話題の常温長期保存可能おにぎりの実力は?非常食にもおすすめ!

近ごろ「常温で数か月の長期保管が可能なおにぎり」が続々と発売されて話題になっています。災害用の備蓄としての使い勝手や、味や栄養はどうでしょうか?非常食として定番のアルファ米のおにぎりと比較しながらリポートします。

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常温で数か月保存可能なおにぎりとは?

既製品のおにぎりと言えば、コンビニなどで販売されている賞味期限が1日程度しかないものが定番でした。しかし近ごろ、常温で数か月保存できるおにぎりが相次いで発売されているんです。

アルファ米のように水で戻したり、レトルトのパックご飯のように電子レンジで加熱したりといった手順は必ずしも必要ではなく、封を開けるだけでもパクっと食べられるのが特徴です。また、これまではあまりなかった「栄養バランス」に気を配った点もポイント。

2つのメーカーが発売している常温で長期保管できるおにぎりを紹介します。

お肉のリアルな味がおいしい!タンパク質たっぷりの「イシイの佰にぎり」

イシイのハンバーグなどでおなじみの石井食品と、一日100食限定のステーキ丼で話題の「佰食屋(ひゃくしょくや)」のコラボレーションで生まれた四角いおにぎりです。

こちらは製造から100日間常温で保存が可能です。味はカレー味、炒飯(ちゃーはん)味、ステーキ丼味の3種類。1つ110gです。今回は石井食品のオンラインショップから3種類の味が2個ずつ入ったセットを1600円(税込み)で購入しました。

電子レンジや湯煎などで温めたほうがおいしく食べられますが、それができない非常時などには加熱調理せずに食べてもOKです。

加熱調理せずに食べると、お米の食感は少しポロポロとして固い感じはありますが、電気やガスが使えない状況では十分においしく食べられそう。加熱調理すると、お米がふっくらしてよりおいしく食べられます。

食べてみて驚いたのはどの味のおにぎりも、ひき肉状のお肉がしっかり入っていること。しっかりした味付けでとても満足感がありました。ただ、どの味もスパイシーなので小さい子どもには少し食べにくいかもしれません。

そして、こちらはおにぎり1つ(110g)につきタンパク質が10g以上含まれているのも特徴です。栄養バランスが崩れがちな非常時には嬉しいですよね。

使い勝手のいいパッケージのマルハニチロ「魚むすび」

続いて紹介するマルハニチロから発売されたおにぎりは、なんと魚肉ソーセージ型!

賞味期限は製造から5か月。先ほどの「佰にぎり」より長期間の保存が可能です。味は「味付けおこわ」と「わかめごはん」の2種類で、1つ60gです。今回はマルハニチロのアンテナショップにて1つ184円(税込み)で購入しました。

1つにつきタンパク質は4g以上、カルシウムは味付けおこわ味で171mg・わかめごはん味で218mg含まれています。

パッケージを剥くだけですぐ食べられます。電子レンジで温めても良いですが、そのままでおいしく食べられるように作られています。

開封方法は魚肉ソーセージと同じです。道具を使わなくてもスムーズに開けやすい。開けてみると、おにぎりがソーセージの形状を保ちます。そうするとお米がギュウギュウになってつぶれているのではないかと思ったのですが、食べてみると米粒がつぶれているような感じはあまりありません。もち米を使用しているため、モチモチとした食感が強いです。

スティック状なので片手でパクパク食べられて、さらに優しい味付けなので小さい子どもでも食べやすいと思います。

この形状のパッケージが意外と便利で「お米がつぶれないように…」と気にしなくても良いから、パンパンになりがちな災害用備蓄の中でもあまり気を遣わずに収納できます。

アルファ米のおにぎりと比較!

比較対象として用意したのはこちらのアルファ米のおにぎり(尾西の携帯おにぎり 鮭、できあがり109g)です。水を入れて1時間待つか熱湯を入れて15分待つとおにぎりの形状になるアルファ米のパックです。

保存期間

・アルファ米:製造から5年

・佰にぎり:製造から100日

・魚むすび:製造から5か月

食べるまでの準備

・アルファ米:水を入れて1時間、お湯を入れて15分待つ

・佰にぎり:できれば湯煎や電子レンジ、そのままでも可

・魚むすび:そのままでOK

栄養素

・アルファ米:タンパク質3.0g(109g)

・佰にぎり:タンパク質10g以上(110g)

・魚むすび:タンパク質4g以上(60g)、カルシウムも多い

保管のしやすさ

・アルファ米:薄いパッケージで中身のつぶれを気にしなくてOK

・佰にぎり:力がかかると中身がつぶれてしまう

・魚むすび:多少力がかかっても中身がつぶれない

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