【看護師が解説】食べ過ぎ注意!ギンナンには毒がある⁉子どもの『ギンナン中毒』によくよく注意して!

【看護師が解説】食べ過ぎ注意!ギンナンには毒がある⁉子どもの『ギンナン中毒』によくよく注意して!

看護師のmocaです。秋の味覚がおいしい季節となってきましたね。先日TBSの情報番組『Nスタ』では、いま旬を迎えているギンナンの中毒について注意を呼びかけていました。ギンナンを食べて中毒症状を起こしやすいのは、特に5歳以下の小さな子どものようなんです。今回はこの時期に気をつけたいギンナン中毒について詳しくまとめていきます。

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茶碗蒸しの具として食べたり、焼いて食べたりするとほろ苦くておいしい秋の味覚ギンナン。
日本食中毒センター 中毒110番には毎年10月~12月のギンナンが出回る時期に中毒の相談が多く寄せられています。

中毒110番には2010年からの10年間で252件の相談が寄せられ、そのうち約7割に及ぶ173件が5歳以下の子どもだったそうです。

Nスタでは、大阪母子医療センター新生児科医長で新生児科医・小児科医の今西洋介医師が以下のように解説していました。
「けいれんを起こして、次に多い症状としては嘔吐を起こして、対処が遅れれば死亡してしまうこともあります。ギンナン中毒は秋に多い中毒のひとつで、死亡率は13%と言われています」

ギンナン中毒の症状は吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状と、めまい、手足の震え、けいれんなどの神経症状で、けいれん発作は繰り返して起こる場合があります。
その他の症状は呼吸困難、発熱、不整脈などです。

中毒症状はギンナンを食べてから1時間~数時間後に起こることが多いです。
6~7個食べただけで食べて中毒を起こした子どもの報告もあり、「何個までなら大丈夫」とは一概に言えません。

大人でも栄養状態が悪い場合や、アルコールを大量摂取している場合などでは、大量に食べてしまうと中毒を起こす場合があるので注意が必要です。

子どもがギンナン中毒を起こしやすく命にも関わるということは、あまり知られていませんよね。
今西医師は「なるべくなら、小さい子どもは摂取を控えるように」と言います。
5歳未満の子どもにはギンナンを食べさせないように周りの大人が気をつける必要があります。

では、どうしてギンナンを食べて中毒症状が現れるのでしょう。

ギンナンに含まれる有毒成分(4-O-メチルピリドキシン)はビタミンB6の作用を阻害します。
ビタミンB6は脳内神経伝達物質の生成を促進する作用がありますが、ギンナンの有毒成分はビタミンB6とよく似た構造をしているんです。

この有毒成分はビタミンB6の働きを阻害して、ビタミンB6欠乏症状と同じ症状を引き起こしてしまいます。
ビタミンB6が阻害されることで中枢神経に異常な興奮が生じ、けいれんが起こると考えられています。

この有毒成分は熱に強いので煮る焼くなどの加熱処理をしても中毒を防ぐことはできません。

東京都保健福祉局によれば、
ギンナンを約7時間かけて50個程度食べた3時間後に全身性けいれんを起こした1歳児、
50~60個食べた7時間後に嘔吐、下痢、9時間後に全身性けいれんを起こした2歳児、
60個食べ4時間後に両うでの震え、嘔吐、下痢を起こした41歳女性の報告があったそうです。

もしもギンナン中毒を疑う症状がみられた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

けいれんをくり返す場合や意識消失がある場合など緊急性が高いと考えられるときは救急車を呼んでください。

受診した際はギンナンをいつ、どのくらいの量を摂取し、どのような症状が現れたかなどを詳しく医師に伝えることが適切な治療のために大切です。

子どもがギンナンを食べてしまい症状はないけれど判断に迷ったという場合は、日本食中毒センター中毒110番に電話すると相談を受けつけてもらうことができますよ。

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