物心ついたころから、年末年始はお詣りに出かけ田舎に帰省、親戚が集まるというのが実家での恒例の過ごし方でした。何の変哲もない過ごし方ですが、「行かない」と言おうものなら両親から大ブーイング。どんどん窮屈に感じるようになり、私にとってお正月はただ早く過ぎ去ってほしいものになりました。しかし、私が結婚すると……?
毎年恒例を崩せない、実家のお正月
お詣りに行く、帰省して親戚が集まる、そんな実家での普通の年末年始。
子どものころは楽しいものでしたが、成長するにつれて「友だちと過ごしたい」「初売りに行きたい」と自分のやりたいことも出てきました。しかし、毎年当然のように家族で過ごすお正月に、そんな自分勝手なことが言える雰囲気でもなく諦めていました。
それは大学生、社会人と大人になっても続きます。ある年、友人に誘われたカウントダウンイベントに行きたくて、両親に話してみると「ありえない!」 と大ブーイング。
いい大人なのに、いつまでこの過ごし方に縛られるのかとうんざりすることもありました。
結婚して初めての年末年始
結婚して初めての年末年始。妊娠初期でつわりもあり、長時間の移動も不安だったため帰省を見送ることにしました。帰らないと言ったら私の両親はどんな反応をするのだろうと少し不安でしたが、「ゆっくり過ごしてね」とあっさり了解され、私は拍子抜け。
そして、このとき人生で初めて年末年始の過ごし方を夫と2人で決めることができたのです。のんびりテレビを見て、おいしいものを食べて、近所を散歩をするだけでしたが、好きに過ごしていいんだと思うとうれしかったのを覚えています。
配信: ベビーカレンダー(ライフ)