親と縁を切る5つの方法!親と縁を切るには◯◯を捨てること

3、親と縁を切る方法は法的にない?

法的に親子関係を解消することはできません。

親子の縁を解消するかに見える代表的な手続きについて、以下解説してきます。

(1)戸籍の分籍

戸籍を分籍することはできます。

戸籍を分けたところで親子関係を解消することはできませんが、心理的に親と縁を切った気分にはなれるかもしれません。

心理的な効果があるとして、戸籍の分籍は有効手段かもしれません。

(2)他の人の養子になれば縁は切れるのか

第三者と養子縁組をしたとしても、実親との縁は残ったままです。

ですが、事実上の親として養子縁組を交わした両親と過ごすことはできるでしょう。

実親との関係は継続したままですから、相続関係や扶助義務は残ったままです。

4、親と事実上の縁を切る5つの方法

法律上は親子の縁を切る方法はありませんでした。

では、実際どうすれば良いのか。

本当にあなたの悩みを解決するためには、実は「法律的な手続き」など関係ないのかもしれません。

ここでは、それぞれのケース別に親と「事実上」の縁を切る方法を5つご紹介します。

(1)親が金の無心!生活扶助義務をどう考えるべき?

親がお金を無心するケースがあるでしょう。

自分の生活で手がいっぱいであるのに、健康で働くことができる親から毎月のように無心されているという場合にはどのように対処すべきでしょうか。

①子どもから親への生活扶助義務の考え方

子どもから親への生活扶助の考え方は、「自分の生活を保ち、余裕がある場合」に扶助するべき、という考え方です。

つまり、自分の生活水準を下げてまで扶助する義務は基本的にはありません。

②つきまとい禁止仮処分命令の申し立て

しつこい親のお金の無心やつきまといには、家庭裁判所につきまとい禁止仮処分命令を申し立ててつきまといに制限をかけてもらうことも考えられます。

違反した場合には、違約金をもらうこともできるため安心できるでしょう。

③相続にあたっては親の借金の有無を調査する

親がお金の無心をするということは多大な借金を抱えているかもしれません。

仮に親に多大な借金があったのであれば、将来借金を負わなくて済むよう相続権を放棄した方が賢明です。

(2)親から逃げたい!居場所を知られたくない場合は

また、事実上縁を切る方法として、引越しをすることが考えられます。

もっとも、秘密裏に引越しをしたとしても、住民票を移した場合、その住民票から親に住所を知られてしまう可能性はあります。

引っ越しをしてもつきまとう親に対しては、住民票の閲覧制限をかけたりするといった対処法が考えられます。

ただし、居場所を探る方法は住民票の閲覧だけではありません。探偵などを雇って探し出す方法もあります。

問題は、そこまでしてあなたを探し出す理由は何か、でしょう。

その理由に向き合うことが必要です。

(3)親に苦しい気持ちを理解してほしいときは

親に親子関係が苦しい気持ちを理解してほしいけれども、直接話しても理解してくれない、直接話すことが難しいというときには、親族関係調整調停の申し立てをすることも検討してみてもいいでしょう。

調停委員が間に入り、親子関係の修復や適切な対処法をアドバイスしてくれます。

合意が取れたなら、決まったとおりの親子関係を再構築することが可能です。

当事者同士の話し合いでまとまらない場合には、第三者に介入してもらう方が冷静に話し合いが進むでしょう。

(4)未成年者が親からの虐待されている場合は児童相談所に相談・保護

上でも触れましたが、未成年者が親から虐待されている場合には、一刻も早く児童相談所に相談して保護してもらうことが必要です。未成年者は、大切な成長過程の真っ只中です。いますぐ適切な環境に身をおく必要があります。

指針としてきた親から自らの意思で逃れることは、とても勇気がいることです。

しかし、学校その他、家庭以外における環境において、あなたは正常な感覚をもって育つことができました。「逃げたい」と考えたことが、その証です。

これほどの重大なことを、自分一人で決めることは難しいのは当然です。

とはいえ、同年代の友人では話が通じないことも多いでしょう。親戚や先生も、親の味方になってしまうかもしれません。そんなときは、専門家(児童相談所)への相談を検討してみてください。

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