離婚が子供に与える8つの影響と将来の不安を最小化する方法

離婚が子供に与える8つの影響と将来の不安を最小化する方法

5、離婚を待つ場合|子供に悪影響を与える「仮面夫婦」

「DVがあるわけじゃないし、激しい口論も今のところはない」

という場合、良いタイミングまで離婚を待つのも選択肢のひとつですが、仮面夫婦の両親のもとで育った子供には次のような悪影響が出ることもあります。

(1)両親の不仲は自分のせいだと思い込む

両親がほとんど会話をしなかったり、一緒に出かけることがなかったり、なんとなく家庭の空気がピリピリしていたりすると、子供はそれらをすべて「自分が悪い子だからかもしれない」と思ってしまいがちです。

そのため不必要に自分を責め、周りの子供に比べて自己肯定感が低くなる可能性があります。

(2)相手の顔色を伺うのがクセになる

「良い子にしていないと両親の仲がもっと悪くなってしまうかも…」という思いから、相手の顔色を伺って行動するのがクセになるケースも多いです。

自分がどうしたいかよりも、相手を怒らせないことを第一に考えるようになる恐れがあります。

(3)自分の感情を表に出さなくなる

相手の顔色を伺うことが第一になると、自分の感情は無意識のうちに押し殺されます。

その結果、感情を外に出すことが苦手になってしまったり、自分の本音を相手に告げるのが怖くなってしまったりすることもあるでしょう。

6、離婚を子供に伝える際の注意点|悪影響を与えないために

色々考えた結果「やっぱり離婚しよう!」と思ったとき、それを子供にどう伝えるかに頭を悩ませてしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは、離婚することを子供に伝えるときに気を付けたいポイントをまとめてみました。

子供を傷付けないためにも、伝え方には細心の注意を払いましょう。

(1)子供は何も悪くないことを伝える

離婚の話をするときに1番大切なのは、「子供のせいで別れるわけではない」ことをハッキリ伝えてあげることです。

「子供のために別れることにした」という言い方も「自分のせいなんだ」という誤解を招きやすいため、あくまでも「親の問題」であることを強調しましょう。

(2)嘘はつかない

「お父さんは元からいない」「病気で死んでしまった」というような嘘は、バレたときに子供を深く傷付けます。

1番信用していた親から嘘をつかれていたというショックで、他人のことを信じられなくなってしまう恐れもあるため、話すときには事実のみを伝えるようにしましょう。

(3)相手のことを悪く言わない

自分にとってどれだけひどい夫であったとしても、子供にとってはたった1人の大切なお父さんです。

その父親を否定されると、子供の心の中ではまるで自分自信を否定されているような気分に陥ることもあります。

どんな、恨み辛みがあっても、子供の前では口にしないように気を付けましょう。

(4)離れて暮らしても愛情は変わらないことを伝える

離婚しても自分たちは変わらず子供の両親であり、その愛情がずっと変わらないことを伝えるのはとても大切なポイントです。

子供に「捨てられる不安」を抱かせないためにも、引き続き一緒に暮らす親はもちろん、離れて暮らすことになる親との関係も根本は変わらないことを丁寧に伝えましょう。

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