「いつもはおみそ汁に使うだけ」というお麩(ふ)が、主役級のおかずに変身!しっかりとした味わいのから揚げはお酒のおつまみにもぴったりで、ポトフは冬野菜がたっぷりとれて体が温まりますよ。ヘルシーで日持ちするお麩の新しいおいしさをぜひ試してみてください。
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カリッもちっとした食感が後を引くから揚げ
今回使ったお麩は、新潟の名産「車麩」。くるくると巻いた丸い形と、だしを含ませても煮崩れしにくいのが特長です。車麩のから揚げは下味をしみこませ、外はカリッと、中はふわふわもっちりとした食感に仕上げました。レモンを絞ってどうぞ。
車麩のから揚げ
<材料>(2人分)
車麩…2個
Aしょうゆ…大さじ1.5
A麺つゆ(2倍濃縮)…大さじ2
Aみりん…大さじ3
A酒…大さじ1
Aニンニク(おろし)…小さじ1/2
Aしょうが(おろし) …小さじ1/2
かたくり粉…適量
サラダ油…適量
<作り方>
①車麩はたっぷりのぬるま湯に15分ほどつけて戻し、取り出してから両手で挟みながら押さえてしっかり水気を絞る。
※戻すときは浮いてこないよう、上から重し(小さいボウルなど)をのせる。
②車麩を5等分に手でちぎる。
③ボウルでAを混ぜ合わせ、②を入れて吸わせる。
④サラダ油を170度に熱し、かたくり粉をつけて両面をからっと揚げる(焦げやすいので注意)。
冬場のたんぱく質補給に重宝された車麩
現在のように電化製品がなかった頃、お麩は長期保存がきくため冬の時期のたんぱく源として食事に活用されてきました。全国にさまざまなお麩がありますが、新潟の名産・車麩はしっかりとした食感も残り、煮崩れしにくいので、スープ、煮物といろいろなレシピに活用できます。次に紹介するポトフも車麩を使います。
うまみをたっぷり吸った車麩がポイント
もう一品は、車麩の煮崩れしにくさを活かしたスープレシピです。れんこんやにんじんといった冬野菜のうまみ、ソーセージのコクをたっぷり吸った車麩の、もっちりとした食感はきっととりこになるはず。
車麩と冬野菜のポトフ
<材料>(2人分)
車麩…2枚
じゃがいも(大)…1個
れんこん…50g
にんじん…1本
ブロッコリー…1/4株
ソーセージ…4本
Aローリエ…1枚
A水…500ml
Aコンソメ…大さじ1/2
A酒…大さじ2
塩・コショウ…適量
ブラックペッパー…適量
オリーブオイル…適量
<作り方>
①車麩はたっぷりのぬるま湯に15分ほどつけて戻し、両手で挟みながら押さえて水気を絞り、4等分に切る。
※戻すときは浮いてこないよう、上から重し(小さいボウルなど)をのせる。
②野菜は皮をむく。じゃがいもは半分に、れんこんはよく洗って1cmの輪切り、にんじんは縦に切る。ブロッコリーは小房に切り分ける。ソーセージは表面に斜めに切り込みを入れる。
③鍋にじゃがいも、れんこん、にんじん、ソーセージ、車麩とAを加え中火にかける。
④沸騰してきたら少し火を弱め、ブロッコリーを加え8分程度コトコトと煮る。
⑤じゃがいもに串をさして、火が通っているか確認する。
⑥塩・コショウで味をととのえて、火を消して器に盛る。ブラックペッパーを振り、オリーブオイルを垂らす。
ストック食材は栄養バランスに気を付けて
お麩は高たんぱく質&低カロリーで崩れにくい食感から肉の代わりに使われるほか、やわらかく消化しやすいので離乳食に使われることもあります。ミネラルも含むので、食事のバランスを考えて普段の食卓に取り入れてみてくださいね。日持ちは商品によりますが1~2年と長いので、ストック食材としてもおすすめです。
<執筆者プロフィル>
中願寺あゆみ
料理家
雑誌・Webでのレシピ執筆、料理教室、ケータリングなど幅広く活動中。おつまみが得意。
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配信: 防災ニッポン