「赤ちゃんはどうやってできるの?」に対する模範解答を考えてみた!

第299回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
子どもから「赤ちゃんはどうやってできるの?」という質問をされて困った経験はありませんか? これは何も知らない子どもにしてみれば、当然抱く疑問かもしれませんね。しかし、まだ小さい子どもになんと説明すればいいのか…世間のパパやママの、切り抜け方は?

子どもに「赤ちゃんはどうやってできるの?」と言われたら?

●子どもに「赤ちゃんはどこからくるの?」と聞かれたら…

まずは、「赤ちゃんがどこからくるのか」(どこを通ってくるのか)という質問。あまり小さい子どもだと、具体的すぎる話は、ピンときません。また、男女それぞれ、異なる生殖器がついているので、自分にないものの話をされても戸惑ってしまいます。「いのちの道」「いのちの窓」など、あえて抽象的に、しかし嘘はつかずに教える人が多い様子。

出産の方法も、自然分娩と帝王切開があります。自然分娩の場合は「いのちの道」、帝王切開の場合は「いのちの窓」という表現はわかりやすく、出産法についても触れることができるのでオススメです。

●「赤ちゃんの作り方」を子どもに説明する方法とは?

子どもたちの、「赤ちゃんはどうやってできるの?」という無邪気な質問へは、どう答えるのが正解なのでしょうか? これに関してネット上では、きちんと具体的に教えるという意見があれば、反対にざっくりとしか教えないという意見も。その基準は、子どもの年齢によるところが大きいです。

まだ小さい、ほとんど性の知識も関心もない子どもには、「パパとママが愛し合っている」「そうしてできた子どもも大切な存在」という点を強調するくらいがちょうどいいかもしれません。

思春期の子どもに対しては、きちんと向き合わなければいけません。今の時代、ネット上でさまざまな知識が簡単に得られる環境。間違った知識を吸収してしまう前に、一度機会を設けたほうがよさそう。

●子どもへの性教育はパパ・ママの仕事!

学校でできる性教育は限られています。肝心なことは、パパやママが教えてあげなければ、正しい知識は身につきません。小学校高学年くらいになれば、思春期が始まり、性への関心も高まりますよね。学校では、「受精」については教えてくれますが、「行為」自体については教えてくれないのだそう。この時期の子どもはカラダ的には、子どもを作ることもできるようになってきます。「望まぬ妊娠・中絶」の予防も兼ねて、きちんと家庭で教育する必要があります。

また、性教育と聞くと、なぜか恥ずかしいものだと思ってしまいがち。とくに、女の子が相手だとなおさらではないでしょうか。では、なぜ「性教育」=「恥ずかしい」と思ってしまうのでしょうか? おそらく、「性」という言葉のイメージが「いやらしいもの」と結びついてしまうことが原因。日本では、コンビニでも成人向け雑誌が販売されています。また、グラビア写真や写真集も、性的興奮を煽るような表現がされていることが多いですよね。「性」という言葉が、俗に言う「エロ」とごちゃまぜになってしまっているのです。

性の問題は、とてもナイーブ。各家庭によって、タイミングは異なるかと思いますが、最低限、一度は子どもと向き合う機会を作るべきですね。親として、人生の先輩として、正しく導いてあげてください。
(文・明日陽樹/考務店)

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