【憧れの4Kテレビ】コスパ最強だと思ったのに…。結局、失敗したテレビの選び方

フルハイビジョンの4倍の画素数で大画面でも映像が美しくなめらかな「4Kテレビ」は、昨今の家庭用テレビの主流になっている。大型の4Kテレビに憧れを抱いている人は少なくないだろう。
 
32歳のメーカー企画担当のAさんも、新居に引っ越す際に念願の65V型4K液晶テレビを購入した。ところが、数ヶ月後にAさんは後悔するはめになってしまったという。一体、何が理由だったのだろうか。

転居を機にテレビの買い替えを検討

Aさんは駅近のワンルーム・マンションで約7年暮らしてきた。築30年を超える建物の老朽化が気になるので次の住居を探し、駅から少し遠くなるが新築で1Kの物件をみつけたという。

 

「実際に見て、これだと思いました。賃貸物件で自分が最初の借り手だなんて。家賃も大きく変わらなかったんですよ」

 

Aさんはその場で契約を決め、引っ越しの準備を進めていった。

 

「家具や家電製品はそのまま持っていくつもりでした。映画とゲームが趣味なんで、テレビだけは新しくしようと量販店やネットで調べて、やっぱり大画面4Kがいいかなと。部屋が6畳なんで、サイズは50V型あたりで、価格は10万円台後半から20万円くらいを想定してました。でも、ある店でハイセンスのテレビをみつけた際、ものすごい『お得感』を感じたんです」

 

Aさんがみつけたのは、傘下に東芝の映像ソリューション部門を擁する中国ブランドの4Kテレビだった。

 

「映像や機能は国内メーカーと差がないし、動画サイトも見られる。ゲーム用に反応が速くなるモードまであって、『65V型で9万円』という驚きの価格でした。お店の方も、4Kなら画面高さの1.5倍が適正な視聴距離だと。65Vだと1.2メートルですね。十分、快適に視聴できると思い、そのときは『コスパ最高じゃん』と感激しましたね(笑)」

 

店頭と家ではサイズ感が違う! そして思わぬ悲劇が

しかし、盲点があった。Aさんの新居は奥ゆきが深い長方形で、突きあたりの窓からベランダに出る間取りなので、通路を確保するためテレビと台は壁沿いに置く必要があったのだ。ある程度イメージはしていたが、いざ設置すると幅1.5メートル、高さ90センチメートル近くの大きさにAさんは驚いたという。

 

「店で見たときより、かなり大きいなと。広くて天井が高い店で、もっと大きなサイズも並んでたんで、これほどの圧迫感は感じなかったんです。画面からいくら離れても2メートルちょっとが限度という部屋の問題もあるんですけど。字幕付きの映画も首を振らないとセリフを全部読めないし、目線の移動が多くて役者の演技まで見る余裕がない。

 

決定的だったのは、遅くまでゲームに熱中したときですね。目を動かす範囲が大きいせいか翌朝の頭痛がひどくて、薬を飲んで会社に行きましたが、その日はずっと乗り物酔いみたいな感じでした。それからは画面を見るだけで気分が悪くなってしまって……」

 

Aさんは購入店に相談したが、返品は未開封の商品に限るという理由で断られてしまった。現在は2画面表示機能で半分ほどに小さくした画面で視聴しているという。

 

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