「虫歯」の「見分け方」はご存知ですか?「虫歯の治療」についても解説!

「虫歯」の「見分け方」はご存知ですか?「虫歯の治療」についても解説!

「痛くないから大丈夫」という理由から、虫歯ではないだろうと考える方は多いのではないでしょうか。しかし、歯の痛みがなくても虫歯が進行していることも少なくありません。

虫歯が進行すると歯を失うことになりかねないため、早い段階で適切な治療を受けることが大切です。

今回は、そんな虫歯の仕組みや治療方法、予防方法や再発予防についてみていきましょう。

虫歯の仕組みと進行

虫歯の仕組みと進行

虫歯になる仕組みを教えてください。

虫歯の原因は、プラーク(歯垢)に含まれる細菌です。

プラークは歯に付着した汚れの塊のことで、プラークは歯に付着した汚れの事で塊になると歯石になります。歯垢は虫歯を引き起こすだけでなく歯周病のリスクを高めるため、歯に付着したままにしておくのは危険です。

そんなプラークに含まれる細菌は、糖を栄養にして酸を作り出します。その酸が歯を溶かすことで虫歯が起こるのです。

虫歯はどのように進行していきますか?

虫歯は歯の表面から始まり、進行するにつれて歯の中心部を侵していきます。歯は表面からエナメル質・象牙質・歯髄という構造です。さらに歯髄の中には血管や神経が存在する根管があり、歯に栄養を運ぶ大切な役割を果たしています。虫歯は歯の表面に付着したプラークが原因となるため、虫歯の進行も歯の表面から起こります。進行段階についてはこちらを参考にしてください。

C0:エナメル質に留まる軽度の虫歯

C1:エナメル質が溶けている状態で黒ずむことがある

C2:虫歯が象牙質まで進行している状態

C3:虫歯菌が神経まで達している状態

C4:歯がほとんど溶けて歯根に達している状態

このように虫歯の進行段階は5つにわけられています。C0やC1の段階で適切な治療や予防ができれば、進行を防げることも少なくありません。しかし、虫歯を放置するとどんどん進行し、歯を失うことがあるのです。C0からC4までの進行速度は個人差があり、歯磨き習慣・食生活・口呼吸などに左右されることがあります。

自覚症状はありますか?

虫歯の症状はさまざまですが、最も自覚しやすいのが痛みです。しかし、初期の虫歯の場合は、痛みを感じるところまで侵されていないため自覚症状はありません。エナメル質は神経から遠く、虫歯菌によって溶けても痛みを感じないからです。

虫歯が進行して象牙質が溶けると痛みを感じる場合もありますが、この時点でもまだ痛みがないという方も少なくありません。そして、神経まで到達すると「何もしていなくても痛い」「ズキズキと激痛が走る」といった強い痛みを感じることが多いです。痛みだけで考えると、かなり進行した状態にならないと自覚症状が現れないということがわかります。

虫歯の症状は他にも歯が黒ずむ・飲食時にしみるなどがあるため、どのような症状があるか知っておくことで早期発見につなげられるでしょう。

セルフチェックの方法が知りたいです。

初期の虫歯の段階で治療を開始できれば、それだけ虫歯の進行を抑えることができます。早期発見・早期治療のためには、セルフチェックをすることが大切です。下記のチェックポイントに当てはまったら、虫歯を疑って歯科医にご相談ください。

歯の表面が黒ずんでいる

冷たい食べ物や飲み物がしみる

熱い食べ物や飲み物がしみる

歯に穴が空いている(欠けている部分がある)

フロスを使うときに引っかかる

食べ物を噛むときに痛みがある

何もしていなくてもズキズキ痛む

歯の表面が黒ずんでいるといっても、見た目でパッとわかる部分ではなく見えにくいところに虫歯ができることも珍しくありません。「歯と歯の間」や「歯と歯茎の溝」は虫歯ができやすい部分のため、虫歯が進行してきて自覚することもあります。少しでも歯の色に変化があれば、虫歯を疑った方がよいでしょう。飲食物でしみたり痛みが出たりするのは、虫歯ではなく歯周病や知覚過敏の可能性もあります。いずれにしても放置してよいものではないため、気になる症状があれば受診を検討してください。

虫歯の治療方法

虫歯の治療方法

軽度の虫歯の治療方法を教えてください。

虫歯の進行が軽度の場合は、適切なセルフケアのみで治ることがあります。唾液に含まれる成分や自洗作用もあいまって再石灰化されると、虫歯に侵されたエナメル質が修復されることがあるからです。

しかし、軽度だからといって安心してはいけません。唾液の量はストレス・口呼吸・アルコール摂取・喫煙などによって左右されます。歯磨きだけでなく生活習慣にも気をつけることが大切です。

もし再石灰化されない場合、軽度であればエナメル質を削ってレジンで修復します。削るときの痛みはほとんどないため、麻酔を使わないことが多いです。

「神経を抜く」治療はどういったケースで行われますか?

歯の中心には根管という部分があり、その中に神経が通っています。虫歯が進行して根管が侵されると、やがて神経が死んでしまうことになりかねません。

そこで行われるのが、「神経を抜く」という言葉で知られる「根管治療」です。根管治療では、神経を抜き根管の中を消毒します。さらに、空洞になった根管に汚れが入らないように詰め物をします。

一度神経を抜いてしまうと、元の状態に戻すことはできません。そのため、虫歯が神経まで達しないうちに治療することが大切です。

重度の虫歯では抜歯すると聞いたことがあります…。

重度の虫歯の場合は抜歯することがあります。虫歯の進行のところでお伝えしたように、虫歯が進行すると歯のほとんどの部分が溶けて歯根まで達してしまいます。歯の大部分が失われているだけでなく黒ずんでいるのがわかるため、見た目にも決してよいとはいえません。

そのまま放置すると隣接する歯にも悪影響を及ぼしたり、歯を支える歯槽骨を溶かしたりするリスクを高めます。歯根を残せる場合は虫歯を治療して被せ物をしますが、残すことにリスクがあるほど重度の虫歯の場合は抜歯します。

抜歯した部分には隙間ができるため、そのままにしておくと歯並びや審美性に影響が出ることも少なくありません。隙間を埋めるために、インプラント・ブリッジ・部分入れ歯などを検討することになります。

痛みがなければ受診を中断してもよいのでしょうか?

虫歯を治療を継続していくと、痛みがなくなってくる方も多いです。しかし、痛みがないからといって虫歯が完治したわけではありません。

虫歯はご自身では見えない部分に潜んでいることも多く、自覚症状だけでは判断できないのです。そのため、痛みがなくても受診を中断しないようにしてください。

万が一虫歯が治っていないのに中断してしまうと、虫歯の進行や再発のリスクを高めることになります。歯科医から虫歯の治療が完了したと告げられるまでは、治療を継続するようにしましょう。

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