「クモ状血管腫」を発症すると「赤い発疹」ができるの?医師が監修!

「クモ状血管腫」を発症すると「赤い発疹」ができるの?医師が監修!

クモ状血管腫とは、皮膚表面で見られ、毛細血管が放射状に広がっているような状態のことをいいます。

この症状は、さまざまな病気の症状の一つとして現れることがわかっており、中には恐ろしい病気によって引き起こされているケースもあります。

見過ごすと恐ろしい病気の症状の場合もあるため、注意が必要です。そこで本記事では、クモ状血管腫の症状と原因についてご紹介します。

治療方法や放置するリスク・予防方法なども詳しく解説するので、参考にしてください。

クモ状血管腫の症状と原因

クモ状血管腫とはどんな病気なのでしょう?

この病気は、皮膚に見られる発疹と血管の状態をいいます。見た目は、赤く盛り上がった発疹を中心に、そこから放射状に血管が浮かんで見えるような状態です。
クモが足を広げたように見えることから、クモ状血管腫と呼ばれます。見た目の上では、ひどく皮膚が荒れているように見えますが、原因によっては問題のないケースもあります。
しかし、一部肝機能の低下などによって引き起こされている場合があるため、注意が必要です。また、多くの場合、この血管腫は自然に消えていきます。

クモ状血管腫の症状を教えてください。

この病気の症状としては、まず皮膚に直径数ミリ程の赤い発疹ができることです。そして、そこからクモが足を広げたように拡張した毛細血管が広がっていきます。
全体の大きさとしては、1センチ未満のものがほとんどです。この血管腫の発生する場所は、主に顔・胸部・首・腕が挙げられます。

クモ状血管腫の原因が知りたいです。

この病気の原因としては、次のようなものが挙げられます。

肝機能の障害

妊婦

経口避妊薬を服用

肝硬変など、肝機能の低下を起こしている方は、この病気を起こしやすいです。肝機能が低下すると、内分泌環境が異常を起こします。特にエストロゲンの代謝異常が引き起こされ、血中でのエストロゲンの不活性化減少のため、血管の拡張が生じるのです。
また、妊婦の方や経口避妊薬を服用した方も、同様のエストロゲンが関係しこの病気を発症することがあります。
エストロゲンは女性ホルモンであるため、妊婦の方や経口避妊薬を服用した方は、このホルモンが上昇します。この原因により、クモ状血管腫を発症するのです。
しかし、小児や健康な人でも発症する可能性はあり、明らかな原因がないことも多いです。

肝臓の機能低下で発症すると聞いたのですが…。

肝臓の機能低下でも発生するリスクがあります。肝硬変などの肝機能に関する重度の病気を発症しなくても、肝機能が低下しているとエストロゲンの不活性化が減少します。
そのため、血液中のエストロゲンの量が過剰に増え、その結果この血管腫を発症するのです。男性ホルモンと女性ホルモン比率が崩れることが、血管腫などの皮膚病変の発生率を高めます。

クモ状血管腫は何歳くらいの方が発症しやすいのですか?

この病気は、肝機能の低下などを原因として起こる病気とご紹介しました。しかし、明らかな原因がないケースもあります。そのため、非常に幅広い年齢層で発症する可能性があります。
特にあきらかな原因が考えられない場合では、小児の年齢からでも発症する可能性があるのです。その場合は、特に問題はないため、検査も必要ありません。
また、生まれたばかりの子供に発症することはありません。しかし、成人の方で発症している場合は、何らかの病気である可能性があります。このように、小児の年齢から成人・高齢の方問わずかかる可能性のある病気なのです。

クモ状血管腫の診断方法や治療方法

クモ状血管腫はどのように診断するのでしょうか?

この病気の主な診断方法としては、次のようなものが挙げられます。

視診

血液検査

画像検査

視診は、医師により外見を見ることで診断を行う方法です。問題となっている箇所を確認し、どのような腫れが生じているかを確認します。また、硝子圧法を使って発疹の消退を確認することもあります。
硝子圧法とは、鉛筆などの先端で発疹部分に力を加え、血管腫の消退を確認する方法です。圧迫すると放射状の血管の症状も収まり、圧迫を緩めると再度発症が見られます。
また、肝機能の低下が疑われる場合は、血液検査や画像検査によって病気の有無を調べます。血液検査は肝機能を調べる方法です。
画像検査を使用する場合は、超音波検査や腹部CT検査などを用いて、肝硬変が起きていないかを確認します。これらの診断により、原因の特定や重症度を確認するのです。

クモ状血管腫の治療方法が知りたいです。

先述したように、この病気になったからといって必ずしも病気ではないこともあります。そのため、診断の上で特別な治療が必要でないケースもあるでしょう。例えば、妊娠中や経口避妊薬の服用による血管腫であれば、出産後や薬の服用をやめて数か月後に自然と消えます。
しかし、見た目の上で気になる方もいるでしょう。その場合は、次のような治療方法があります。

レーザー治療

電気焼灼

凍結療法

いずれの方法も、細胞を選択的に破壊して除去する方法で、見た目を大きく改善させることが可能です。
また、肝硬変などの肝機能低下によって血管腫ができてしまった場合には、肝機能を回復させるために必要な適切な治療を行います。例えば、薬の服用や食事療法なども治療方法のひとつです。

クモ状血管腫の治療は副作用などはありますか?

治療方法の中には、多少ながらも副作用があるものがあります。レーザー治療は副作用が少ない治療方法ですが、強めのレーザーを照射した場合、打撲したときのような紫色の内出血が出やすいです。
年齢や皮膚の状態などの個人差によりますが、早ければ照射直後から内出血が現れることもあります。しかし、おおよそ2週間程度経過すれば、気にならない程度まで回復するため過度な心配は必要ありません。
電気焼灼のような電気メスを使用した治療方法の場合は、患部にへこみがみられるなどの副作用が生じる可能性があります。
しかし、こちらも時間が経つことで徐々に皮膚が再生するため、心配はありません。凍結療法の場合も、稀に皮膚の凍傷が残る可能性があります。

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