薄毛や抜け毛のトラブルは、年齢を重ねてから発症するものと思っている方も多いかもしれません。
しかし、実は30代の女性でも薄毛などを発症することがあります。実際に薄毛で悩まれている方は、治るものなのか心配になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、30代女性の薄毛は治るのかについて解説します。薄毛の原因と対策法についても詳しくご紹介するので参考にしてください。
30代女性の薄毛は治る?
薄毛は、今やどの年代でも起きる問題です。中でも30代で薄毛などを気にする方は増えています。薄毛はさまざまな原因で起こる可能性があり、多くの女性の悩みの種となっているのです。
そのような頭皮や毛髪のトラブルですが、治療を進めれば必ず治るのかと気になる方は多いでしょう。薄毛は治るものもあります。しかし、必ずしも完治するものばかりではありません。
例えば、妊娠や出産後に発症する可能性がある産後脱毛症(休止期脱毛)の場合は、適切なケアを行ってある程度の期間が経過すれば治る可能性はあります。
しかし、びまん性脱毛症(女性型脱毛症)などの場合には、治療中は症状の改善が見られますが、治療を中断すると再発の可能性があります。そのため、全ての薄毛が治るわけではないのです。適切な対策法を把握し、早期治療と早期改善に努めましょう。
薄毛の原因とは?
薄毛は、治る場合と治らない場合があることをご紹介しましたが、そもそもなぜ薄毛は起こるのでしょうか。
原因を把握できれば、発症を防ぐことができるかもしれません。そこで、ここでは薄毛の原因についてご紹介します。
女性ホルモンの乱れ
薄毛の原因として、女性ホルモンの乱れが挙げられます。女性ホルモンの乱れを引き起こす要因としては、次のようなものが代表的です。
睡眠不足
食生活の乱れ
過度なダイエット
ストレス
睡眠不足・食生活の乱れ・過度なダイエットを続けると、体が弱って女性ホルモンの分泌量が十分ではなくなります。本来であれば、女性ホルモンは毛髪の発達をサポートする働きを備えています。
そのため、睡眠不足などが理由で生活習慣が乱れると女性ホルモンが減少し、その結果正常な毛髪が発達しなくなるのです。またストレスを強く感じた際にも、女性ホルモンの減少を引き起こします。
毛髪の成長に欠かせない女性ホルモンが減少するため、ヘアサイクルが乱れて薄毛を引き起こすのです。
加齢
加齢も薄毛の原因のひとつと考えられます。特に30代後半になってくると、女性ホルモンの分泌量が減少してきます。そのため、先述したような毛髪の成長に必要な女性ホルモンが足りず、薄毛を引き起こすのです。
また、年齢とともに毛髪の成長サイクルが乱れやすくなることも関係します。成長サイクルとは、毛髪が抜けてから新しく生えるまでの期間のことです。年齢とともにこのサイクルは長くなる傾向があるため、薄毛や抜け毛が気になってしまうのです。
頭皮への負担
頭皮への負担も薄毛を引き起こす原因に挙げられます。頭皮への負担とは、具体的には次のような要因から発生します。
間違ったヘアケア
カラーやパーマなどによるダメージ
紫外線によるダメージ
頭皮への負担の要因となっているのが、間違ったヘアケアです。洗浄力の強いシャンプーなどを使っている場合や、1日2回以上シャンプーをしている場合は、頭皮の乾燥を引き起こします。
乾燥を引き起こすとフケが発生し、フケは毛穴を塞いでしまう原因となります。すると、細菌が繁殖してしまうなどの頭皮トラブルを引き起こしてしまうのです。また、シャンプーのすすぎ残しがあることも頭皮への負担につながります。
すすぎ残しがあると、かゆみや炎症などのトラブルを起こすことがあるのです。間違ったヘアケアを続けていると、頭皮環境の悪化から正常な毛髪の成長を妨げることにつながります。さらに、カラーやパーマも頭皮への負担の原因となるのです。
頻繁にカラーやパーマを行っていると、頭皮や毛髪にダメージが蓄積されていきます。すると、頭皮は次第に弱っていき、毛髪の成長が妨げられてしまいます。また、頭皮へのダメージにより抜け毛も増えてしまうのです。
もちろん、カラーやパーマを行うことで必ず薄毛になるわけではありません。しかし、頻度が多いと確実に頭皮にはダメージが蓄積されているため、注意が必要です。頭皮への負担には、普段の紫外線も大きく関係します。
実は紫外線には、頭皮のバリア機能を低下させる作用があるのです。そのため、紫外線にさらされ続けると、頭皮が炎症・乾燥・かゆみを起こす可能性があります。また、日焼けすると、皮脂が酸化することで毛根にダメージを与えます。
これらの条件から、頭皮に負担がかかり続けると頭皮環境が悪化し、若くても薄毛を引き起こすことがあるのです。
配信: Medical DOC