災害時ライフラインはどうなる?寸断されるケースと事前対応を知っておこう

画像:PIXTA

私たちの生活に欠かせないライフラインにはどんなものがあって、どんな災害が発生すると寸断されてしまうのでしょうか。災害発生時にライフラインがどれくらいで復旧するかなどを知っておくことは、防災用品をそろえる上でも重要です。

こちらの記事もおすすめ!→大地震の一次災害と二次災害。どう違うの?どう備えるの?

この記事では、ライフラインが寸断されるケースや備えるポイントなどを紹介します。

ライフラインが寸断される災害の種類

ライフラインとは、「電気・ガス・水道などの公共設備、電話・インターネットなどの通信設備、物品・人の移動に用いる物流や公共交通機関」など、人々が日常生活を送る上で必須となる設備のことです。

ライフラインが寸断されると、その間は日常生活に制限がかかり、場合によっては命に関わる問題になります。たとえば、水道と物流が止まってしまうと生活用水や飲料水の供給ができなくなり命の危機をもたらします。

下の表に、災害とライフラインの寸断についてまとめました。

規模が大きくなると、ほとんどの災害で各ライフラインが寸断されます。

ライフラインが復旧するまでの期間

ライフラインが復旧するまでの期間は災害の種類によって異なります。それぞれどの程度で復旧するのか、過去の災害時のデータや被害想定を参考に目安を表にまとめました。大災害の場合、完全復旧にいたっていないところがありますが、ある程度(8~9割)復旧ができたタイミングを復旧にかかった日数としました。

気象災害の場合、ライフラインはだいたい1週間以内に復旧します。ただし、道路が寸断された場合や過去にないような大災害が発生した場合には、状況によって復旧までさらに時間がかかる可能性もあります。

地震や津波になると被害が広範囲になることから、ライフラインの復旧には時間がかかります。熊本地震では電気やガスは比較的早期に復旧したものの、水道は漏水による断水が発生し、一部の地域では約100日間、断水が続きました。

関連記事: