「胃潰瘍」になると現れる「6つの症状」はご存知ですか?医師が監修!

「胃潰瘍」になると現れる「6つの症状」はご存知ですか?医師が監修!

最近胃の調子が悪い・何となく違和感がある…そんな胃の不調で思い浮かぶのが「胃潰瘍」ではないでしょうか。

胃潰瘍は早期に見つけて、しっかりと治療すれば完治する病気です。

今回は胃潰瘍の特徴について質問にお答えします。治療方法や予防方法もご紹介しています。

また胃潰瘍の治療では食事療法も大切です。食べるのをできるだけ避けたいものも紹介しているので参考にしてください。

胃潰瘍の特徴

胃潰瘍はどのような病気ですか?

食べ物は胃に送られた後、胃酸によって消化されます。この胃酸は強い酸性で、胃は胃粘液を分泌して胃粘膜を作り胃壁を守ります。

ところが何らかの理由でこの胃粘液の分泌が正常に行われない場合、胃酸が胃壁を直撃するのです。そのため胃壁は胃酸によりえぐられた状態になります。これが胃潰瘍です。

胃潰瘍が重症化すると出血したり、潰瘍部分に穴が開いてたり、他の臓器に穿通してしまい、緊急内視鏡治療や手術が必要となります。そうなると、それこそ一刻を争う事態となるのです。

主な症状を教えてください

胃潰瘍の初期段階では症状が分かりにくく、何となく胃がもたれる・時々痛むということが続きます。一過性ではなく症状が続く場合には、胃潰瘍を疑い内科や消化器内科を受診しましょう。
その他胃潰瘍の主な症状には次のようなことが挙げられます。

腹部の痛み

胃の痛み

背中の痛み

吐き気・嘔吐

胸やけがする

便が黒くなる
このような状態が続く場合には検査を受けましょう。
胃潰瘍が進むと胃壁からの出血で、貧血になったり酷い場合は吐血してしまったりすることがあります。胃壁に穴が開いてしまうと手術が必要になり、また受診が遅れたことで完治しにくい難治性潰瘍となってしまうこともあるのです。初期の段階できちんと治療をすれば早く症状を改善できます。手遅れにならないうちに診察を受けるようにしてください。

何が原因で胃潰瘍になりますか?

胃潰瘍の大きな原因はピロリ菌と鎮痛薬(NSAIDs)といわれています。胃潰瘍というと「ストレス」「暴飲暴食」が原因と思われがちですが、それに加えてピロリ菌が胃の中に存在していることでリスクが高まるのです。

検査でピロリ菌が確認された場合には除菌治療を行います。また市販の鎮痛薬が胃壁を傷つけてしまう場合もあり、服用量や使用回数を超えてしまうとNSAIDs(エヌセイズ)潰瘍を起こすもとになります。鎮痛剤は薬局などで比較的手に入りやすいため、用量用法を確認して間違いのないように服用してください。

刺激の強い食べ物・胃に負担になる食べ物・喫煙・過度な飲酒・ストレスなどは胃潰瘍の誘因となるものです。日頃の生活習慣が大きな要因になる場合もあるので気をつけてください。

胃潰瘍になりやすい人の特徴はありますか?

胃潰瘍になりやすい人はストレスに弱い神経質な人といわれることが多いですが、そんなことはありません。
胃潰瘍になりやすい人の特徴を挙げてみましょう。

ストレス状態が続いている

ロリ菌に感染している

辛いものなど刺激物が好き

喫煙者

アルコール摂取量が多い

常に鎮痛剤を服用している
慢性的にストレス状態が続いている人は胃潰瘍のリスクが高いです。また喫煙やアルコールの過度の摂取・刺激の強い食べ物も要注意です。

その他ピロリ菌に感染している人や痛み止めとして鎮痛剤を服用している人も注意が必要となります。

ピロリ菌に感染している人は胃潰瘍や胃がんに罹りやすいため、定期健診などで検査をして、もし感染している場合はしっかりと除菌してください。また処方された鎮痛剤や市販の鎮痛剤を、日頃から痛み止めとして服用している人は胃の粘膜を保護できるタイプのものに変えましょう。

胃潰瘍の検査と治療方法

受診の目安と検査方法が知りたいです。

胃潰瘍の初期段階では自覚症状がない場合もあります。胸やけがする・食欲がなくなった・時々胃が痛むなどの症状が続いたら早めに受診しましょう。

同じ症状で検査をしたら「胃がん」だったということもあり、がんを早期に発見できる場合もあります。また胃潰瘍であっても初期に受診することで完治も早まるのです。

診察は問診からはじまり、バリウム検査・内視鏡検査などの検査が行われます。内視鏡検査では、がんなどの悪性病変との鑑別も行います。

どのような治療をしますか?

ピロリ菌感染がある場合はピロリ菌の除菌を行います。ピロリ菌感染がない場合、初期段階なら内服薬で胃酸の分泌を抑えて症状を改善する治療が行われます。

その後は食事療法で刺激の強い食べ物は避けることや、コーヒー・脂っこいもの・アルコールなどもできるだけ控えるよう指導が行われるのです。

症状が進み胃壁に穴が開いてしまった時には手術が必要です。また手術をするまでではなくても、出血がひどい場合は胃カメラを用いて止血を行いますが、止血しにくいときには入院して治療を行うこともあります。

治療期間について教えてください。

治療期間については初期段階と重症化した場合では違ってきますが、薬物治療の場合で2ヶ月から3ヶ月はかかります。

人によっては早く症状が治まる場合もありますが、薬の服用を止めると再発してしまうこともあるので注意が必要です。必ず医師の指示に従って服用してください。

手術をした場合は20日前後の入院を余儀なくされるでしょう。その後の薬の服用は同じ期間と考えてください。

ピロリ菌の除菌をすると聞きますが…。

ピロリ菌は胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなどを引き起こす原因菌です。胃潰瘍の治療でピロリ菌がみとめられる場合には除菌しますが、除菌の前に必ず胃がんがないかの内視鏡検査を行い、必要な場合は組織検査を行います。

その後胃酸分泌抑制剤と抗菌剤によって除菌していき、期間を開けて呼気テストなどにより除菌判定をします。

現在日本では1回目で除菌できなかった場合には2次除菌まで行うことが保険収載されています。

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