ヴィーガン食で不足しやすい栄養素を管理栄養士が解説  栄養不足の対策方法を紹介

ヴィーガン食で不足しやすい栄養素を管理栄養士が解説 栄養不足の対策方法を紹介

皆さんはヴィーガンという言葉をご存じでしょうか。ハリウッドの女優さん達の間で流行り始め、今では日本でもヴィーガンの知識が浸透してきています。最近では健康を意識した食事が増え、ファストフードでも大豆で加工されたお肉を使用したお店なども増えてきました。今回は管理栄養士の濱川さんに、ヴィーガン食の栄養事情を取材しました。

ヴィーガンにはどのようなメリットがあるのか

編集部

そもそもヴィーガンとはどういう意味なのでしょうか?

濱川さん

ヴィーガンとは簡単にいうと動物性の食品を摂らない人の事を言い、日本では完全菜食主義者とも呼ばれています。よくベジタリアンと混同される方がいらっしゃいますが、ベジタリアンは肉・魚・それらの加工品を食べないのに対し、ヴィーガンは肉・魚・卵・乳製品・蜂蜜やゼリー・それらの加工品なども食べません。その他、白砂糖を禁止している方も多く存在します。

編集部

ヴィーガンにはどのようなメリットがあるのでしょう?

濱川さん

ヴィーガンには様々なメリットがあります。「ダイエット・大幅な体重減少」「内臓の疲労回復」「生活習慣病の予防」「便秘の解消」「肌荒れの改善」などがよく言われていますね。ヴィーガンに目覚める人には、これらの結果を期待している人も多いのではないでしょうか。

編集部

ヴィーガンの食事だけで栄養は十分に足りるのでしょうか?

濱川さん

答えとしては、問題ありません。ですが、注意をしなければいけない点もあります。なぜならば、動物性の食事で手軽に摂取できる栄養素が不足しがちになってしまうからです。

ヴィーガン食の注意点は? どの栄養素が不足するのか

編集部

不足しがちな栄養素とはどういったものでしょう?

濱川さん

ヴィーガンで最も不足しがちな栄養素はタンパク質です。一般的にタンパク質は主に肉・魚・卵から摂取できますが、ヴィーガン食ではそれら以外から摂取しなければいけません。タンパク質が不足すると、「筋肉の減少」「コラーゲン減少による髪や爪へのダメージ」「神経伝達物質の機能低下による脳機能の低下(記憶力・集中力・やる気などの低下)」などが起こり得ます。

編集部

タンパク質の必要摂取量について教えてください。

濱川さん

タンパク質の1日の必要摂取量は男性60〜65g・女性50gと言われていますが、年齢や性別、妊婦、授乳婦、生活スタイルや活動量によっても変わってきます。それを動物性の食事以外で摂取しなければいけませんので、注意する必要があります。また、タンパク質以外にもオメガ3脂肪酸や鉄分、カルシウム、ビタミンB6・B12、ビタミンD、亜鉛なども不足しがちなので、意識して摂取することが大切です。

編集部

ヴィーガンは老化が進行しやすいと聞いたことがあるのですが、それも栄養不足からくるものでしょうか?

濱川さん

その問題は血糖値が関係しています。ヴィーガンの人はお米や小麦粉・砂糖など、血糖値を上げやすい食べ物に満足度を求め、多く摂りがちになります。血糖値の上がりやすい食事を何度も摂り続けると、体内は糖化が進み、全身に影響を及ぼします。その結果、年を重ねるにつれ見た目が年齢よりも老けて見えるなどの老化現象が起こります。

編集部

では、老化しやすい食事というのはヴィーガン食に限らないという事ですね。

濱川さん

その通りです。一般的な食事でもお菓子や炭水化物ばかり食べていると血糖値は上がりやすいので要注意です。改善策としては、食後の運動などが効果的です。食事法なら野菜から食べ始めるベジタブルファーストがおすすめです。血糖値の低い野菜から摂る事で血糖値の緩やかな上昇が期待でき、糖化の進行を防いでくれます。

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