【防災クイズ】災害に備えて大人1人が備蓄しておくべき“水の量”は…「約10L」「約20L」「約40L」のどれ?

【防災クイズ】災害に備えて大人1人が備蓄しておくべき“水の量”は…「約10L」「約20L」「約40L」のどれ?

みなさんはもしもの事態に備えて”備蓄”をしていますか? 今回は防災備蓄の話をしようと思います。なかでも、生きるために絶対必要な「水」と「食糧」に焦点を当ててみます。最近、お昼の情報番組『ポップUP!』で防災士・防災備蓄マスタープランナーの熊田明美さんが防災備蓄について解説をしていたので、その内容をなぞりながら、わが家の備蓄を徹底的に見直してみようと思います!

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防災備蓄として必要な水・食料の量は?

ところで!
記事のタイトルにあった

災害に備えて大人1人が備蓄しておくべき”水の量”は…「約10L」「約20L」「約40L」のどれ?

というクイズの答え、わかりましたか?

正解は……

「約20L」でした!

どういう計算方法で20Lが必要となるのか、気になりますよね。

2011年3月11月に発生した東日本大震災では、道路網の寸断により物流に混乱が生じたため、十分な量の食料を調達するのに3日以上かかったそうです。
また、電気の復旧には3日以上、水道の復旧に1週間以上かかった地域もありました。

さらに、過去の様々な災害状況を見ると、物流機能の停止によって、1週間はスーパーマーケットやコンビニなどで食品が手に入らない可能性も想定されます。
それらを考え合わせて、一般的には最低でも3日~1週間分の備蓄品を用意することが望ましいと言われているんです。

また、大人1人が1日に必要な水の量は「3L」だそう。内訳としては、飲み水に1L、調理用に2L。よって、3L×7日で21Lが必要な計算になります。

わが家の家族構成は、大人2人と子ども1人の3人ですが、子どもの分も大人と同じ量と考えると、1週間で必要な水の量は、3L×7日×3人分=63Lです。

実際に、家に備蓄している水を確認してみると、24L(2Lペットボトル12本)しかありませんでした。

これではとても足りない! ということで急遽2Lと500mlペットボトルの水を買い足しました。水の他にも普段よく飲むペットボトルのお茶なども買い足しました。

買い足した飲み物

また、必要な食料の量を計算してみると、大人1人あたり1日3食×7日間で21食分必要になってきます。

となれば、1週間で必要な量は、3食×7日間×3人分=63食分です。

水と同様にわが家に備蓄している食料の量を確認してみると、非常食や缶詰、ビスケット類など合計して18食分しかありませんでした。

元々備蓄していた食料

家族3人だと、約2日分しか備蓄がないことが判明。これでは、とても生き延びられませんね…。

また、食料に関しては非常食を当てにして、特に味の確認をせず同じ種類のものばかりを大量に買ってきていたので、これを機に食べ慣れたものを買い足しました。

下の画像の中で、かごに入っているのが買い足した分となります。

主に、主食のご飯、たんぱく質を補える缶詰系、カップ麺、お菓子、子ども用のレトルト系などです。

買い足した食料

災害直後の食事は炭水化物ばかりになって、栄養が偏りがちだそう。そのため、手軽にたんぱく質を摂取できる魚介や肉系の缶詰が推奨されています。さらにビタミン・ミネラル・食物繊維にも気を配るとよいようで、じゃがいもやたまねぎなど、日持ちする野菜を日頃から多めに買っておくのも◎。野菜ジュースやドライフルーツもよさそうなので、これらも追加で用意したいと思います!

ローリングストックとは?

ローリングストックという言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。ローリングストックとは、普段の食品を少し多めに買い置きして、賞味期限の古いものから消費し、消費した分を買い足すことで常に一定量の食品が家庭にある状態を保てる、効率的な備蓄方法です。
食べながら備蓄できるので、家族で味の好みを確認できるのもローリングストックのいい点ですね。

そういえば賞味期限を確認していなかったと思い、保存食の日付を確認してみると、まだあと2年以上ありました。ほっとひと安心。
もう少し賞味期限が迫ってきたら、少しずつ使ってその分を買い足していこうと思います。

ちなみにわが家では、水は賞味期限が少し切れていても気にしていません。なぜなら水の賞味期限は品質によって定められているのではなく、計量法に基づいて定められているからです。
水のボトルに”賞味期限”として表示されているのは、「それ以上の期間置いておくと、水が蒸発して、パッケージに表示された量より減ってしまう可能性がありますよ」という期限。つまり、質が変わるわけではないようなんです。

なので、水に関してはスーパー等で販売されている普通のペットボトルの水を用意しています。特に5年保存用などを購入しているわけでもなく、あまりきちんとしたローリングストックは意識していません。

スペース確保の問題【収納方法】

ここまで災害時に必要な備蓄の量について触れてきましたが、備蓄する際につきものなのが収納場所の問題です。
特にペットボトルの水に関して言えば、量が多いと1か所に収納しきれないことがあります。わが家もそうです。
買い足したものは、玄関、寝室、子ども部屋、リビングなど何か所かに分けて収納するようにしました。

また、食料に関して言えば、以前は保存食を大きなリュックに詰め込んでクローゼットに置いていたのですが、賞味期限が短めで、普段から使えるようなレトルト食品や乾麺などは「1軍」としてキッチンに収納し、賞味期限が長く使う頻度が低めの「2軍」の保存食や缶詰は、玄関に収納するように。さらにライフラインが使えなくなった時のために、熱源の確保も必要となってくるので、ガスコンロ・ガスボンベも玄関に収納しました。

数か所に分けて収納することは悪いことではなく、実際に地震のときなどは家の中でモノが倒れたり、家具が歪んで取り出しづらくなる可能性も。そのため、場所を分けて備蓄を収納することはむしろリスク分散にもつながるようです。

キッチンに収納した1軍の食料

玄関に収納した2軍の食料

今回、備蓄している水と食料を見直してみると、案外足りてないことが発覚しました。こうして見直す機会を持ててよかったと思います。いざというときの大切な備え、みなさんもこれを機に見直してみてはいかがでしょうか。

<参考文献>
WEB
「災害時に備えた食品ストックガイド(農林水産省)」
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/attach/pdf/guidebook-3.pdf

「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド(農林水産省)」
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido_160511_1.pdf

「Yahoo天気・災害〜水道の停止に備える〜」
https://emg.yahoo.co.jp/notebook/contents/article/watersupplystock190214.html

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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