サイレントモラハラのチェックリスト~注意点や対処法について解説

サイレントモラハラのチェックリスト~注意点や対処法について解説

3、サイレントモラハラをする夫の特徴

サイレントモラハラをする夫には、共通する特徴があります。

サイレントモラハラチェックだけでは、モラハラの確証が持てないという場合、サイレントモラハラをする夫の特徴についても確認してみてください。

サイレントモラハラをする夫に共通する特徴として、次の5つが挙げられます。

(1)家庭内で優位に立とうとする

サイレントモラハラをする夫は、家庭内で妻よりも優位に立とうとする傾向にあります。

夫婦は対等な関係であり、互いに支え合うことが一般的な夫婦の関係性です。

しかし、モラハラをする夫は相手を支配したいと考えており、モラハラをすることで相手に恐怖や罪悪感を植え付け、家庭内で自分が相手を支配できるように優位に立とうとします。

(2)自分が全て正しいと考えている

モラハラ夫は、基本的に自分が全て正しいと考えています。

自分が全て正しいと考えているからこそ、相手の行動や言動は全て間違えだと考えて批判ばかりします。

夫に何か不都合なことがあったとしても、全て妻の責任として押し付けられることも多いでしょう。

モラハラ夫は自己中なことが多いので、自分の過ちがあっても認めるようなことはありません。

(3)妻の欠点ばかりを探している

モラハラ夫は妻にモラハラをすることで、自分のストレスや苛立ちを発散しています。

そのため、妻の欠点を探し、モラハラする理由を常に探しているのです。

無理矢理怒りをぶつける理由を探しているため、欠点を見つけては文句を言ったり、冷たい態度を取られたりするようになります。

小さなミスも注意され、人格までも無視されるような行動や言動をとられてしまいます。

(4)まともに話し合いができない

モラハラ夫は常に自分が正しく、夫婦関係が対等ではありません。

妻側は夫に対して恐怖を感じていたり、支配されていたりするような状況なので、まともに話し合うようなことは難しいでしょう。

また、モラハラ夫は自分が中心の考え方なので、相手の気持ちは考えていません。

モラハラ夫は、いかに自分に屈服させるかということしか考えていないのです。

話し合いをしようとしても、話がすり替えられたり屁理屈や揚げ足をとったりして、まともな話し合いは難しいでしょう。

(5)外では良い顔をする

モラハラ夫は、妻には厳しいものの、外では良い顔をすることが多いです。

そのため、周囲の人からは優しくて人当りの良い夫だと思われています。

妻も、結婚するまでは夫が優しく、モラハラをするような人だとは思わなかったというケースが多いでしょう。

外では良い顔をしているものの、家に帰ると人が変わったように豹変し、顔つきまでも変わります。

周囲の人たちは、モラハラをするような人とは思われていないからこそ、家庭内でのモラハラは周囲に気付かれにくい傾向にあります。

4、サイレントモラハラの注意点

サイレントモラハラには、いくつか注意すべき点があります。

(1)サイレントモラハラを受けていることに気付きにくい

サイレントモラハラは、一般的なモラハラよりも本人が被害に気付きにくいという点が問題として挙げられます。

通常のモラハラのように、暴言を直接吐かれることは少ないため、「夫はただ機嫌が悪いだけかもしれない」「自分(妻)が悪いから仕方がない」と考えてしまいがちです。

しかし、モラハラ夫は自分が正しくて妻が悪いという考えなので、些細なことや理不尽なことでも夫から責められるような態度をとられてしまいます。

夫にいつも責められているように感じたり、夫の顔色ばかりを窺って過ごしていたり、自分がいつも悪いと罪悪感を持っていたりする場合は、モラハラの可能性が高いです。

(2)協議で離婚することが難しい

サイレントモラハラをする夫と離婚をしたいと考えても、協議離婚をすることは難しいでしょう。

前章でも説明したように、モラハラ夫とはまともに会話ができない可能性が高いからです。

離婚話をすれば逆切れしたり、不機嫌になって会話が出来なかったりという状態になってしまいます。

当事者同士の協議で離婚を成立させることは難しく、弁護士を代理人として立てて話し合いを行うことや、裁判で離婚を争うことになると考えられます。

(3)サイレントモラハラは証明しにくい

離婚で慰謝料を請求する場合や、裁判で離婚する場合には、サイレントモラハラを証明できる証拠が必要です。

しかし、サイレントモラハラは言葉で直接的なモラハラ発言を受けるわけではないため、証明することが難しいケースも少なくありません。

モラハラされた内容を日付と一緒に記載している日記や、モラハラをしている様子が分かる音声や動画など、少しでも多くの証拠を集めるようにしましょう。

関連記事: