妻から熟年離婚を切り出されるのではないかと不安に思い、熟年離婚される夫の特徴を知りたいと考えていませんか?
長い結婚生活を経て離婚するという「熟年離婚」に至る夫婦は増加しています。
厚生労働省の人口動態統計によると、約40年前と比較すれば熟年離婚は2倍近く増加しており、現在は婚姻期間5年未満の夫婦に次いで婚姻期間20年以上の夫婦の離婚率が高いことが分かっています。
参考:厚生労働省|令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況
妻との会話が減ってしまい、価値観も離れてきたように感じている場合は注意が必要です。熟年離婚を回避するためには、まず「熟年離婚される夫の特徴」を知り、対策を検討していきましょう。
ここでは、熟年離婚される夫の特徴や、離婚後の末路と回避法をご紹介します。
妻から熟年離婚を突きつけられた方や、熟年離婚に不安を抱えている方は、参考にしてください。
1、熟年離婚される夫の特徴を探る前に~そもそも熟年離婚とは?
「熟年離婚」という言葉はテレビやネットなどで目にすることも多いため、言葉自体は知っているという方は多いでしょう。
しかし、熟年離婚の正確な意味についてはご存じない方も多いかもしれません。
熟年離婚とは、長い婚姻期間の末に離婚することを指します。
熟年離婚の明確な定義はありませんが、一般的には20年以上の婚姻期間を経た夫婦の離婚や、50代や60代で離婚をするケースが熟年離婚と呼ばれます。
熟年離婚では、定年退職や子どもの独立などがきっかけになり、離婚を切り出されることが多いようです。
熟年離婚の意味についてさらに詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
2、まずは熟年離婚の主な原因を知ろう!
熟年離婚が増加している原因には、社会の環境の変化が大きく関係しています。
1つの原因だけではなく、複数の原因が関係しているようなケースもあるでしょう。
まずは、熟年離婚の主な原因から知っていきましょう。
(1)女性の社会進出が進んだ
熟年離婚では女性側が離婚を切り出すことが多く、その原因の1つとして女性の社会進出が進んでいることが挙げられます。
昔は男性が社会活動の中心にありましたが、現代では女性が社会で活躍する場面が増えています。
実際に、男女共同参画社会基本法が1999年に施行され、男女が社会で平等に活動できるようになりました。
また、女性活躍推進法の施行によって、より女性が社会で躍進しやすい環境が整ってきていると言えます。
こうした背景の中で社会進出したいと考える中高年の女性も増加し、熟年離婚も併せて増加していると考えられます。
(2)年金分割制度が導入された
熟年離婚の増加の原因には、年金分割制度の導入も関係していると考えられます。
年金分割制度とは、厚生年金を夫婦の共有財産として扱うという制度です。
離婚時には夫婦が婚姻期間に協力して築いた財産を分配されます。
年金分割制度の導入前までは厚生年金が共有財産として扱われていなかったため、老後の生活が不安で離婚できないという女性も少なくありませんでした。
しかし、年金分割制度によって婚姻期間中の保険料納付額に応じた厚生年金を分割し、自身の年金にすることができるようになったため、老後の生活の不安が軽減されて離婚を切り出しやすくなったと言えます。
(3)熟年離婚が珍しいものではなくなった
昔は離婚というと若い夫婦がするというイメージがあったかもしれませんが、現在では熟年離婚は珍しいものではありません。
ドラマや映画などの題材になったりすることもあり、ニュースやインターネットなどのメディアでも熟年離婚に関する話題を目にすることが増えています。
そのため、熟年離婚に対して悪いイメージを持つ人が減っているということも熟年離婚が増加している原因だといえるでしょう。
こちらの記事では、熟年離婚の原因についてさらに詳細に解説しています。気になる方はぜひご参照ください。
配信: LEGAL MALL