アメリカ株って、日本で買えるの?

アメリカ株って、日本で買えるの?

投資は怖いと躊躇する人が一定数存在する一方で、アメリカの個別銘柄に興味あるという方も増えている印象です。日本にいても、アメリカ株を買うことはできます。大きな利益が期待できる反面、知識も背景もわからず投資を始めてしまうと、大きな損失の生じる可能性も潜んでいます。まずは、注目のアメリカ株投資について、基本と注意点についてまとめてみました。自分にあった投資スタイルを考える参考にしてください。

 

アメリカ株の魅力

 

日本人としては日本の将来に期待したいところですが、投資の観点でみると、アメリカに目を向けたくなる気持ちも理解できます。確かに、日経平均株価は1989年末に最高値3万8915円を記録したもののバブル崩壊とともに下落、その後は金融機関の破たんやリーマンショックの影響で2009年には7054円と最安値、ここ数年は2万円台まで回復してきましたが、それでも不透明な先行きに不安は拭えません。一方で、アメリカ市場は、リーマンショックを始めとする○○ショックと呼ばれる危機に急降下する局面を経験しつつも、NYダウは10年で約3倍、S&P500は20年間で約4倍になっています。アメリカ経済の「回復力」には、今後も期待ができそうです。また、「GAFAM」と呼ばれるグーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフトなど巨大企業の注目度は、株価だけでなく、サービスにも期待が高まります。

いずれにしても、アメリカ株は魅力ある投資先と言えます。

 

外国株式のリスクと注意点

 

国内株式と比較すると、外国株式は、大きな利益が期待できるものの、株価の変動等により同時に大きな損失が生じる可能性があります。日本(国内)の上場株式のように値幅制限(一日の取引時間中での価格変動幅の上限設定)はないため、サプライズ発表や決算発表により株価は大きく上下します。さらに、為替の影響を受ける可能性も考慮しておく必要があります。

 

また、環境的な面で、時差や祝日にも注意が必要です。日本人にはあまり馴染みがありませんが、3月から11月は夏時間、12月から2月は冬時間となります。

 

外国株式への投資へのステップ

 

魅力の多いアメリカ株ですが、だれでも気軽に始めて利益が出るものではありません。やみくもに始めることは避けたいものです。まずは、NISAやiDeCoなどの積立て投資のなかでアメリカ株式の割合を多くするなど、リスクをコントロールしながら様子を見ることをおすすめします。ステップとしては、まずは「投資信託」、慣れてきたら「ETF」、情報やタイミングによって「個別銘柄」へと移行してみてはいかがでしょうか。

 

(1)投資信託

選択肢のひとつとして、S&P500は、アメリカの優良企業500銘柄で構成される指標へのインデックス投資です。構成銘柄数が多いことから、分散効果による価格変動リスクを抑えつつ、アメリカ全体の動きを把握することができるのが魅力です。

 

(2)ETF(上場投資信託)

S&P500などは、投資信託のほかETFでも購入することができます。どちらも指数に連動するため基本的に同じ値動きがみられますが、市場が開いている時間帯であればリアルタイムで取引できるのが魅力です。基準価額が適用される投資信託と比較すると、タイミングを逃さず売買が可能です。

 

(3)個別銘柄

価格変動リスクに対して、自分の許容度がわかってきたら個別銘柄の買付けで、より大きな利益を期待することも選択肢です。当然ながら、リスクも大きくなります。

 

手数料や使い勝手など自分にあった証券会社選びもポイント

 

費用面では、投資信託やETF(上場投資信託)の場合も、個別銘柄の場合も、「購入時」「運用中」「売却時」にそれぞれ発生します。発生する手数料は、ファンドや証券会社により異なります。ノーロードを呼ばれる購入時に手数料のかからない投資信託や約定金額に対して一定額の場合、一定割合の場合などさまざまです。また、手軽で見やすいアプリの有無やパソコンの情報量なども考慮しつつ、自分にあった証券会社での取引を選びたいものです。

 

まとめ

 

インターネットやIT技術の進歩におかげで、一昔前は限られた人が限られた銘柄でのみ取引されていたアメリカ株がとても身近になっています。ネット証券をはじめ、多くの証券会社でそれぞれの特長ある取引ができます。だれでも手軽に始められることが魅力である一方で、やみくもに始めて、すでに大きな損失に後悔する人も散見されるのが現状です。

まずは、少しずつ自分にあった方法で始めてみることをおすすめします。

 

 

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