【京都府京都市上京区】京都 西陣の妙蓮寺特別拝観「いちにちの世界の彩度と透明度と寺宝の虫干し展」開催中

京都の西陣にある本門法華宗の大本山妙蓮寺にて、2022年秋の特別展が開催されている。

ことくらすが企画し、妙蓮寺と地域活性化団体「まるごと美術館」との共催で、見どころは、稀代のクリエーターだった本阿弥光悦氏の血を引く本阿弥家の末裔本阿弥匠氏によるガラス彫刻の現代アート作品と、西陣で障碍者支援を行う「天才アート」とのコラボ。

どちらも個性豊かな作品ながら、お寺の静かな空間と調和する不思議なひとときを過ごせるという。

「寺宝の虫干し展」も!開催概要

12月3日(土)、4日(日)には、妙蓮寺の寺宝が、普段は公開しない本堂で一堂に会する「寺宝の虫干し展」を開催。狩野派の掛け軸、本阿弥光悦氏が筆をとった「立正安国論」など、さまざまな文化財を公開する。

同展開催期間は11月19日(土)~12月4日(日) 10:00~16:00(最終受付)。12月3日(土)、4日(日)の「寺宝の虫干し展」は追加料金なし。拝観料は800円(小学生以下・障害者手帳提示で本人とサポート1名無料)。休館日は11月30日(水)、なお、急遽お寺の行事などで休館になる場合がある。

ガラスを使った、世界にひとつの生活工芸作品、色彩豊かに世界を描いた作品。それらを自然光と無数の鏡をつかって、1日の時間の経過とともに変化する空間の中で鑑賞できるという同展。

一見、止まっているように見える絵画の作品にも時間というものが干渉していき、そこにあらたな彩りと光がうまれるとし、行動制限が解かれ、鮮やかな世界を享受できた2022年の日本のように、豊かな感情をそれぞれの内面に再構成してくれるかもしれない。

GLASS FISHガラス工芸作家 十七代目本阿弥

作家は17代目本阿弥 本阿弥匠氏。GLASS FISHガラス工芸作家。千葉県南房総に工房を構える「GLASS FISH」の代表でガラス工芸作家。祖父は直系の十五代本阿弥氏。自身のルーツともなる稀代のマルチクリエーターの考えを踏襲し、日本の自然や文化を尊重しながら、素材となるガラスと向き合っている。

本展では普段の生活工芸ではなく、現代アートの作品を展示。

作品名/境界線 border line。見えない境界線は誰もが持っている。まるで水面下に潜んでいるかの様に。

円 掛花入

OTO 音

山と積まれた器は日々の言葉、記憶の断片。

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