「外痔核(がいじかく)」になると現れる症状はご存知ですか?医師が監修!

「外痔核(がいじかく)」になると現れる症状はご存知ですか?医師が監修!

外痔核とは、通称いぼ痔の一種であり、突然できて悩んでいる方も多いでしょう。痛みが伴い座ることも困難になるケースもあります。

いぼ痔という言葉であればよく聞くため、原因や治療法などが気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、外痔核は何が原因で発症する病気なのかをご紹介します。治療法や治療後の過ごし方も併せて解説するので参考にしてください。

外痔核とはどんな病気?

外痔核とはどんな病気ですか?

外痔核は、肛門の歯状線より外側の皮膚部分の静脈叢がうっ血してできた腫れのことです。皮膚なので、知覚神経が通っており、強い痛みを感じやすい傾向があります。似たものに内痔核がありますが、こちらは歯状線よりも内側にできた腫れのことをいいます。外痔核は外側にあり、直接触れることができるため注意が必要です。

外痔核にみられる症状を教えてください。

外痔核に見られる主な症状としては、次の2つです。

痛みを伴う

大きく膨れ上がることがある

痛みを伴わないケースもありますが、非常に強い痛みを感じる場合もあります。座ったときや排便時など、肛門が動く際に強く痛みを感じる傾向が強いです。また、痛みがあまりない場合でも、腫れが大きければしこりがあるような違和感を常に感じることとなります。大きく腫れ上がることもあります。これは、血の塊である血栓ができて、急激に腫れてしまうためです。

発症の原因を教えてください。

外痔核の原因は、強くいきんで肛門に負担がかかることによって起きます。排便時やスポーツなど、腹圧がかかるシーンでは肛門の血流が阻害されます。これにより、肛門付近でうっ血が起こるのです。

通常であれば、心臓から肛門へと流れた動脈血は、肛門から静脈血となって心臓に戻っていきます。しかし、静脈血は動脈血よりも圧力が低いため、腹圧がかかると静脈血が正常に流れず肛門部で滞留してしまうのです。これにより血栓ができて大きく腫れてしまいます。

その他の原因としては血液循環を妨げるアルコールなども外痔核の原因として挙げられます。また、肛門部を下敷きにして長時間座り続ける行為も血流を妨げる可能性があるため、外痔核を引き起こす原因です。

外痔核になりやすい人の特徴はありますか?

外痔核になりやすい人の特徴としては、次のようなものが挙げられます。

座る時間が長い人

腹圧がかかる作業を頻繁に行う人

長時間座り続けると、先述したように肛門部分の血流を妨げる可能性が高いです。そのため、デスクワークの方やタクシーの運転手などのような座る時間が長くなってしまう方は外痔核になりやすいといえるでしょう。

また仕事やスポーツの関係で腹圧がかかる頻度の多い人も、外痔核になりやすいです。例えば、重い荷物を持ち上げるなどの力仕事を行う人や、ゴルフなど腹圧のかかりやすいスポーツを行っている人は外痔核になりやすいです。

放置するリスクを教えてください。

外痔核の中には、痛みが伴わないケースもあるため放置したままにする人もいますが、放置するとリスクがあります。まず、さらに痔核病変部が大きく腫れる可能性がある 点です。初期段階ではサイズは小さいものであっても、放っておくことで血栓が大きくなる可能性があります。

また、放置を続ければ治っても跡が残る可能性が高いです。そのため、お尻がボコボコになってしまう可能性があります。外痔核の発症と放置を何度も繰り返すと、痕跡がいくつも残ってお尻の見栄えが悪くなることもリスクの1つです。

外痔核の受診する目安や診断・検査

市販の薬で様子をみるのは危険ですか?

外痔核ができても、市販薬で様子を見る方は多いです。特に痛みが伴っていない方は市販薬だけで治す人も多いのではないでしょうか。しかし、市販薬だけで様子を見ることは危険です。

これは、大腸がんなどの別の病気である可能性があり、手術が必要となるケースもあるためです。大腸がんの場合、外痔核と似たような症状が出ます。そのため、市販薬のみで様子を見るだけでなく、タイミングがある際には一度病院で診察してもらいましょう。特にがんのリスクが高まる中高齢の人の場合で、排便時に出血があった際には必ず一度は病院で診察を受けた方が良いです。

受診するタイミングを教えてください。

外痔核の受診をするタイミングとしては、次のようなものがあげられます。

セルフケアをしてもならない場合

痔核により不快感が生じた場合

一番は外痔核ができてすぐに病院を受診することが理想です。しかし、市販薬でも効果のあるものが多いため、セルフケアを行いたいと考える人も多いでしょう。ただし、しばらくは市販薬でセルフケアを行っているにも関わらず治らない場合は、病院を受診しましょう。市販薬では、効果を得られずに症状が悪化する可能性もあります。また、痔核によってお尻に不快感や違和感を感じるようなときも、受診すべき目安となります。

外痔核の診断はどのように行われますか?

外痔核の診断は、まず問診からです。痛み・出血・脱出物の有無・腫れの状態などの問診を受けます。便通の状況や過去の病歴・生活についても細かく問診を受けます。次に実際に外痔核の部分を見ての状況確認です。横になり視診と触診を行い、肛門周囲の状況を確認します。さらに、肛門内に指を挿入しての指診も行います。これにより肛門内部の状態を確認するのです。指診を行うことで、肛門狭窄や大腸がんの有無なども判断できます。最後に肛門鏡と呼ばれるものを挿入し、内部の状況を直接見ます。

特別な検査はあるのでしょうか?

通常の検査は先述した通りです。しかし、必要な場合には特別な大腸内視鏡検査を行うケースがあります。これは、直腸を含めた大腸全部を内視鏡で観察するというものです。これによりさらに詳しく、ポリープ・がん・炎症などの状態を確認します。大腸内視鏡検査を行う際には、大腸を清潔にするために検査前の食事制限や下剤を飲んだりする必要があります。

関連記事:

ピックアップ

【闘病】温まると痒みが出たのが最初 難病「特発性後天性全身性無汗症」とは
「手足口病」を発症したら学校や保育園はどうするべきかご存知ですか?初期症状も解説!
【薬剤師に聞く】二日酔いに効く薬を教えて!
「機能性ディスペプシア」の自覚症状はご存知ですか?医師が監修!