危ない時に注意してもらうための工夫|杉江勇次 日本テレビ気象デスク④

小さい頃からお天気にすごく興味があって、なんで好きになったか自分でもわからないんです。気づいたら天気に興味があって、小学校の時には、台風が来たらNHKの台風情報を見て、地図帳を引っ張りだしてきて、今、緯度や経度がここだから場所を特定して、「こっちの方に進むかな」と考えたり、雪が降りそうな時は、「本当に降るのかなぁ」と外をずっと眺めていたりしました。

どうして好きになったのか説明できない

皆さんそうだと思いますが、趣味ってどうして好きになったのか説明できないところがありますよね。中学校の時には、将来は天気に関する仕事をしたいと思っていました。

ただ、天気一辺倒というわけではなくて、中学の時には兄に影響されてドラムも始めましたし、高校ではラグビー部に入っていました。高校の時に化学が好きになって、大学では化学を勉強する傍らバンド活動も力を入れました。卒業後は、これからはコンピューターだと思い、富士通に就職しました。

化学とコンピューターの気象とのつながり

化学とコンピューターって一見関係がないように思われるかもしれないけれど、どちらも気象に関係があるんです。富士通の中にも気象の部門があって、そこへ行けたらと思ってたのですが、就職2年目に気象予報士という制度ができました。富士通を3年で辞めて、3か月間、勉強して夏の気象予報士の試験に1回で受かりました。

振り返ると、怖い選択なのですが、当時は26、7歳で中途半端に働きながら勉強しているより、とりあえず勉強に専念しようと思ったのです。過去問を解いてみて、ある程度できたということもありました。ただ、試験までの間は1日10~12時間は猛勉強しましたね。

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