【さつまいもの栄養】毎日食べるなら1日約1/3〜1/2本が最適量!太らない食べ方を管理栄養士が解説!

【さつまいもの栄養】毎日食べるなら1日約1/3〜1/2本が最適量!太らない食べ方を管理栄養士が解説!

美容やダイエットによいといわれるさつまいも。

具体的にはどのような栄養や効能が期待でき、ほかの食べ物と比べどの程度優れているのでしょうか?

また、栄養豊富なさつまいもは、甘いために「太るのでは?」と心配になる方も多いはず。

今回の記事では「さつまいもの栄養」「太らない取り入れ方」について、管理栄養士が解説します。

さつまいもはまさにスーパーフード!?

さつまいもはさまざまな栄養素を豊富に含み、美容やダイエット、健康づくりにも役立つため「スーパーフード」といっても過言ではありません。

主食の代わりに取り入れられることもありますが、ほかの主食や芋類と比較してどの程度優れているのか、100gあたり(皮なし)の栄養成分値を確認してみましょう。

出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

さつまいもは白米や食パンに比べカロリーが低く、食物繊維、カリウム、カルシウム、β-カロテンの含有量も優れています。

また、穀類である白米や食パンはビタミンCが含まれませんが、さつまいもは29mg含まれるのも魅力です。

同じ芋類であるじゃがいもに比べると高カロリーですが、食物繊維以外の栄養素はじゃがいもより優れていることがわかります。

甘くておいしいさつまいもから、これだけの栄養素が摂れるとはうれしいニュースですね。

さつまいもに期待される効能

さつまいもにはさまざまな栄養素が含まれることがわかりましたが、具体的にどのような効能が期待されるのでしょうか?
詳しく解説します。

肌を健やかに保つ

さつまいもに含まれるビタミンCやβ-カロテンは、抗酸化作用により肌を健やかに保つ手助けをしてくれます。

肌の老化の原因のひとつとして、過剰に産生された活性酸素があります。
ストレスや紫外線により発生した活性酸素は、身体を酸化させ、細胞にダメージを与えるのです。

この活性酸素を取り除いたり働きを抑えたりしてくれるのが抗酸化作用です。
肌を若々しく保ちたい方は、抗酸化作用を持つさつまいものような食べ物を意識して取り入れましょう。

むくみ解消を助ける

さつまいもはカリウムが豊富であり、むくみ解消に役立ちます。

むくみが起きる原因のひとつに塩分のとりすぎがあります。
塩分は水分をため込む性質があるため、むくみを引き起こします。

カリウムは摂りすぎた塩分とともに水分を排出する作用があるため、むくみをすっきりさせてくれるのです。

白米や食パンなどほかの主食にはあまり含まれませんので、さつまいもがカリウムのよい補給源となるでしょう。

腸内環境を整える

さつまいもに含まれる食物繊維は便の材料となり、また腸を刺激してぜん動運動を促す作用や、善玉菌が増えるのを助ける作用もあり、腸内環境を整えてくれます。

またさつまいもにはレジスタントスターチという成分が含まれるのも魅力です。
レジスタントスターチとは難消化性でんぷんのことで、食物繊維と同じような働きをすることが知られています。

さつまいもは食物繊維だけでなく、レジスタントスターチを含む点からも腸内環境を整える食べ物としてぴったりです。

※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

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