://da.wikipedia.org/wiki/Holmegaard_Glasv%C3%A6rk

参考:HOLMEGAARD HP「about Holmegaard」(海外サイト)
https://www.rosendahl.com/en/intl/holmegaard/stories/about-holmegaard

ホルムガードのスタイル

ホルムガードのアイテムは、シンプルなデザインでどんなインテリアにも合わせやすいのが魅力です。直線的なものより曲線的なフォルムのガラス製品が多く、職人の手による吹きガラス製法と機械吹きの2つの製法によって製造されています。ガラスというと、まず無色透明なものを想像しますが、色ガラスなども得意としているブランドなので、透明なガラスじゃつまらないという方にもおすすめです。

花瓶のほか、キャンドルホルダーやグラスなどのアイテムも人気が高く、「DESIGN WITH LIGT」シリーズのランタンとポットはホルムガードのアイコニックな存在として多くの人に愛されています。また、日本では近年、「フローラ」シリーズのフラワーベースが人気を博し、国内でのホルムガードのブランド名が広まるきっかけとなりました。

シンプルでモダンなデザインは、現代の日本のインテリアスタイルにもスッキリと馴染み、コーディネートしやすいのも魅力。また、普段植物を飾ったことのない初心者さんでも活けやすいフォルムをしているので、フラワーアレンジメントや生け花の経験のない人でも気軽に取り入れやすいブランドとなっています。

ホルムガードの評判

デンマークの王室御用達ブランドであるホルムガードのアイテムは、高品質で上品かつモダンでシンプルな佇まいが魅力のブランドです。ここでは、日本でのホルムガード人気に火をつけた「フローラ」シリーズを実際に使っている方の感想を参考に、その魅力を探っていきましょう。

フローラシリーズには、高さ12cmと24cmの二つのサイズと、「ショートネック」「ミディアムネック」「ロングネック」の三種類のフォルムがあります。中でもショートネック・ミディアムネックは人気が高く、12cmのタイプは卓上に、24cmサイズは卓上・床置きの双方で使用されることが多いです。下の方に重心がのある安定したデザインのため、枝物や茎が長いものでも安定して活けることができ、口が細いのでたくさん植物を飾らなくても様になるので、とても使いやすいと評判のシリーズです。

特に24cmサイズは、枝物を安定して活けることができるので、ドウダンツツジを使用したスタイルが近年人気となっています。シンプルながらちょっと個性的なフォルムなので、使用していない時もちょっとお洒落なインテリア感覚で置いておけます。

ホルムガード が好きな方におすすめブランド

KOSTA BODA(コスタ ボダ)

「コスタボダ」は、1742年にスウェーデン南部のスモーランド地方で設立されたガラス工場からスタートしたガラスブランドです。現存するガラス工場の中で、ヨーロッパ最古の歴史を持つ老舗ブランドでありながらも、アーティスティックでモダンなデザインのガラス製品で、現在も世界中で人気の高いブランドとなっています。

ホルムガードがシンプルモダンテイストであるとするならば、コスタボダはモダンアート寄りのデザインが多い印象で、花瓶の使用頻度が低く、使用していない時でもオブジェのように扱いたいと考えている人におすすめのブランドです。

参考:KOSTA BODA HP(海外サイト)
https://www.kostaboda.com/

Orrefors(オレフォス)

1726年に鉄工所としてスタートし、1898年からガラスの生産を始めた「オレフォス」は、コスタボダ同様スウェーデンのガラスブランドです。ノーベル賞の晩餐会で使用されるワイングラスなども製造しており、透明感のあるクリスタルガラスの扱いを得意としています。また、宝石のような美しさを表現するカッティングも得意としており、ホルムガードやコスタボダと比べるとエレガントなデザインが特徴的です。

価格帯は、ホルムガードと比べるとコスタボダ・オレフォスの方がお高めなので、初めてのフラワーベースであるならば、使いやすさなども合わせてホルムガードがおすすめですが、より個性的なデザインがお好きな方や、ラグジュアリーなモダンスタイルがお好きな方は、コスタボダ・オレフォスもおすすめです。

参考:Orrefors HP(海外サイト)
https://www.orrefors.com/

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