
●幼稚園生になったコースケくんが赤ちゃん返り!?
まずは『おやおやこども。』最終回で3歳を迎え、幼稚園に入園したコースケ君(4歳)の近況が気になるところ。
「入園して1カ月目は幼稚園に行くのを嫌がって大変でした。『お父さんも行きたくなかったよ』と諭しつつ(笑)、でも友だちができたら楽しくなるはずだから頑張って行こうよって説得し…。あと去年の夏くらいに赤ちゃん返りしてしまったようで、これがまた大変でした。『おにいちゃんって呼ばないで!』って怒ったり、おっぱいを飲みたがったり。きょうだいにお父さんお母さんをとられちゃうと思ったんでしょうかね」
きょうだい!? そう、コースケくんはお兄ちゃんになっていたのです。
「コースケにきょうだい(いまは生後10カ月)ができまして。いまは下の子を笑わせるのに生きがいを感じているみたいです。親としては下の子が産まれたばかりの今がいちばん大変な時期かもしれません。一人育てるのと二人育てるのとではだいぶ違うなあと。でも奥さんのほうは上の子のときよりいい意味で育児も力が抜けてると感じます」
続編でも下の子を妊娠したあたりから描く予定だとか。今からお母さんの力の抜けた子育てぶりが楽しみですが、木下さんのお父さんぶりも気になります。『おやおやこども。』でも家で仕事をしながら、コースケ君の遊びにもしっかり付き合う姿が印象的でした。
「お父さんならではの育児ってあると思うんです。ちょっとお母さんに叱られるくらいのことやっちゃえみたいな(笑)。この前もコースケが夜の11時に起きてきて『ドラえもん』を観たいって言い出して。お母さんも起きてこないし、次の日が休日だったんでビデオを流しっぱなしにして何時まで見るか試したら深夜2時まで観てましたね。結構、集中力あるなあって関心しちゃいました」
もしかしたらコースケ君がとってもほんわかした穏やかな子に育っているのは、そんな木下さんの遊び心のある育児の効果なのかもしれません。

●“仕掛ける育児”でお母さんとは違うアプローチを
パパ目線のリアルな子育て漫画を描いている木下さんですが、実生活ではパパとしてとまどうこともあるそうです。
「幼稚園にお迎えに行くと、大勢のママに混じってボク含め何人かのパパがいたりするんですけど、パパは全員やることなさそうにスマホをいじってて。パパ同士どう接していいのか困っているのかもしれないですね、ボク含め(笑)」
そこで木下さんから、世のお父さんにおすすめできることを聞いてみました。
「子どもって面白いことをする生き物だって僕自身思ってて、子どもってもっと面白がれますよっていうことをこのマンガを通して伝えられたらと考えています。大人から働きかけると意外な反応が返ってきたりして、それが楽しいし、子育ての醍醐味だと思うんです。そこでお父さんにおすすめしたいのは日ごろの子どもの笑える行動をメモすること。僕はネタ探しでそうする部分もあるんですけど、書くには観察が必要なので子どもの喜ぶことがわかるようになるし、あとで読み返すと冷静に分析できるので、もっと子どもと接して面白がることを探そう、って前向きな気持ちになれると思うんです。ぜひ、お父さんならではの“仕掛ける育児(笑)”を試してみてください!」
「仕掛ける育児」はこれから始まる連載でもきっと随所で読めるはず。そういえばコースケくん、下の子を笑わせるのに生きがいを感じてるとのお話でしたが、ちゃんとお父さんの背中を見て育っているんですね。最後に木下さんからママテナ読者のみなさんへ…
「子育てにお疲れになったときに、気楽にクスクス読んでもらえればうれしいです!」
(撮影/篠山チキン インタビュー/ママテナ編集部)
