●ママは悪者ではない!
ママが子どもを叱るのにも、当然理由があります。「ダメなものはダメ」。誰かが注意して教えてあげなければ、いつまでも改善されません。その役目をママが担っているだけの話です。
ママが子どもを叱ったあと、パパが「ママ怖いね」「パパのところにおいで」などと発言することもあるでしょう。おそらくパパは深い意味はなく、子どもを慰めようとしているのかもしれませんが、それではママの立場がありませんね。
また、この発言は、パパが自分の首を絞める結果にもつながりかねません。「ママ怖いね」という言葉。裏を返せば、「パパは甘い」ということになります。何度か繰り返すうちに、子どものなかでは、「ママは怒るけれど、パパは大丈夫」と味をしめ、子どもになめられてしまう原因になることもあるそうですよ。
●子どもの慰め方を勘違い!
パパがこのような発言をしてしまう背景には、パパなりの悩みもあるようです。「両親どちらも叱っていいのか」「たまにしか会えないのに、嫌われたくない…」など、子どもへの接し方や叱り方で悩むパパは多い様子。なめられパパにならないために、何か対策はあるのでしょうか?
ママに叱られた時、子どもがパパのところへ来たら、「ママ怖いね」ではなく、「どうして叱られたの?」と理由を聞いてあげるのが◎。さらに、「そうか。でも○○したのはよくなかったね」「次は気をつけようね」と、叱るというよりは諭すように伝えるのがいいのだそう。
こうすれば、ママを悪者にすることなく、きちんと注意もしているので、なめられずに子どもを慰めることができるのではないでしょうか。
●たまにはガツンと子どもを叱る
ママが何度叱っても効果がない時には、パパの出番です。普段はとっても優しいパパ。しかし、怒ると怖い…。このギャップが大切。
実際、最後の手段として、パパが一喝するとおとなしくなるなんてことも珍しくありませんよね。子どもになめられるどころか、パパの威厳が発揮され、もしかしたら、その姿を見てママが惚れ直してくれるかも?
子どもの叱り方は、家庭によりそれぞれ違うもの。正解はないのかもしれません。夫婦で話し合って、ルールや方針を決めることが大切なのではないでしょうか。お互いが納得できるやり方がきっとあるはずですよ。
(文・明日陽樹/考務店)