実は色々!知っておきたい子育て支援

第159回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ

子育て支援センターやベビーシッターなどを初めて利用する時、よくわからないこと・不安なことが多いという人も少なくないでしょう。実は、これらを利用することで得られるメリットも多いのです。さまざまな子育て支援のメリット・デメリットをまとめます。

実は色々!知っておきたい子育て支援

●子育て支援センター

子育て支援センターは、自治体が主体となって管理する福祉施設です。利用するメリットは、「無料であること」、「さまざまなおもちゃが用意されていること」、家と違って「子どもが遊ぶのに危険なものがないこと」、施設の人や同じように子どもを連れてきた親など、「たくさんの人と関われること」などがあります。これらのメリットをうまく使えば、子どもの教育やママ自身のストレス解消などに、一役かってくれるハズ。
反対に、「人が集まるので病気を貰いやすくなる」、「すでにグループが出来上がっているところでは行きづらい雰囲気がある」、「人間関係のトラブルに巻き込まれる」などがデメリットとして挙げられます。しかし、このデメリットの多くは、場合によってはメリットにもなり得るのです。「病気を貰いやすい」というのは、その時は大変かもしれませんが、子どもが小さいうちにさまざまな菌に触れておくことで、免疫力が高まることも。また人間関係も何事もなくスムーズにいけば、ママ友が増え、ストレス発散や悩みの共有ができるようになるかもしれません。

●保育園の一時保育

認可保育園などで、定期利用とは別に、一時的に利用できるシステムです。市区町村により、サービスの有無を確認する必要がありますが、プロの保育士が子どもの面倒を見てくれます。メリットは先ほども述べたとおり「保育のプロに預けられること」。また「遊具、園庭など保育環境が整っていること」、「同世代の他の子どもたちと遊べること」でも大きなメリットです。デメリットは通常の保育園と同様、「空きが少ない」、「家族の病気など急に利用したいときに使えない」、「預けられる時間帯が限られている」、集団保育なので「目が行き届きにくい」などが挙げられます。

●ファミリーサポート

自治体による子育て支援サービスで、サポートセンターと呼ばれる委託会社が間に入って、その地域で子育てをしてくれるボランティアと利用者をつなげるシステムのこと。メリットは1対1なので、「子供にあわせた過ごし方をお願いできる」、「サポートセンターが間に入るため意思を伝えやすい」、「近所の人を紹介してもらえるため利用しやすい」などがあります。デメリットは、「保育のプロではないことがあり、利用までの手続きが多く、少し面倒」なところ。また、ボランティアの都合によるので、「空きが見つかりにくいこと」が挙げられます。

●ベビーシッター

民間の業者から派遣された人(シッター)が、依頼者の自宅で子供を預かるシステムです。メリットは「自宅で預かってもらえる」、「早朝や深夜などの時間帯への対応もしてくれる」ところ。急な要請にも対応可能で、業者によっては、病児、病後児の預かりも可能な場合もあります。シッター要請の際、「有資格者など条件を提示して指名できること」もあるそうです。デメリットは「料金が高い」、「知らない人を自宅に入れることになる」、「毎回派遣者が異なること」があるという点です。ベビーシッターによる虐待や盗難事件もあるので、見極めが難しいかもしれません。

どうしても外せない用事なのに、親族や友人にも頼れない…という状況もあると思います。また、子育てで悩んでいる時、少しでもひとりの時間を作ることは、ママにとってはとても大切です。最近ひとりの時間がないという人は、さまざまな子育て支援サービスを有効に利用し、無理なく子育てをしていきたいですね。
(文・姉崎マリオ/考務店)

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。