3、逮捕されなかったとしても、時効完成を待っている間に安心できない理由
盗撮行為をしてしまったものの、逮捕を免れたいがために時効が完成するまでひたすら待とうとしている人がいるかもしれません。
時効が完成すれば逮捕されることがないので1年もしくは3年が経過するのを待つことにメリットがあるように思えますよね。
しかしながら、多くの人は盗撮行為時に現行犯逮捕されなかったとしても、時効完成を待っている間、心穏やかに過ごすことはできません。
以下では、時効完成を待っている間に安心できない理由を解説します。
(1)時効完成の期間は短いようで長い
盗撮行為をした場合の時効期間は1年または3年です。
「1年」、「3年」という期間だけを見ると短く感じるかもしれませんが、逮捕されるのではないかとおびえながら過ごす時間は、想像しているよりも体感時間を長く感じる人が多いのです。
逮捕されないかどうかビクビクしながらもあなたの日常生活は続いていきます。
なぜ盗撮行為をしてしまったんだ…という罪悪感や後悔の気持ちものしかかってくる場合があります。
ビクビクしながら時効完成まで待つのは予想以上に負担となります。
(2)職務質問などを受けたときに精神的ストレスが高まる
時効が完成するのを待っている間、日常生活を送っているだけでもストレスを感じる人が多いですが、職務質問などを受けたときには日常生活とは比にならないくらい大きな精神的ストレスを感じる人が多いです。
職務質問開始時点では盗撮行為をしたことが警察官に発覚していなかったとしても、
職務質問中にオドオドしている
必要以上に焦ったりしている
などの要因で警察官に疑われる可能性があります。
万が一職務質問を問題なく終えたとしても、再度の職務質問におびえながら過ごすことになります。
(3)逮捕をおびえている間、日常生活を楽しめなくなる可能性がある
逮捕をおびえている間、何をしていても盗撮行為や逮捕のことが頭をよぎる人もいます。
そうすると、仮に逮捕されなかったとしても、日常生活を楽しめなくなる可能性があります。
(4)再度盗撮をした場合、再び時効完成までの間おびえることになる
盗撮行為を一度だけしかやらない人もいますが、中には再度盗撮行為をしてしまう人もいます。
再度盗撮行為をすると、再度の盗撮行為から再び時効完成期間を経過しないと逮捕される可能性が出てきます。
そうすると、盗撮行為をするたびに再び時効完成までの間おびえることとなります。
ここまで紹介したように逮捕されなかったとしても、時効完成を待っている間は心が休まりません。
では、正しい対処法はなんなのでしょうか。
4、盗撮をしてしまったとき、弁護士に相談するメリット
最後に、盗撮をしてしまったときに弁護士に相談するメリットについて解説します。
(1)弁護士に打ち明けることで精神的負担が減る
盗撮行為は友人や家族に打ち明けられるものではありませんよね。
そうすると、盗撮行為をした人は自分が犯したことを誰にも打ち明けることができず、自分の中で恐怖や不安を抱えてしまいがちです。
このような不安な状況の中、弁護士に盗撮行為について打ち明けることで精神的負担が減ると感じる人が多いです。
逮捕されなければそれでいいと感じる人もいますが、逮捕されなくとも時効が完成するまでの間の精神的負担から健康面に影響が生じる可能性もゼロとは言えません。
今後の方針について迷っているのであれば、早めに弁護士に相談するようにしましょう。
(2)自分の盗撮がどんな犯罪に該当するかを知ることができる
自分が行った盗撮行為がどのような犯罪に該当するのかは自分で判断できない場合もあるでしょう。
弁護士に相談すれば、自分の盗撮行為がどんな犯罪に該当するか知ることができます。
上述のように、迷惑防止条例は自治体ごとに規定されている内容が異なります。
該当する迷惑防止条例やその内容については、弁護士にアドバイスをもらいながらしっかり確認していきましょう。
(3)時効期間を知ることができる
盗撮行為については、時効が1年だと思っていたら実は3年だったというケースもありえます。
自分で勝手に時効期間を判断したことにより思わぬタイミングで逮捕されてしまう可能性もあるでしょう。
弁護士に相談すれば時効期間についても確認することができます。
(4)今後の対応を一緒に考えてもらえる
盗撮行為をしたものの時効完成まで待つのは精神的ストレスが大きいです。
弁護士に相談をして今後の対応を一緒に考えてもらえれば、前に進む勇気が持てるかもしれません。
(5)自首した後の流れについて教えてもらえる
盗撮をしてしまった人の中には
自首すべきか
時効が完成するのをビクビクしながら待つべきか
このように迷っている人も多いでしょう。自首した後に自分がどうなってしまうのかを不安に思っているはずです。
弁護士に相談をすれば、自首した後の大まかな流れについても教えてもらうことができます。
自首した後の流れを弁護士と確認した上であれば、思い切って自首することができる人もいるでしょう。
この点についても弁護士と相談しながら進めてみてくださいね。
このように盗撮をしてしまったら時効を待つのではなく、弁護士に相談することが適切な対処法と言えます。
配信: LEGAL MALL