離婚が子供に与える8つの影響と将来の不安を最小化する方法

離婚が子供に与える8つの影響と将来の不安を最小化する方法

3、離婚が子供に悪影響を与えないために|適切な離婚のタイミングは?

悪い影響と良い影響をどちらも見比べた上で、やっぱり離婚に踏み切る場合はそのタイミングも重要なポイントです。タイミング次第では悪影響を最低限におさえられることもありますし、その逆ももちろんあります。

「じゃあ一体どのタイミングが離婚にベストなの?」

というと、理想は子供が成人してからです。

成人すれば法律的には立派な大人であり、精神的にも「親には親の人生がある」ことを理解できるようになります。

何より子供自身の人間関係も、小さい頃に比べれば友達や恋人など両親以外の存在の比重が増えているため、両親の離婚のインパクトをそこまで大きく感じないケースが多いです。

とはいえ、「子供が成人するまでにはまだ何年もあるし、それまで待つなんて到底無理…」ということもありますよね。

そんなときには、次のタイミングを選ぶのもおすすめです。

(1)子供が学校を卒業・入学するタイミング

子供の環境がそもそも変わるタイミングでは、離婚による環境の変化も比較的受け入れやすいでしょう。

たとえば学年の途中で母親の旧姓を名乗ることになると、周りの目が気になる子供も多いと思いますが、新しい学校に入学するタイミングであれば、そこまで気にならないこともあります。

生活リズムに関しても、小学生から中学生、中学生から高校生になるタイミングならある程度は変わるだろうな、という心の準備がすでにできているため、離婚による生活の変化も負担になりにくいのです。

(2)子供が小さくて記憶に残らないタイミング

まだ子供が1歳や2歳・3歳・4歳・5歳などと小学校入学前くらい小さいなら、子供の物心がつかないうちに離婚してしまうのもひとつの手です。

「子供に父親の記憶がないのはどうなんだろう…」と悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、愛着を抱いてから引き離されるよりは、元から何も記憶にないほうが子供にとってはよっぽど楽です。

子供がきちんと理解できるようになってから離婚の説明ができるというメリットもありますし、子供の成長に合わせて話すタイミングを見計らうことができるので、子供の中でも事実を冷静に受け入れやすいでしょう。

4、離婚が子供に悪影響を与えないために|すぐにでも離婚したほうがいいケース

先ほど離婚に適切なタイミングをいくつかご紹介しましたが、状況によっては「今すぐにでも離婚したほうが良い!」という緊急度の高いケースもあります。

みなさんの状況にも当てはまるものがないかどうか、1度照らし合わせてみてください。

(1)DVがある場合

自分や子供が夫から暴力を受けている場合、離婚に最適なタイミングは間違いなく「今」です。

この場合、離婚後の悪影響を考える前に、現在の状況がすでに子供にとって最も悪影響であることを自覚しましょう。

身体的な暴力がなくても、経済的・精神的に追い詰められている母親の姿を見るのはとてもツライものです。

自分から上手く離婚を切り出せる自信がない…というときには、行政の窓口などに相談してみるのも方法のひとつですよ。

(2)激しい口論が絶えない場合

両親が毎晩のように激しい言い争いをしている姿を見るのも、子供の心にとってはかなり大きなストレスになります。

できればすぐにでも離婚したほうが良いですが、そこまで思い切れない…という場合は、一旦別居して様子を見るだけでもだいぶ状況を改善することができるでしょう。

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